突然の排水管逆流
先日ニュースを見ていたら、ロンドンの下水管を詰まらせた巨大なファットバーグと呼ばれる油脂の塊の記事が載っていました。
排水管のつまり
かなり以前のことになりますが、私のマンションでも、排水管が詰まったことがありました。
私のマンションでもまさに同じような油脂の白い塊が詰まりの原因でした。
前兆はキッチンで水を流すと、頻繁にボコボコと異音がしていました。
そのような状態が数週間続いていたと思います。
そしてとうとう1階の住戸で排水が逆流してくるという苦情があって、マンションは大騒ぎになりました。
その前から管理会社を通じて、マンションを建設した施工会社にも連絡は入っていたのですが、中々実際の対応が取れなくて時間切れとなってしまいました。
その時は業者が胃カメラと同じ原理の長いファイバースコープを持ってきて、色々調べた挙句、原因を突きとめました。
マンション建設会社立ち合いのもとに、配管の勾配がよろしくない事も同時に判明して、ぎっしり詰まった油脂の塊の除去の後に配管の改修工事もに実施しました。
その油脂の塊の除去と同時に、業者のポンプ車が、地上から高圧洗浄で各戸の排水管掃除を実施したので、例のボコボコ音も解消して、排水はスムーズに流れるようになりました。
以来、私のマンションでは、高圧洗浄による各戸の排水管掃除は、毎年実施しています。
生活対処
今でも油を使ったフライパン等は、4つ切りにした新聞で完全に油を拭いた後に、水をわずかに入れ再度新聞で拭いて、最後にキッチンタオルで拭いて、油をキッチンのシンクから流さないように気を使っています。
また食器も洗う前に、なるべくゴミを流さないように、新聞やキッチンタオルで拭いてから洗うようにしています。
キッチンのシンクは大体10日に1回ぐらいの頻度で掃除しますが、ごみを取る網袋は一杯になる前に交換します。
生活排水
工場排水の処理が事業所毎にかなり進んで、排水のほとんどは生活排水が占めるようになっているようです。
名古屋市では、台所、トイレ、風呂、洗濯などの生活排水は、水処理センターで処理されて河川へ放流されて、最終的に名古屋港(伊勢湾)へ流れ込むようになっています。
窒素やリンは水処理センターで充分に取り除けなくて、伊勢湾でも時々、富栄養化による赤潮や青潮が発生して、酸素不足により魚や貝が大量に死ぬことがあるようです。
やはり、赤潮や青潮の元凶は生活排水である事は間違いないので、成るべく家庭から汚れた排水を出さない努力が必要と思います。