トヨタMR2
トヨタMR2の2代目は、当時の路上ではかなり目立つスタイリッシュな車でした。
いわゆるライトスポーツでしたが、イタリアンミッドシップのような雰囲気がありました。
2代目 SW20型(1989年-1999年)
MR2(SW20)はトヨタから発売された、旧MR2(AW10、11)の2代目として1989年~1999年まで発売され人気を博した正統ミッドシップスポーツカーです。
AW11型のMR2はカローラ/スプリンターベースであったのに対し、W20型はセリカ/コロナ/カリーナベースとなりました。
メカニズム面ではスポーツABSの構造変更(4輪を個々に制御する4チャンネル式へ変更)やトラクションコントロールシステムを変更しました。
スポーツABSを再度構造変更(軽量化のため、4チャンネル式から3チャンネル式へ)、軽量ホイールに変更されました。
GT
GT-S(2期型から)
G-Limited
G
GT、GT-Sは3S-GTE型エンジン、G-Limited、Gは3S-GE型エンジンをそれぞれ搭載していました。
いわゆるライトスポーツでしたが、イタリアンミッドシップのような雰囲気がありました。
2代目 SW20型(1989年-1999年)
MR2(SW20)はトヨタから発売された、旧MR2(AW10、11)の2代目として1989年~1999年まで発売され人気を博した正統ミッドシップスポーツカーです。
MR2は1989年10月、モデルチェンジを行いW20型(E-SW20)に(通称I型)となりました。
AW11型のMR2はカローラ/スプリンターベースであったのに対し、W20型はセリカ/コロナ/カリーナベースとなりました。
エンジンもセリカと同じ直列4気筒の2000ccにターボチャージャーを追加した3S-GTE型と、そのノンターボ版となるスポーツツインカムの3S-GE型が搭載されました。
また当時世界初の試みとして、ステアリングの切れ角に応じて光軸が左右に可動する、ステアリング連動フォグランプ(黄色)も話題となりました。
しかし大幅に増加した車重やエンジンパワーに対し、足回りとブレーキの貧弱さは否めず、前輪接地圧不足からくるハンドリングレスポンスの悪さ、オプションにもLSDが設定されないなど、スポーツ走行時における数々の問題点を指摘されました。
1991年に最初のマイナーチェンジ(通称II型)。
このマイナーチェンジでは足回りを中心に見直しが行われました。
このマイナーチェンジでは足回りを中心に見直しが行われました。
主な変更点としては、大径化と扁平化によるタイヤ性能の向上(14インチ→15インチ)、ブレーキの強化および冷却用ダクトの追加、フロントサスペンションのストローク量増加とスタビライザーの大型化、ホイール及びステアリングのデザイン変更、シフトストロークのショート化、各アーム類の補強などが挙げられます。
また上位グレードのGT系へはLSD標準装備、ビルシュタイン製ショックアブソーバー、2速へのトリプルコーンシンクロの採用なども追加に加え、高速走行時のフロント浮き上がり防止対策としてフロントリップスポイラーを大型化しました。
また、この2型からGTグレードから一部装備を省いた「GT-S」がラインアップに加わっています。
なお、このII型からフォグランプの色が、黄色から白に変更されました。
1993年11月、2度目のマイナーチェンジ(通称III型)。
先にフルモデルチェンジしたセリカ(ST202、ST205系)同様、エアフロメーターをLジェトロ方式(メジャーリングプレート式)からDジェトロ方式へ変更しました。
先にフルモデルチェンジしたセリカ(ST202、ST205系)同様、エアフロメーターをLジェトロ方式(メジャーリングプレート式)からDジェトロ方式へ変更しました。
燃料ポンプの大型化、ターボチャージャーの改良とインタークーラーの変更、オイルフィルター取付位置の変更とそれに伴う容量増加など、エンジンを中心とした動力系の強化がなされました。
これらによりターボモデルのGT系は最高出力が225PSから245PSへ向上しました。
なおNAエンジン搭載のG系も165PSからAT:170PS/MT:180PSへと向上しています。
ABSには、新たにスポーツABSが採用されました。
また、ストラットタワー部に金属プレートを入れるなどの補強が行なわれ、ボディ剛性がより向上しています。
外観は、リアスポイラーやリアコンビネーションランプのデザインを変更ました。
サイドモールとフロントリップスポイラーおよびサイドシル下部がボディ同色塗装されました。
これらの変更によってII型以前のモデルとは外観からも区別できます。
しかし、バブル崩壊によるスポーツカー需要の低下や実用性の悪さなどMR2を取り巻くさまざまな要因が災いして販売台数が低下しました。
それに伴い、このマイナーチェンジを機に注文生産車となりました。
またIII型では、MR2の生誕10周年を記念して特別仕様車「ビルシュタイン・パッケージ」を発売しました。
G系を基に、専用ボディカラーである「シルバーメタリック」を設定し、ターボのGT系が採用するビルシュタイン製ショックアブソーバーとハイグリップタイヤ、専用アルミスカッフプレートなどが装備されています。
メカニズム面ではスポーツABSの構造変更(4輪を個々に制御する4チャンネル式へ変更)やトラクションコントロールシステムを変更しました。
外観はガラス部がブロンズからグリーンへと変更、フロントのサイドターンランプの移設、クリアランスランプの白色化、ホイールの切削鏡面加工や、SRSエアバッグが運転席・助手席ともに標準装備になりました。
スポーツABSを再度構造変更(軽量化のため、4チャンネル式から3チャンネル式へ)、軽量ホイールに変更されました。
NAエンジン搭載のG系は、3S-GEの最終進化型である「BEAMS」仕様の3S-GE(通称赤ヘッド)へと換装されました。
新たに吸気側にVVT-iを採用、吸気側はDジェトロ方式からLジェトロ方式へ変更、サージタンクの形状見直し、排気側はエキゾーストマニホールドの形状最適化、ダイレクトイグニッションの採用により同型エンジンを積むST202系セリカと同じく200PSを発生しました。
新たに、タイヤハウスの下部前面にエアスパッツを追加しました。
1999年8月[5]、オーダーストップに伴い生産終了し、在庫対応分のみの販売となりました。
1999年10月、後継モデルとなるMR-Sの登場に伴い、販売終了しました。
同一型式のモデルが10年に渡って発売された例はトヨタ車では少ないです(他にZ30系ソアラなど)。
なお、ATは自然吸気エンジン搭載モデルのみに設定されており、ターボモデルは5MTのみでした。
1999年10月、後継モデルとなるMR-Sの登場に伴い、販売終了しました。
同一型式のモデルが10年に渡って発売された例はトヨタ車では少ないです(他にZ30系ソアラなど)。
なお、ATは自然吸気エンジン搭載モデルのみに設定されており、ターボモデルは5MTのみでした。
また、W10型後期型から採用された、頭上パネルの取り外し可能なTバールーフは、W20型は初期モデルから最終モデルまで廃止されることなく全グレードで設定されていました。
バリエーションとして、トヨタテクノクラフトが企画・制作したオープンモデルMRスパイダーが受注販売され、92台が生産されました。
バリエーションとして、トヨタテクノクラフトが企画・制作したオープンモデルMRスパイダーが受注販売され、92台が生産されました。
全て自然吸気エンジンのみで、ターボを選択することはできませんでした。
製造国 | 日本(神奈川県) |
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販売期間 | 1989年10月 – 1999年10月 |
設計統括 | 有馬和俊 |
乗車定員 | 2名 |
ボディタイプ | 2ドアクーペ |
エンジン | 直列4気筒2.0L 3S-GTE 225PS→245PS 3S-GE MT180PS AT170PS→200PS |
駆動方式 | MR |
変速機 | 4速AT / 5速MT |
サスペンション | ストラット式 |
全長 | 4,170mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,235mm(1,240mm I型) |
ホイールベース | 2,400mm |
車両重量 | 1,210-1,270kg |
最小回転半径 | 4.9m |
後継 | トヨタ・MR-S |
グレード構成
GT
GT-S(2期型から)
G-Limited
G
GT、GT-Sは3S-GTE型エンジン、G-Limited、Gは3S-GE型エンジンをそれぞれ搭載していました。
形式名
3S-Gエンジン搭載車はターボの有無に関係なくSW20です。
3S-Gエンジン搭載車はターボの有無に関係なくSW20です。
また、海外仕様車にはSW21(5S-FE搭載の2.2リッター車)という形式名も存在します。
車名の由来
「Midship Runabout 2seater」ミッドシップ・ランアバウト(ラナバウト)・2シーター(ツーシーター)の頭文字から創作された造語で、エムアールツーと読みます。
年式や形式を問わず、正式名称はMR2です。
「Midship Runabout 2seater」ミッドシップ・ランアバウト(ラナバウト)・2シーター(ツーシーター)の頭文字から創作された造語で、エムアールツーと読みます。
年式や形式を問わず、正式名称はMR2です。
webショップの用品ページをはじめ、専門雑誌の広告などといった印刷物においてもMR-2と誤った記述が散見されますが、ハイフン(-)は不要です。