蚊に刺されたら消毒用アルコールも効く


蚊の活動時期

蚊の活動がもっとも盛んになる気温は25~30℃です(真夏は朝晩よく活動します)

現在の日本では5月上旬から10月上旬頃までが蚊の活動期間だとされるようです。

少し過ごしやすくなってくる9月~10月が、蚊に対する対策が一番必要な時期です。


感染症

世界ではマラリアやデング熱など、蚊が運ぶ様々な感染症で、毎年100万人が死亡しているといわれています。

日本でも近年デング熱やジカ熱の感染者が出て大きなニュースになりましたが、実はほかにも要注意の病気があります。

それは「日本脳炎」です。

蚊が運ぶウイルスで感染し、発症すると死亡率が4割にもなる恐ろしい病気です。


蚊は黒っぽい色にひきよせられる

蚊は白と黒の2色しか知覚できません。

蚊は黒っぽい濃い色を好んで寄っていくようです。

黒っぽい色の服を着ていると、蚊に刺されやすくなります。


足の常在菌

蚊に刺されやすい人は足の『常在菌の種類が非常に多い(多様性が高い)』ことが分かっています。

専門家によると、人間が鼻でかぎ分けられるいわゆる「匂い」とは別に、一部の常在菌が出す脂肪酸などの化学物質や、その割合が『蚊を興奮させ、血を吸う行動をひきおこす』のではないか、ということです。

消毒用アルコールをつけたティッシュで、足首から下をよく拭いてみたところ、刺された数が3分の1に減ったということです。

効果が期待できるのは数時間です。

蚊がいる場所に出かける直前に足を消毒すれば、蚊に非常に刺されにくくなります。

例え蚊が好きな足の匂いを持っていたとしても、足を石鹸で洗浄したり、靴下等布で覆ったりすることで蚊が吸血しにくくなるそうです。


虫よけ

「虫よけ」として市販されているものは、大きく3種類に分けられます。

1)「いやがる香り」・・・

「ハッカ油」などをはじめ、「シトロネラ」「ユーカリ」「レモングラス」などのハーブや、「ヒノキ油」などです。

蚊が強い香りを嫌がって近寄らなくなります。

薬品ではないので、比較的体に優しい一方、効果の持続時間が短めなので、こまめに使うとよいです。

2)「殺虫」・・・

蚊取り線香に代表されるような、虫を直接殺す作用がある薬剤です。

直接衣服にかけるタイプ、軒先につるすタイプ、衣服自体に成分を練りこんであるタイプなど様々あります。

成分としては「ピレスロイド」「トランスフルトリン」など。殺虫剤なので皮膚に直接かけることは避けます。

3)「目隠し」・・・

一番数多く売られているタイプです。

成分は「ディート」や「イカリジン」などです。

皮膚に塗ることで蚊のセンサーを騙し、塗った部分をヒトだと分からないようにしてしまう効果があります。

ただ、効き目のある範囲が極めてせまく、塗り残しがあるとその場所を狙って刺されてしまいまう。

手で塗り伸ばすなどの工夫が必要です。

持続時間が4~6時間と長く、きちんと使えば効果が非常に高いです。


蚊に刺されるとかゆくなる理由

蚊の雌(メス)は人間や動物を刺して血を吸います。

産卵のときに必要なタンパク質と鉄分を血から得ているのです。

メスが人を刺すのは産卵のときだけです。

ふだんは、雄(オス)と同じように、花の蜜と水をエサにして生きています。

蚊が人を刺すとき、蚊の唾液が入ります。

唾液には、酵素やタンパク質が含まれており、これらの成分は血が固まらないようにする作用があります。

ほとんどの人がこの成分に軽いアレルギー症状を起こします。


ヒスタミンが活性化され、刺されたところが腫れたり、かゆくなります。

ちなみにヒトスジシマカは朝と夕方ごろに屋外で活動し、アカイエカは夕方から夜にかけて屋内で活動することが多いと言われています。

何回も蚊に刺されているうちに、だんだん耐性できてきます。

子供のほうが大人より、大きく腫れるのはこの理由からです。

症状は個人差が大きいですが、大人は刺された直後にかゆくなり、1~2時間で治まる「即時型反応」が一般的です。

一方、乳幼児は刺された直後は無症状で、翌日以降にかゆみなどが現れる「遅延型反応」が多いです。

子どもは成長過程で繰り返し蚊に刺され、遅延型から即時型に移行します。

小児期から青年期は両方の反応が出ることが多く、刺された直後にかゆくなっていったん治まり、翌日からまたかゆくなります。


蚊に刺されたら

直後に出るかゆみは、保冷剤などで冷やしたり、メントール成分が含まれる市販の抗ヒスタミン外用薬を使用したりするとよいです。

神経伝達物質であるヒスタミンを抑えることでかゆみや腫れを発生させないようにすることを狙ったのが、「抗ヒスタミン成分」の入った外用薬です。

多くは涼感をもたらすl-メントールも配合され総合的にかゆみを抑えるように調整されています。

「ムヒ」は抗ヒスタミン剤として伝統的な「ジフェンヒドラミン塩酸塩」を処方し、またl-メントールとカンフルも配合したシンプルなかゆみ止め薬で、副作用が少ないです。

翌日以降のかゆみはステロイドが入ったステロイド外用薬がよく効きます。

ステロイドは副腎皮質ホルモンともいい、かゆみや腫れを抑える効果が高いものです。

ちなみに市販品に使用されるステロイドは、医療用に使用されるものよりも中程度〜弱いものばかりで、商品説明書どおりに使用するぶんには危険性は少ないと考えられています。

医療用ステロイド剤には5段階あり、最も強力、かなり強力、強力の3つが中程度の上にあり、病院処方は上位2つのみです。

蚊に刺された跡が残り、ぶり返すかゆみをかきむしっていると化膿やとびひ状になることがあります。

こうなると通常のかゆみ止めではあまり効果が得られないので、より強力な薬が必要になります。

ベトネベートN軟膏には、市販品では最高レベルのステロイド剤「フルオシノロンアセトニド」と、抗生物質「フラジオマイシン硫酸塩」が処方されています。

ステロイドは皮膚を薄くしてしまう原因となります。特にまぶたのような薄い皮膚に切り傷やあざができやすくなってしまいますので、使用に関して注意をする必要があります。

米国ミネソタ州ロチェスター市に本部を置く総合病院メイヨークリニックによると、抗ヒスタミン外用薬やステロイド外用薬が手元にない場合は、カラミンローションや重曹に水を加えてつくったペーストも効果が期待できるとのことです。

また、アイスパックや冷水で湿らせた布も、腫れを和らげる効果が十分期待できます。

しかし、化粧水やレモン汁、リンゴ酢を使った家庭療法などは、やめておいたほうがよさそうです。

これらの治療法は虫刺されを治すどころか悪化させてしまう可能性もあると、注意を促しています。

「これらは肌を必要以上に刺激してしまうので、炎症や赤みが増す恐れがあります」とカッタさんは述べてします。

特にひっかいて肌を傷つけてしまうと、腫れがさらにひどくなるばかりか指の爪から雑菌が入り込むことにもなりかねません。

「爪でバッテンをつける」、「唾をつける」という方法も、子どもの頃からの習慣でついやってしまう人が多いですが、傷口から細菌が侵入する可能性があり、化膿(かのう)することもあるので、避けた方がよいです。

一部のネットで書かれている、「蚊の毒素は43度以上で不活化される」というのも、44℃ の低温でも6~7 時間、60℃ で10 秒間、70℃ 以上で1 秒間、熱に接すると『深くまで達するような』ひどいやけどを起こす可能性があります。

特に子どもは大人よりも皮膚が薄いために、より深く、よりひどいやけどになりやすいと言われます。

温熱療法はアレルゲンを拡散してしまうリスクもあります。

すぐにかゆみを抑える方法としては、刺された場所を掻くのではなく、叩いてみるとかゆみが和らぐ可能性があります。

かゆみを脳に伝える神経を『C線維』と言いますが、叩いたり圧力を加えることによって、その伝達を抑制することが期待できます。

掻いて傷口が広がると、感染症や色素沈着、最悪の場合は消えない傷跡…の原因となってしまいます。


患部を消毒用アルコールで拭う 

消毒用アルコールが持つ冷却作用によりかゆみが一時的に治まります。

アルコールには乾燥作用もあるため、患部を収縮させて腫れを抑える効果も期待できます。

蚊のかゆみの原因は、刺されたときに体内に入ってしまった毒なので消毒してしまうのが、かゆみを抑える近道になります。

ハンドスプレーがあると、コロナ対策の手指の消毒とともに、蚊に刺されたときに即対応しやすいです。

ちなみに、肌が乾燥してかゆいときはアルコールはぬらないほうが良いです。

アルコールスプレーは蚊よけのために使われることもあります。


ぬれた緑茶のティーバッグを当てる

緑茶の成分が炎症を抑えてくれます。

冷たいと尚、効果的なので、蚊のシーズンは冷蔵庫に常備しておくとよいです。


アロエベラのジェル(樹液)をぬる

アロエのジェル(葉っぱを切ったら出てくる透明のどろどろ)は、炎症をおさえる効果があるので、アロエを切って押し当てると、かゆみが和らぎます。

これも冷たいとより効果的なので、夏のあいだはジェルを冷蔵庫で冷やしておくと良いかもしれません。

アロエベラはやけどにも良いので、アロエの鉢を1つ常備しておくと重宝します


ベーキングソーダ(重曹)溶液をつける

ベーキングソーダは、アルカリ性なので、肌のpHバランスを整えて、痒みをとる、と言われています。

やり方:
– コップに水を入れ、ベーキングソーダを小さじ1杯分入れて溶液を作ります。
– その溶液をコットンなどにしみこませ、蚊に刺された場所に10分ぐらい当てます。


氷を当てる

氷や保冷剤をタオルなどで包んで、虫に刺された場所にあてると、感覚が麻痺するので、痒みを軽くすることができます。

水道の水をかけても良いですが、冷たい水を使うとより良く、さらにアイスノンなどを使うと効果が高いです。

かゆみをおさえて、かかないようにするのが大切です。


絆創膏を貼る

蚊に刺された部分は、風や服が触れることでかゆみを感じやすくなります。

絆創膏を貼って何も触れないようにすることで、かゆみが段々と治まってきます。

虫刺され用のかゆみ止めパッチでも良いです。

絆創膏の良い所は、絆創膏によって患部が保護されるので悪化を防ぐことができます。

一部のネットで書かれている「セロテープを貼る」というのは、外からの刺激を受けにくくなり痒みが治まるというのは事実ですが、セロテープの雑菌が刺し傷に入るリスクがあるので勧められません。

絆創膏を貼ってさらにかゆくなってしまった場合は、逆に絆創膏が患部を刺激してしまっているので、別の絆創膏で貼り直すか、貼るのをやめます。


石鹸で洗う

かゆくなる原因は、蚊の唾液が体内に入ると排除しようとしてアレルギー反応を起こし、症状としてかゆみが出ることです。

蚊の唾液は『酸性』の性質をもっています。

弱アルカリ性である「せっけん」で洗うことによって酸性が中和され、かゆみが抑えられることがあります。