アニメ短篇映画「マエストロ(MAESTRO)」は化粧台の前で入念に身だしなみを整えて最後の一瞬に驚きのある話
「マエストロ(MAESTRO)」は2005年のハンガリーのコンピュータアニメーション短編映画です。
脚本、制作、監督は、ゲザ・M・トートです。
音楽は、アッティラ・パッセーでした。
第7回ケチケメト・アニメーション映画祭で、アマリリス・タマス賞を受賞しました。
2007年の第79回アカデミー賞で最優秀アニメーション短編映画賞にノミネートされました。
あらすじ
暗い中で、マジックハンドのような自由に伸びる手が、酒をシェーカーに入れ、カシャカシャとシェイクした後に、グラスに注ぎます。
ハンドが電気をつけると、場所は楽屋のように見え、マエストロが目を眩しそうにします。
ハンドはマエストロの自動機械の助手のようです。
マエストロの椅子をくるりと回して、さきほどのグラスにストローをさして、マエストロの前に置きます。
マエストロはそれを飲み、喉の調子を整えて、発声練習を始めます。
ハンドが、引き出しを開け、中から身だしなみを整えるための道具を一つずつ丁寧に出します。
くちばしにワックスをかけて、首元にパフをかけ、最後にヘアーブラッシングを入念にかけます。
帽子もブラシではらって、蝶ネクタイを2本出し、マエストロに見せ、1本を選んで、化粧台の上に置きます。
ハンドはマエストロに帽子をかぶせ、少し直して、椅子を回してマエストロの方向を変え、化粧台の左右の電気を消します。
そして、やおらハンドがネクタイを持ったままマエストロを持ち上げぶら下げると、脇の扉が開きます。
ハンドは腕を伸ばして、マエストロを明るい外へ差し出します。
マエストロは、時報を知らせるため、外で鳴きました。
終わるとハンドによって再び中へ引き戻されました。
なんとマエストロは鳩時計のハトでした。