各国の大みそか、1月1日の過ごし方
とうとう今年も終わり新年を迎えます。
日本の 典型的な大みそかの過ごし方といえば、テレビで年末年正月特別番組を見ながら、年越しそばを食べて、除夜の鐘を聞くというのがほとんどだと思います。
1月1日から3日のお正月三が日には、お節料理やお雑煮を食べたり、初詣に行ったりします。
日本以外ではどんな年越し・お正月をすごしているのか調べてみました。
アメリカ
アメリカで年越しと言えば、ニューヨークのタイムズスクエアの、世界一有名なカウントダウンイベントで大勢の人が集まって、紙吹雪とイルミネーションと花火で盛大にに祝います。
ほとんどの人は自宅で家族と新年を祝うというケースが一般的です。
アメリカではお正月よりもクリスマスやサンクスギビング(感謝祭)のほうが大きいイベントなので、お正月の食事もクリスマスほど豪華ではありません。
キリスト教徒の多いアメリカでは、上記のように、家族でミサに出かけ、のんびりと過ごす家庭が多く見られます。
年越しのタイミングには、友達と集まってホームパーティー、或いはピザやお寿司、中華料理などを家族やルームメイトと一緒に食べるというケースが多いようです。
年越しの瞬間は、タイムズスクウェアの花火を見てみんなで祝うというのがスタンダードです。
年越しのタイミングには、友達と集まってホームパーティー、或いはピザやお寿司、中華料理などを家族やルームメイトと一緒に食べるというケースが多いようです。
年越しの瞬間は、タイムズスクウェアの花火を見てみんなで祝うというのがスタンダードです。
カナダ
各都市で花火やカウントダウンも行われるようです。
バンクーバーでは小さな子どもがいるファミリー向けに、少し早めのカウントダウン花火が大晦日の夜9時から打ちあがります。
また、スキーリゾートで有名なカナダでは各スキー場で大晦日イベントを行っています。
家族向けアクティビティやライブエンターテイメントが楽しめます。
アジア系の移民が多いバンクーバーでは、日本のおせち料理も売っています。
ロシア
キリスト教の宗派の一つである、ロシア正教会は、クリスマスの時期が異なり、実際にイエス・キリストの誕生を祝うのは、1月7日とされています。
これは、西洋諸国がグレゴリオ暦を使っているのに対して、ロシアがユリウス暦という古い暦を使っているためです。
12月25日は、あくまでもカトリックのクリスマスなので、ロシアでは、それほど盛大には祝うことはありません。
そしてそもそも、ロシア正教徒にとっては、クリスマスも大切な行事なのですが、それよりも新年を迎えることの方が大切だと考える人が多いようです。
新年は、家族で迎える、というのが普通です。
また新年のお祝いの料理は盛大かつ豪華なのも特徴です。
新年の夜は、豪華な料理に、シャンパンでお祝いをするというのが、ロシア流です。
スペイン
スペインのクリスマスは、イブの12月24日から国の祝日である1月6日の公現祭までの約2週間です。
新年はカウントダウンをして盛り上がります。
家で過ごす人や外で過ごす人など、さまざまな過ごし方があるそうです。
新年12秒前からマドリードのプエルタ・デル・ソルという広場にある大時計の鐘の音に合わせて1粒ずつぶどうを食べ、12粒食べ切れたら願いが叶う、という風習があるため、プエルタ・デル・ソルの鐘が鳴る数分前に、皆ぶどうとシャンパンを手に広場から中継されるテレビの前に陣取ります。
チェコ
チェコ共和国はヨーロッパの東に位置し、古い街並みが多く中世の雰囲気が味わえる国です。
家族や友人とゆっくり過ごし、0時になる少し前に外に出て花火を観たり、シャンパンを開けて乾杯したりしながら新年を祝います。
チェコの首都プラハのプラハ城へ向かう有名な橋、カレル橋では毎年30分程打ち上げ花火が上がります。
中世の街並みに打ち上がる花火はすごく綺麗と評判で、多くの観光客が集まるそうです。
しかしその後1~2時間程で寝てしまう人が多いそうです。
チェコでは昔から「元旦は、その一年を示す」と言われているので、1月1日は特別なことをせず、いつも通りゆっくり過ごす人が多いようです。
アイスランド
ヨーロッパでもかなり北に位置するアイスランドの1月の平均気温は、マイナス0.6度です。
12月31日の大晦日には、町の至るところで「ブレンナ」と呼ばれるボンファイア(焚き火)が行われます。
妖精達が迷わず町へ降りてこられるようにと、その年すべてのものを燃やしてしまおうという、バイキング時代からのアイスランドの古い言い伝えに基づくものだそうです。
ちなみにクリスマスはターキーではなく、Hamborgarhryggur(ハンボルガルフリッグル)という豚肉を食べるそうです。
23時30分頃になると、その年をおもしろおかしく振り返るテレビ番組を見たあと、日付が変わる少し前に皆で外に出ます。
カウントダウンをして0時ちょうどになると、町中から花火が上がります。
各家庭の庭や玄関先で、花火をして楽しむそうです。
ブラジル
夏真っ最中に年越しを迎えるためか、パーティーや飲み会で多くの人が一晩中起きているそうです。
ブラジル第二の都市サンパウロでは「パウリスタ通り」という通りがかなり盛り上がります。
12月31日の午後から15kmに距離固定されたサンシルベストレ(Sao Silvestre)国際マラソンが開催されます。
今年で第90回にもなるこのマラソンは世界中から2万人以上もの参加者が集まります。
その後、夜からはパウリスタ通りでライブやショーが行われ、全員が白いものを身に着け、通りに集まります。
なぜなら白いものは、昔から新しい年に身に着けると新しい人生・始まりを示すと言われているからだそうです。