アニメ短編映画「頭山 Mt. Head」は日本の古典落語を題材を現代風にアレンジ、ケチな男の頭に桜の木が生える噺
このアニメ版の語り手は国本武春、脚本は米村正二でした。
色鉛筆やマーカーなどを駆使して通常のアニメと異なる技法で製作されました。
上映時間は10分ですが、構想から完成まで6年の期間を要しています。
ケチな男が拾って来たサクランボの種を食べたために、頭に桜が生えて、そこに花見客が訪れます。
花見客が騒がしくて桜の木を抜くと今度はその穴に水がたまって、海水浴客が集まってきます。
落語「あたま山」を現代、東京に舞台を移し、アニメーションで新解釈を試みた作品です。
本作品はアニメーション映画祭の最高峰アヌシー2003で日本人初のグランプリも獲得している。
「頭山(あたまやま)」は、元々落語の演目の一つです。
「頭山(あたまやま)」は、元々落語の演目の一つです。
「頭山」は江戸落語での名称で、上方落語では、「さくらんぼ」の題名で演じられて、桂雀々の持ちネタのひとつでもありました。
主にケチの噺の枕として使われる小噺ですが、八代目林家正蔵(林家彦六)は話を膨らませて一席噺として演じていました。
ケチな男が、サクランボを種ごと食べてしまったことから、種が男の頭から芽を出して大きな桜の木になります。
近所の人たちは、大喜びで男の頭に上って、その頭を「頭山」と名づけます。