手のイボの治療方法はいろいろとある



手に突然イボが出来てしまうことがあります。

イボには大きく2種類「ウイルス性のイボ」と「皮膚の老化や刺激によっておこるイボ」があり、それぞれ原因や対処法が異なります。


ウイルス性イボ

その名の通り、皮膚がウイルスに感染することによって出来るイボです。

「ヒト乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマ ウイルス)」というウイルスが原因となります。

ヒトパピローマウイルス(HPV)には190種類もあり、それぞれの種類によって発症する身体の部位が異なります。

通常の健康な状態で感染することはありませんが、体調によって免疫力が落ちていたり、皮膚に擦り傷がある場合などに感染しやすくなります。

基本的には良性の腫瘍であるため、放置しておいても自然治癒する場合も多いです。

ただし、ウイルス性イボはヤスリなどで削るのは厳禁です。

ウイルスがさらに繁殖して、大きくなり数も増える危険性があります。

また免疫力が落ちている時などは削ったりしなくても他の部位にも転移して増えてしまうこともあります。

転移したイボには「親イボ」「子イボ」というものが存在するそうで、転移した部位の子イボが自然になくなって大体治ったと思っていても、親イボが残っているとまた再発してしまうこともあるようです。

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

かすり傷など小さなキズなどを負いやすい手足の指・爪の生え際や膝や肘などの関節に出来やすいイボです。

子供に出来やすいイボですが、まれに大人でも発症します。

表面がカサカサしていて、イボのブツブツの先端まで血管が来ているので、黒い細かいブツブツに見えることもあります。


扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)

名前の通り、1センチくらいの平べったく隆起するイボです。

青年期(成長期〜30歳頃)に発症することが多いため青年性扁平疣贅とも呼ばれます。

女性に出来ることが多く、褐色(薄い茶色)のイボで、顔・手の甲・膝から足首・肘から手首などに出来ることが多いようです。

かゆみを伴うこともあり、その場合は湿疹やニキビと勘違いしやすい症状です。


皮膚の老化や刺激によっておこるイボ(スキンタッグ)

加齢にともなって出現するイボで「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)」が正式名称です。

加齢や刺激によって皮膚が老化し、古い角質が皮脂と混ざって肌に沈着・残ってしまって出来るイボです。

医学的に正式にはイボではなく皮膚の老化現象による角化症です。

ウイルスや悪性の腫瘍ではないため放置しておいても問題ありません


基本的には治療する必要はありませんが、稀に皮膚癌の症状としてイボのようなものができている可能性もあるので、早い段階で一度は医療機関で診てもらう方が良いです。


ウイルス性イボの取り方・治し方

ウイルス性のイボの場合には、皮膚科で診断をしてもらって治療してもらうことが必要になります。

症状によって治療方法は異なるようですが、ウイルス性の場合は保険適用となるためそこまで大きな費用はかかりません。

老人性イボの除去に関しては、審美性の治療となるため美容クリニックで保険適用外での除去となり高価となるケースが多いようです。

基本的には治療する必要はありませんが、稀に皮膚癌の症状としてイボのようなものができている可能性もあるので、早い段階で一度は医療機関で診てもらう方が良いです。


レーザーでの治療

レーザーでイボを丸ごと切り取ってしまう手術となります。

イボの大きさによって異なるレーザーを使用して、部分麻酔をかけるので痛みは少なく、出血も少ないようです。

1mmあたり2000円~5000円と、病院によって価格に差があります。


液体窒素凍結法での治療

マイナス196度の液体窒素によってイボを完全に凍結させることで、内部のウイルスを死滅させて除去する治療です。

イボの治療で最もよく使用される治療方法です。

イボの根っこのウイルスまで死滅させるために、何度も通院して治療を繰り返す必要があり、3〜6ヶ月と長期間の治療が必要となります。

激しい痛みを伴う治療法ですが、レーザー治療と違って保険が適用されます。

数によって料金が左右されることもほとんどなく、複数でも数千円以内に収まる程度の費用の負担で済みます。

液体窒素をあてた部分の形に色素沈着を起こし、そのままシミとして跡が残ってしまう場合があります。

顔や首などの目立つ場所には適していないと言えます。


内服薬での治療

飲み薬での治療ではヨクイニンという内服薬が使用されます。青年性扁平疣贅の治療に使用されることが多いです。

ヨクイニンはハトムギ茶にも含まれている成分で、免疫力向上効果があります。

ヨクイニンに含まれるコイクノライドという成分がイボ取り治療や肌を綺麗にする効果があるとされています。

西洋医学ではなく東洋医学の漢方治療で、身体の免疫力を上げていくことでイボウイルスの働きを弱めていくという治療になるため、期間は長く6ヶ月以上の治療が必要となるケースが多いようです。

全てのイボや全ての人に効果があるというわけではありませんが、通常のイボや水いぼなどによく用いられています。

また、漢方薬ではなくても「はと麦茶」を飲むことでも代用となるので、手軽に始められる治療法と言えます。