ホンダ・N-BOX

 N-BOX(エヌ ボックス)は、本田技研工業が生産・販売しているトールワゴン型の軽自動車です。

最近の、最も売れている車のNo.1は軽自動車のホンダ・N-BOXです。

これは普通乗用車も含めての、車のランキングですから、あまり、軽自動車に関心の無かった人にとっても、一体どんな車かと興味の沸くところです。


2代目 JF3/4型(2017年 - )

広い室内空間やデザインを初代モデルから受け継ぎつつ、ヘッドライトは全グレードLEDとなりました。

ルーフサイドの溶接にルーフレーザーブレーズを採用しました。

内装はN-BOXはベージュ基調、N-BOXカスタムはブラック基調としています。


N-BOXカスタムでは、軽自動車初のシーケンシャルウインカーを採用し、テールランプもすべてLEDとなりました。


ボディは高効率フロアフレーム構造や高張力鋼板の適応拡大を行うとともに、新しい接合技術を導入したことで、軽量化と高剛性化を両立しました。


パワートレインはNAエンジンにはi-VTECを、ターボエンジンには電動ウェイストゲートをいずれも軽自動車で初めて採用した新型のS07B型に置換しました。


さらに、CVTやサスペンションシステムを高性能化し、フロントピラーを極細化して前方視界を改善しました。


なお、燃費性能の向上により、NAエンジンのFF車は「平成32年度燃費基準+10%」、NAエンジンの4WD車・N-BOXのターボ車・N-BOXカスタムのターボ2WD車は「平成32年度燃費基準」、N-BOXカスタムのターボ4WD車は「平成27年度燃費基準+10%」をそれぞれ達成しました。




Hondaの軽自動車では初めてとなる「Honda SENSING」を全グレードに標準装備(NA車は「Honda SENSING」の非装備仕様の選択も可能)としました。



また、N-BOXの「Honda SENSING」では、既に一部の車種にも採用されているオートハイビームや、Honda車では初採用となる後方誤発進抑制機能を追加しています。


なお、「G・Honda SENSING」では初代モデルの「あんしんパッケージ」と異なり、「ハーフシェード・フロントウィンドウ」は装着されていません。



エンジンルームのコンパクト化やテールゲートの薄型化によって室内空間を更に拡大し、テールゲート開口部の高さを低くしました。





シートアレンジにはベンチシートに加え、助手席シートのスライド量を570mmとした助手席スーパースライドシートが設定されました。


安全性能

ミリ波レーダーと、単眼カメラなどを融合した高精度な検知機能で、安心・快適な運転を支援しています。


登場時には一部グレードで「Honda SENSING」の非装着車の選択肢も用意されていましたが、2020年12月のマイナーチェンジのタイミングで非装着車の設定はなくなりました。

また、このマイナーチェンジでは車両後部のソナーセンサーを4個に増やし、後退しての駐車時などのサポートを行う「パーキングセンサーシステム」が追加されました。


さらに2021年12月の一部改良では、「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」に渋滞追従機能が追加されるなど、随時アップデートし高い安全性を維持しています。


なお、N BOXは全車に「サポカー」の中でも最高評価の「サポカーSワイド」に該当する先進安全技術が搭載されています。


衝突軽減ブレーキ(CMBS)

衝突軽減ブレーキ(CMBS)によって、車両や歩行者、人が乗って移動する自転車を検知し、衝突の危険があると判断した場合は警告を発します。


回避行動が取られなかった場合、段階を踏んで自動でブレーキを操作し、衝突回避、被害軽減を支援するシステムです。

約5km/h以上の速度で走行している際に、速度差が5km/h以上ある車両や歩行者、自転車に対して作動します。


車両や昼夜の歩行者に加え、昼間に人が乗って移動する自転車や夜間の歩行者の検知が可能です。


誤発進抑制機能(前方・後方)

停車時、もしくは10km/h以下の低速走行時に、前方もしくは後方の障害物や先行車を検知して、警告を発すると同時にエンジン出力を抑制して急発進を防ぐようにサポートする機能です。


歩行者事故低減ステアリング

約10~40km/hで走行中、システムが道路の路側帯の歩行者を検知します。


自車が歩行者側の車線を逸脱し衝突する危険があると判断した場合は警告するとともにステアリング操作を支援し、ドライバーの回避操作をサポートします。


路外逸脱抑制機能

約60km/h以上で走行中に車線を検知し、車線からはみ出しそうになった場合には警告を発することに加えステアリング操作を支援して、車線逸脱を防ぐよう導く機能です。


渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)

高速道路などの自動車専用道路でシステムが加減速をサポートし、適切な車間距離を維持しながら先行車に追従することでドライバーの疲労を軽減する運転支援機能です。

2021年12月には、先行車が停止した際は自車も自動で停止し、先行車が再発進するとドライバー操作で発進した後に追従走行を再開する「渋滞追従機能」が追加されました。


作動速度は先行車がいる場合は停車中から、そうでない場合は約30km/h以上で作動します。

また、先行車とのあいだにほかの車が入ってきた場合には、自動で追従する対象を切り替えてくれます。


車線維持支援システム(LKAS)

高速道路の走行時に車線を検知し、車線中央付近を走行するようにステアリング操作の支援を行うのが、車線維持支援システム(LKAS)です。

車線を逸脱しそうになった場合には、警告を発してステアリング操作を行い、車線逸脱を抑制します。


標識認識機能

道路標識を認識してメーター内に表示し、道路標識の見逃しを防ぐ機能です。

認識可能な表示は最高速度、一時停止、はみ出し通行禁止、車両侵入禁止の4種類です。


先行車発進お知らせ機能

停車時に先行車の発進を検知し、ドライバーが発進しなかった場合に知らせる機能です。

渋滞や信号待ちの際のうっかり出遅れを防ぎます。


オートハイビーム

夜間走行(ヘッドライト点灯)時、対向車や先行車を検知し、必要に応じてハイビームとロービームを自動で切り替えます。

また、周囲の暗さを検知した場合には、自動でハイビームに切り替えてくれるので、夜間の視認性がアップします。


パーキングセンサーシステム

2020年12月のマイナーチェンジで追加された機能で、車両の後ろに設置された4つのセンサーで自車の後方にある障害物を検知し、音や表示で障害物との接近をドライバーに知らせてくれる機能です。


ヒルスタートアシスト機能

ヒルスタートアシスト機能は、坂道発進の際、ブレーキからアクセルへ踏みかえるときに車が後退するのを約1秒間抑制する機能です。

坂道で停車したときに、後続車がいても安心して発進できます。


JNCAP安全評価

衝突安全性能

184.1点 / 208

フルラップ前面衝突(運転席)
レベル4
レベル 4 /5
フルラップ前面衝突(助手席)
レベル5
レベル 5 /5
オフセット前面衝突(運転席)
レベル5
レベル 5 /5
オフセット前面衝突(後席)
レベル4
レベル 4 /5
側面衝突(運転席)
レベル5
レベル 5 /5
後面衝突頚部保護 (運転席)
レベル5
レベル 5 /5
後面衝突頚部保護 (助手席)
レベル5
レベル 5 /5
歩行者保護 (頭部)
レベル5
レベル 5 /5
歩行者保護 (脚部)
レベル5
レベル 5 /5
シートベルト着用警報
レベル4
レベル 4 /5
助手席[ ○ ] 後席[ ○ ]


予防安全性能

129.2点 /141.0

被害軽減ブレーキ[対車両]
32.0 /32.0
被害軽減ブレーキ[対歩行者]
72.6 /80.0
車線逸脱抑制
16.0 /16.0
後方視界情報
6.0 /6.0
高機能前照灯
1.4 /5.0
ペダル踏み間違い時加速抑制
1.2 /2.0














仕様


概要
販売期間2017年9月1日 -
(発表:2017年8月31日)
ボディ
乗車定員4名
ボディタイプ5ドア軽トールワゴン
駆動方式前輪駆動
四輪駆動
パワートレイン
エンジンS07B型:
658cc 直列3気筒DOHC
S07B型:
658cc 直列3気筒DOHCターボ
最高出力43kW (58PS)/7,300rpm
(NA車)
47kW (64PS)/6,000rpm
(ターボ車)
最大トルク65N・m (6.6kgf・m)/
4,800rpm(NA車)
104N・m (10.6kgf・m)/
2,600rpm(ターボ車)
変速機無段変速オートマチック(CVT)
(ターボ車は7スピードモード付)
サスペンション
前:マクファーソン式
後:車軸式(前輪駆動)
後:ド・ディオン式(四輪駆動)
車両寸法
ホイールベース2,520mm
全長3,395mm
全幅1,475mm
全高1,790mm(前輪駆動)
1,815mm(四輪駆動)
車両重量890-1,030kg
その他
ブレーキ前:油圧式ディスク
(ターボ車を除く前輪駆動)
前:油圧式ベンチレーテッドディスク(四輪駆動・ターボ車)
後:油圧式リーディングトレーリング