階段を上ることができる電動車いす
世の中でありそうでないものは多くあるが、これだけ多くのものが進歩しているにも関わらず、階段を上る車いすというのは日本では非常に少ないのが現実です。
Scalevo=Scewo Bro
「Scalevo」は、スイスのETH Zürich(チューリッヒ工科大学)の大学生8名、チューリッヒ芸術大学のデザイナー2名たちが開発した電動車いすです。
この車いすの最大の特長は、「階段を上る」ことです。開発チームは、1年もかからずにScalevoを開発したといいます。
Scalevoには、角速度センサー(ジャイロセンサー)やローテーションセンサーなどが搭載されています。これらのセンサーとアルゴリズムによって、Scalevoに乗った時にバランスが自動的に取れるようになっています。
Scalevoには、角速度センサー(ジャイロセンサー)やローテーションセンサーなどが搭載されています。
これらのセンサーとアルゴリズムによって、Scalevoに乗った時にバランスが自動的に取れるようになっています。階段で走行する際も、体勢を崩すことなくScewoが水平を保ってくれるので安心です。
セグウェイに用いられてるバランスシステムの採用により、従来の4輪モデルから、スタイリッシュな2輪モデルへと進化しました。
階段を上っている時にはレーザーセンサーで周囲を検知し、階段を上り終えたタイミングで補助車輪が出るようになっています。
搭載しているバッテリの容量は20AHrですが、「動作検証のために、1日中、乗り降りしても問題なく動いていた」(ETH Zürich)といいます。
Scewo Broは電動車いすとしてブレークスルーを実現しましたが、まだいくつかの制限があります。螺旋階段は登ることができません。また40度以上の坂、または8.0インチ(20 cm)より高い段差も上ることはできません。
TopChair-S
TopChair-Sは、階段などの障害物の開始と終了を自動的に検出し、段差高さ20cm、最大傾斜35度の階段を上ることができます。
階段を後ろ向きで登り、前え向きで降りることができますが、その間乗員を水平な角度に保ちます。
電動車いすを自由に操縦できるジョイスティックと、さまざまな機能を表示するLCDスクリーンを備えています。
2つの60-A/hバッテリーが電力を供給するために使用されています。
1回の充電で電動車いすは毎時6マイルの速度で約22-28マイルの距離を移動することができます。
2つの400ワットモーターが、階段を上るためのトラックの駆動に使用され、2つの35ワットモーターが通常使用される車輪の駆動に使用されます。
TopChair-Sは、同社のウェブサイトから約€15,000(約US $ 16,320)で注文できますが、米国への輸出はまだFDAの承認待ちのようです。