アニメ短編映画「快適な生活〜ぼくらはみんないきている〜(Creature Comforts)」は動物園に住む動物たちが、自分達の生活環境についてインタビューを受ける話
対照的に、鶏、カメ、アルマジロは、動物園の中に居ると、快適で安全だと言います。
シロクマが動物園は心が安らぐ老人ホームみたいな所だと言います。
アルマジロも、動物園にいればとても楽だと言います。
ブラジルから来たピューマは、エサはちゃんともらっているけれど、ドッグフードみたいで物足りないと不平を言います。
子供のカバはオリが少し狭くてフケツだとこぼします。
カバはカメの方が滝やプールがあって楽しそうだと言います。
カメは居心地は悪くはないけれど、前のとこの方がよかったなと言います。
再びピューマ、二重ガラスやヒーターもあって、設備は完璧だけど、空間が無いと言います。
ブラジルのような広い自然の中で、自分も自然の一部だと感じたいと言い、今はまるで箱の中のぬいぐるみだよとこぼします。
有袋類のオポッサムは、家が狭すぎて、これ以上子供が増えたら寝る所もなくなってしまうと言います。
ゴリラは、好きな時に外へ出られなくて、カベを見ているとイライラすると嘆きます。
再びカメ、一生このままなら本でも読んで気を紛らわすよと言います。
コアラは、ここは安全で至れり尽くせりだといって不平はありません。
鶏は、サーカスの動物は玉乗りとかあるしたいへんだけど、動物園は何もしなくてもいいし、好きなことして食べて寝るだけと言いとても肯定的です。
再びピューマ、ブラジルでは狩りの名人だったと言い、血のしたたるフレッシュな肉が食べたいと言います。
再度ゴリラ、もっと暑い所がいいと言い、雨や寒さが大嫌いだとこぼします。
最後にピューマ、天気がよくて、広々として木が生い茂った所がいい言います。
青空の広がる大地で、太陽を拝みながら暮らしたい、照り付ける太陽と、きれいな川が恋しいよと言います。
インタビューが一方的であるとか、一つの視点に偏っているということはなく、映画の中では、自分たちの動物園での生活状況に満足している動物もいれば、そうではない動物もいて、また中立的な意見を持つ動物もいます。
動物たちのインタビューを聞いていると、動物園に住む動物たちと、大都会に住む人間たちの姿が重なります。