味噌汁を置く位置は地域で異なる
いつも見慣れている食卓の風景ですが、味噌汁を置く位置は地域によって異なるようです。
名古屋に住む我が家では、左にご飯、右に味噌汁、中央奥に主菜という、いつも見慣れた風景です。
関東では味噌汁を右手前、関西では左奥に置く場合が多いようです。
特に、大阪・京都・兵庫の3府県では、7割近くのひとが、味噌汁をご飯の奥の左側に置くと答えているそうです。
全国的には右手前
ご飯の位置が左である理由
米を尊ぶ文化から、ご飯は、食卓の「主」であり、味噌汁のような汁物は「従」という考えから、一番手に取る回数の多いご飯を左側、そして汁物が右側となったと考えられます。
日本には古く中国から伝わった思想で、飛鳥時代より「左上右下(さじょう・うげ)」というしきたりがありました。
「左上位」という考え方から、食卓でももっとも重要な「主」であるご飯は、左側という考えです。
西洋ではこれが逆で、英語で右をさす「right」は「正しい」という意味であり、これにより「右上位」がマナーとして定着しています。
同じく中国から伝わった「陰陽思想」という自然哲学の思想の影響もあります。
比較的陽のものを主としてとらえる傾向があり、ご飯は陽で、味噌汁は陰とし、左側にご飯、右側に味噌汁を、ということになったと言われています。
また、お供えのマナーで、ご飯を仏壇へお供えする場合、多くが左側にお水、右側にご飯を置きますので、これと同じ置き方に配膳することは縁起がよくないとされています。
配膳の方法が形式的に完成されたのが幕末からと言われています。
米を尊ぶ文化から、ご飯は、食卓の「主」であり、味噌汁のような汁物は「従」という考えから、一番手に取る回数の多いご飯を左側、そして汁物が右側となったと考えられます。
日本には古く中国から伝わった思想で、飛鳥時代より「左上右下(さじょう・うげ)」というしきたりがありました。
ありとあらゆるものを陰と陽の相反するものに振り分ける思想で、上と左は陽で、下と右は陰とされています。
会席料理が基本となり、それまでは流派によって作法が異なっていたようです。
幕末以降は一つにまとめられ、武家による礼法として今日まで伝えられています。
思想や理念に基づくこともありますが、単純にご飯が左側の方が食べやすいため、多数派の右利き用に習慣がマナー化されただけという考え方もあります。
左利きの方はおおよそ人口の10%程度しかいないといわれていて、日常のあらゆるものが右利き用に作られています。
茶碗をまたいで汁物を取るのは無作法とされています。
ご飯、汁物、小鉢などは、胸元まで持ち上げて食べることが許されています。
その場合、箸を右側に持つのなら、ご飯茶碗は左側に置いたほうがお茶碗の上げ下ろしはスムーズで見た目も美しい所作になります。
・一汁【味噌汁・お吸い物】
右手前に置きます。
・主菜【刺身・揚げ物など】
右奥に置きます。タンパク質をメインにしたおかずです。主菜が、頭と尾のついたままの魚(「尾頭つき」)の場合は、頭を左にして盛り付けます。これも「左上右下」の思想と、食べやすさからです。
・副菜【蒸し物・焼き物など】
左奥に置きます。野菜や海藻などを使ったおかずです。
・副々菜【和え物・煮物など】
主菜と副菜の間に置きます。副菜と同じくおかずです。
・香の物【漬け物】
主菜と一汁の間に置きます。香の物は、おかずとしてはカウントせず、あくまで添え物として置きます。
・箸
麺類の配置
そばちょこなどは、麺の右側に置く場合が多いですが、これだと食べづらいので、逆に置かれることもあります。
カレーライス
ライスとカレーが別々になっている場合、ライスは中央、カレーは右上に置きます。
デザートや飲み物
洋食
ナイフやフォークを配置する場合は、中央のお皿の左側にフォーク、お皿の右側にナイフを配置するのがマナーです。
思想や理念に基づくこともありますが、単純にご飯が左側の方が食べやすいため、多数派の右利き用に習慣がマナー化されただけという考え方もあります。
しかし、その際、汁物を取るときに、思想により上位に当たるご飯をまたぐのは無作法になるとされています。
和食の正しいいただき方は最初に汁を飲んでからご飯を食べ、次におかずをいただきまたご飯を食べる、というようにご飯を主体に食事をすすめるのが正しい食べ方と言われています。
その場合、箸を右側に持つのなら、ご飯茶碗は左側に置いたほうがお茶碗の上げ下ろしはスムーズで見た目も美しい所作になります。
ご飯と味噌汁、おかずと順番に食べることを三角形に箸を動かしてバランスよく食べるのもマナーのひとつです。
一汁三菜の基本の位置
一汁三菜の基本の位置
「一汁三菜」とは、ご飯・汁物(一汁)、そして主菜・副菜・副副菜(三菜)からなる現在の和食の献立の基本とも呼べるものです。
・主食【ご飯】
左手前に置きます。和食では主にお米です。・一汁【味噌汁・お吸い物】
右手前に置きます。
・主菜【刺身・揚げ物など】
右奥に置きます。タンパク質をメインにしたおかずです。主菜が、頭と尾のついたままの魚(「尾頭つき」)の場合は、頭を左にして盛り付けます。これも「左上右下」の思想と、食べやすさからです。
・副菜【蒸し物・焼き物など】
左奥に置きます。野菜や海藻などを使ったおかずです。
・副々菜【和え物・煮物など】
主菜と副菜の間に置きます。副菜と同じくおかずです。
・香の物【漬け物】
主菜と一汁の間に置きます。香の物は、おかずとしてはカウントせず、あくまで添え物として置きます。
・箸
箸はごはんと味噌汁の手前に、箸先を左にして箸置きの上に置きます。左ききの場合は、箸の向きを逆にして、箸先を右に向き変えても大丈夫です。
・お茶
お茶を置く場合は、右奥です。
・お酒
お酒を飲む場合の配膳では、茶碗の位置にお酒を置きます。
ちなみに一汁一菜の例をあげると、豆腐とわかめの味噌汁、ごはん、ぶりの照り焼き(主菜)、かぼちゃの煮物(副菜)、ほうれん草のおひたし(副々菜)、かぶの漬物と奈良漬、など、栄養バランス的にも満点な献立になります。
・お酒
お酒を飲む場合の配膳では、茶碗の位置にお酒を置きます。
ちなみに一汁一菜の例をあげると、豆腐とわかめの味噌汁、ごはん、ぶりの照り焼き(主菜)、かぼちゃの煮物(副菜)、ほうれん草のおひたし(副々菜)、かぶの漬物と奈良漬、など、栄養バランス的にも満点な献立になります。
麺類の配置
定食などでほかの丼ものとセットで出される場合、「主」が左・「従」が右のルールにより、ご飯が左側、汁物(麺類)が右側という配膳が多いようです。
カレーライス
デザートや飲み物
料理と一緒に配膳するときは、和菓子などのデザートは左側、酒やお茶などの杯や湯呑みは右側に置きます。
基本の配膳位置は変わりません。
左手前にパンやライス、右手前にスープ、奥にメインです。
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