インクジェットプリンター複合機の選び方

 


年賀状を印刷していて、調子が悪くなってしまい、急にプリンターの購入を検討する羽目になってしまいました。

当面、騙し騙し使うにしても、早晩買い換えが必至です。


インクの色数

家庭用プリンターに使われるインクの数は主に、4色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)、6色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタ)、といった種類があり、インクの色数が多いほど鮮やかに印刷できます。


6色プリンターは4色プリンターの色数に加えて「ライトシアン(淡い青)」と「ライトマゼンタ(淡い赤)」が含まれています。

そのため、シアン(青)やマゼンタ(赤)のみでは出せない微妙な色合いまで表現することができるのです。

文字を中心に印刷する方は「4色」で十分ですが、写真やイラストを多く印刷する方は「6色」がおすすめです。

プリンターの解像度は、印刷の細かさを示す「dpi」という単位で表されますが、これは1インチ(約2.54cm)の中に、いくつドットが並んでいるかを表す指標です。

dpiの値はインクの色数ではなく、プリンターによって変わります。

ポスター大の印刷などでなく、一般的なA4印刷であれば300dpiもあれば十分です。

ほとんどのプリンターは300dpi以上あるので、画質の良さの違いは気にしなくても大丈夫です。


インクカートリッジは独立型がおすすめ

家庭用プリンターに使われるインクカートリッジには、色ごとにカートリッジが独立している「独立型」と、複数の色が1つのカートリッジになっている「一体型」、といった2種類のタイプがあります。

最近のプリンターは「独立型」タイプが主流で、なくなった色(インク)のみを交換すればよいので、インク代のムダがなくおすすめです。

ただし「独立型」は、ヘッド(インクを用紙に噴射する部分)が消耗してしまうので、ヘッドの寿命がきたら「ヘッド」もしくは「プリンターごと」交換が必要になります。

独立型の一方で「一体型」は、1色でもインクが切れてしまうと、他の色のインクがまだ残っていてもカートリッジを交換しなければならず、インク代のムダが多くなってしまうので注意が必要です。

HP製のプリンターにはカートリッジとヘッドが一体になっている製品があり、カートリッジを交換するときに、ヘッドも交換されるので、ヘッドの目詰まりや損耗を心配する必要がありません。


レーザープリンター

インクジェットプリンターが、紙に直接インクを吹き付けて印刷し、色鮮やかに印刷できるので、写真やイラストを印刷するのに向くのに対して、レーザープリンターは、トナー(粉状インク)を熱で紙に付着させて印刷し、文字を多く印刷する用途に向きます。

レーザープリンターは、家庭用プリンターで主流の「インクジェット方式」と比較すると、印刷速度が速く、印刷コストが割安などのメリットがある反面、印刷品質はやや劣るほか、筐体サイズも大きいなどのデメリットがあります。

トナーインクは、レーザープリンターで使用される専用のインクカートリッジです。

棒のような形状のカートリッジ内に、静電気の影響を受けやすい特徴を持つパウダー状のインクが封入されています。

印刷時は、帯電した黒い筒状のドラムにインクの粉が付着します。

レーザーで描かれた印刷内容に沿って、熱と圧力で用紙に定着させる仕組みで印刷が進められます。

トナーカートリッジ単体の価格は、インクジェットプリンターのモノに比べて高額ですが、1本のトナーで数百枚単位の大量印刷が可能です。

頻繁に大量印刷を利用する場合ほど、トータルの印刷コストを安く抑えられるのが魅力です。

意外と盲点なのが、ドラムの交換費用です。

トナーカートリッジを3回交換するごとに、ドラムも1回交換する必要があるため、印刷コストを計算する場合はドラムの交換費用も含めるようにします。


エコタンク

エコタンクはエプソンのプリンターが採用している新しいインク方式で、大容量のインクタンクを搭載しているのが特徴です。


1回のインク交換で1000枚前後の大量印刷が可能で、インク交換の頻度を従来よりも大幅に減らせます。

印刷コストの低さも魅力です。

一般的なカートリッジタイプと比較すると、L判写真で半分以下、A4カラー文書で4分の1以下に印刷コストを抑えられます。

ただし、プリンター本体の価格がやや割高になります。

導入コストは少々高くつきますが、多く印刷するほど早く元が取れるため、日常生活や仕事で積極的にプリンターを活用したい人におすすめです。

エコタンク搭載モデルは、インクが切れそうになったらボトルから直接インクをタンクに注入して使えます。

ボトルを挿すだけで簡単にインクを注入できます。

5色のボトルがあり、それぞれ切れたものをその都度補充できるので、使わない色も無駄になりません。

インクボトルも2種類のサイズが用意されています。

約1000枚のプリントが可能な、インク補充の案内が出た際にちょうど満タンにできる使いきりサイズと、約3700ページの印刷が可能な増量サイズです。

印刷する量に合わせて購入可能です。


インクの種類

インクには染料インクと顔料インクがあります。

染料インクは、紙に染みこむタイプで光沢があり写真印刷に適しています。

染料インクの特徴として、発色が豊かですが、にじみやすい欠点があります。

染料インクは、インクの粒子が細かく、水に溶け切っているインクです。

印刷用紙の繊維にインクを浸透させ、発色させるため、用紙の紙質を活かした、鮮やかで透明感のある色合いを表現します。

しかし、乾くまでに時間がかかり、また、水滴がかかるだけで滲んでしまうので、印刷直後や保管には注意が必要です。

それに対して、顔料インクは、紙の表面に定着するタイプで文字印刷に適しています。

顔料インクの特徴として、速乾性があり、にじみにくい利点がありますが、色が混じり合わないため写真印刷には向きません。

顔料インクは、インクの粒子が大きく、水に溶け切っていないインクです。

印刷用紙に染み込ませないで、表面にインクを付けられるので、鮮明な色合いを表現します。

また、かすみにくいため、写真やグラフなどが多い資料の印刷もきれいに仕上げます。

顔料インクは、不溶性で用紙の表面に定着するのが特徴です。

高精細な色再現と豊かなグラデーション表現を得意としており、落ち着いた色調やモノクロの写真印刷に向いています。

使える用紙の幅も広く、速乾性や耐久性に優れているのもポイントです。

水に滲みにくく、文字を明瞭に印字できるので書類の印刷にもおすすめです。

ただし、発色の鮮やかさや光沢感では染料インクにやや劣ります。

キャノンの製品には、「染料インク」と「顔料インク」の両方を用いた「ハイブリッド型」の複合プリンターがあります。

「ハイブリッド型」は、写真印刷は「染料インク」、文字印刷は「顔料インク」を使用するといったように、目的に合わせて自動で使い分ける機能が搭載されたプリンターです。

文章の印刷、写真・画像の印刷の際、最適なインクを選び、自動で使い分けてくれるため、それぞれの被写体に合わせたきれいにプリントできます。

しかし、たくさんのインクを使用するのでインクコストが掛かります。


メーカー

プリンターの代表的なメーカーは、日本でのシェア順に、キヤノン(43.7%)、エプソン(42.7%)、ブラザー(13.0%)の3社で99%以上を占有します。

但し世界的にはHP、サムソン、キャノンの順でシェアが高いです。


キヤノン「PIXUS TS8430」

2020年8月発売


キヤノンの人気シリーズ「PIXUS」の多機能モデル『PIXUS TS8430』です。

スマホを使って、スマホの写真はもちろん文書や年賀状もプリント可能です。

キヤノン独自の「6色ハイブリッドインク」採用して、
写真・ドキュメントのどちらもくっきり印刷できます。

染料グレーインクがプラスされたことで色の安定性が増し、グラデーションをなめらかに表現できるのが特徴です。

顔料ブラックインクを搭載していることで文字の滲みを抑え、ウェブページの印刷や画像入りパワーポイント資料などの印刷にも合います。

また無料のスマホアプリを使えば、スマホ内の写真やドキュメントを印刷したり、逆にプリンターでスキャンした写真やドキュメントをスマホに転送できます。

キヤノン「PIXUS TS8430』の仕様

【価格】32,450円(税込)
【公式HP】https://cweb.canon.jp
【印刷方法】インクジェット
【サイズ】(cm):幅37.3 × 奥行31.9 × 高さ14.0
【インク色数】6色(染料+顔料)
【インク種類】独立型
【最大印刷サイズ】A4
【給紙トレイ】前面 / 背面
【ランニングコスト】
写真:約19.9円/文書(A4カラー):約10.8円


エプソン「カラリオ EP-883」

2020年10月発売



スッキリしたデザインでインテリアにも自然になじむ『カラリオ EP-883』です。

人物の顔を判別して明るくきれいな肌の色に自動補正する「オートフォトファイン!EX」を搭載しています。

「高速MACHヘッド」で
L判の写真1枚を約13秒ですばやくプリントできます。

ライトシアンとライトマゼンダという2つのライトインクを含む6色染料インクにより、淡い色も鮮やかに表現できます。

自動両面印刷ユニットを搭載しているので、用紙の節約にも繋がります。

資料の量が半分になることで保管や持ち運びが楽になります。

写真補正機能や普通紙でも色鮮やかにプリントできる「色鮮やかモード」など、PCを使わずにスマホの写真を美しく補正できる機能も搭載しています。

また専用スマホアプリの利用で、写真の印刷、ドキュメントの転送などが可能です。

エプソン「カラリオ EP-883」の仕様

【価格】35,750円(税込)
【公式HP】https://www.epson.jp
【印刷方法】インクジェット
【インク色数】6色(染料)
【インク種類】独立型
【最大印刷サイズ】A4
【給紙トレイ】前面 / 背面
【ランニングコスト】
写真:約22.7円/文書(A4カラー):約13.2円


ブラザー HL-L3230CDW
「ブラザー」のレーザープリンターは、モノクロ、カラー共に1分あたり約24枚も印刷できる高速さが特徴です。

標準トレイには250枚もの用紙が一気に収納可能なので、こまめな給紙もいらず「速くて使いやすい!」と口コミでも高評価です。

家で書類印刷をよくする人におすすめの1台になります。

ブラザー HL-L3230CDWの仕様

【種類】レーザープリンター
サイズ(cm)幅41 × 奥行46.1 × 高さ25.2
スキャナー機能/コピー機能×
Wi-Fi Direct機能
スマホ対応
最大プリントサイズA4
接続方法有線・無線LAN