人感センサー付きLED電球
私は、よくトイレや玄関の電球を消し忘れて、妻に注意されたり、自分で数時間後に気づいて慌てて消すことがあります。
外出先でトイレに入ると、照明が自動的に消え、少し動くとまた点灯するものが多く使われるようになりました。
夜間に、駐車場などにも、人が近づくとパッと照明が点くものがあり、防犯に効果があるといわれます。
メリット
電球タイプなら、工事は不要で、自分で人感センサーに変更できます。
一般的な電球と入れ替えれば、電気の消し忘れを防ぐことができます。
市販されている人感センサー電球を購入し、今ついている電球を外し付け替えるだけです。
但し、センサー部分を覆わないデザインの照明であることが条件です。暗がりでスイッチを探す手間が省けるだけでなく、荷物で両手が塞がっていても自動で点灯する便利さや、夜間の転倒を防ぐといった安全面でも有用です。
人感センサー付きLED電球は、センサーを作動させるために常にスイッチをONにしているので待機電力がかかります。しかし、多くの商品が1日1W程度で、電気代を月額で考えると10円前後です。
最近の人感センサー付きLED電球の約9割の商品には、日中明るいときは点灯せず、周囲が暗いときに人が近付くと点灯する、明暗センサーが搭載されています。
明暗センサーが作動する照度(lx:ルクス)は商品ごとに異なります。
白熱電球は平均寿命が1,000~2,000時間程度なのに対し、LED電球は約4万時間と長寿命なのが特徴です。
消費電力も五分の一ほどで電気代が比較的安くおさまり、交換頻度が少なくすむのでコストパフォーマンスに優れています。
また、白熱電球は虫を引き寄せやすい紫外線が多く含まれていますが、LED電球はほぼ含まれていないため虫が近寄ってこず、屋外での使用にも向いています。
さらに、白熱電球とちがって熱を発さないので、植物や壁紙などの近くで使用しても電球焼けする心配がないのもメリットです。
デメリット
LED電球のデメリットは、電球の価格が比較的高い点があげられます。
徐々に手頃な価格になってきていますが、白熱電球とくらべるとまだ高い場合が多いです。
また、熱に弱いこともデメリットのひとつです。
浴室などの熱がこもりやすい場所での使用ができないこともあります。
口金サイズ
電球の口金は、一般的に「E26」と呼ばれるサイズが多く使用されています。
リビングやダイニングなどメインルームに多く使われます。
間接照明やダウンライトには「E17」サイズが使われることもあります。小型の器具やサブライトに用いられることが多いです。
センサー感度
センサー感度を決める要素は「反応速度」と「検知範囲の広さ」です。滞在時間が長いトイレでは、途中で電気が消えてしまうこともあるので、再点灯までの「反応速度」が速いものを重視します。
出入りが多く空間が広い廊下や階段・玄関では、電球から少し離れていてもしっかり検知されるような「検知範囲」が広いものを選びます。
人感センサーは、電球直下に対してまっすぐ向かうものは検知しにくく、センサーを横切るものは検知しやすい特性があります。センサーの向き
人感センサー付きLED電球は「垂直取り付け」と「斜め取り付け」の2つの取り付けタイプがあります。
電球が下を向く一般的な照明器具への取り付けに向いています。
感知可能な範囲は商品ごとに違いますが、電球から床に向かって円錐状に感知範囲が広がっているのが一般的です。
上向きに取り付けてしまうと感知しなくなるので要注意。
感知の方向を限定せず、人が近づくと電球を点灯させたい場合におすすめです。
「斜め取り付けタイプ」はセンサーの位置が斜めになっているタイプです。
電球を斜めにして取り付けるタイプの照明器具に取り付けます。
斜め取り付けタイプの器具だけでなく、一般的な照明器具にも取り付け可能。
電球を回転させることでセンサーの向きを変えられるものなら、センサーの向きを変えることで感知させたい方向を限定できます。
「部屋で動いただけで廊下の電球が点灯して困る」といった時には斜め取り付けタイプがおすすめです。
明るさ
LED電球の明るさは、「ルーメン(lm)」表記もしくは「ワット(W)数」で表します。
ルーメン表記が高くなるほど明るくなります。
たとえば一般電球の60Wは、ルーメン表記にすると810ルーメン以上になります。
トイレなどの省スペースな場所には485ルーメン以上、6畳程度の部屋なら810ルーメン以上、リビングや広い部屋には1,520ルーメン以上が適当です。
取り付けると便利な場所
玄関・・・ドアを開けたら点灯するので安心、暗い中でスイッチを探す必要がありません。
廊下・・・通る時だけ自動で点灯、自動で消灯します。
トイレ・・・点灯も便利ですが、消し忘れが多い場所は消灯機能で節電になります。
寝室の足元・・・夜中のトイレ時に目が慣れるより先に人の動きを感知して点灯します。
ガレージ・・・車のライトを消した後に、ガレージ内が明るくなります。
ポーチ・・・人が通ると点灯するため防犯にもなるります。
洗面台・・・濡れた手で電気のスイッチを押さなくても済みます。
クローゼット・・・収納場所に明かりがあると探し物も快適になります。
トイレ
トイレ内に人感センサー付きLEDライトがあるのは、自宅だけでなく公共施設やショッピングモールでも増えています。
トイレの電気はつけなければ用を足せないのでつけることは忘れないのですが、消すことを忘れてしまう場合が多いです。
トイレに取り付けるなら、センサーの反応速度が速く、点灯時間が長いものを選ぶのがベストです。
わずかな動きを検知して瞬時に再点灯するくらい反応速度が良い電球を選びます。
点灯時間は80秒以上と長めのものなら、途中で消えてストレスに感じることも少ないです。
約120秒点灯のアイリスオーヤマや、約90秒点灯のDCM、ヤマダセレクトなどが該当します。
消灯の数秒前に減光して知らせてくれる「消灯お知らせ機能」付きもおすすめです。
突然消灯してびっくり!という事態を防げるので、トイレに取り付けるにはうってつけの便利な機能です。
廊下や階段
階段は移動に使う場所なので、何度も何度も電気を付けたり消したりの作業が必要になってしまいます。
後から降りるからとつけっぱなしにしておいたら電気の無駄になってしまうこともありますし、電気代の節約や手間などを省くという面でも人感センサー付きLEDライトにするのが一番の解決策です。
廊下や階段に取り付けるなら、電球に向かって真正面から歩いたときに、できる限り広く検知するものがおすすめです。
電球から直線2m以上離れていても検知するものが適しています。パナソニックやTaysing、コンフィホームは2m以上離れたところから歩いても反応します。
玄関
玄関外に設置すれば、人が近づくとライトが付くので、防犯対策にもなります。
光による防犯は不審者に対してやる気をなくす効果が高いと言われています。
また、人感センサー付きライトがあれば、防犯カメラの撮影も出来るようになります。
さらに、帰宅した際に鍵穴を探す手間が省けたり、荷物を取りに行ったり運び入れたりする際にもライトが自動で付けばスイッチを探す手間も省けます。
玄関は、どの方向から歩いても点灯する「検知範囲」が広いものがおすすめです。
検知範囲が直径5m以上あれば、どの方向からも入れる広い玄関でしっかり検知します。
特性上、人感センサーは電球に対して横切る動きを検知するのは得意ですが、検知範囲は商品によって差があります。光の色
白色系の昼白色と昼光色、暖色系の電球色では、どれも明るさに大差はありません。
はっきりした明るさの色合いで、クールで爽やかな雰囲気の部屋にしてくれます。
昼光色は文字がくっきり見やすくなるため、勉強や読書をする際におすすめです。
書斎や勉強部屋、仕事場などにも向いています。
トイレを想定した検証では使用した昼光色に緊張感や不安感を覚えることがあります。
そもそも昼光色は勉強デスクやオフィスなど集中作業をする場所に向いている青白色なので、リラックスしたい場所には基本的に不向きだといわれています。
一方、昼白色は昼光色よりも自然な白色光で、部屋の印象を大きく左右するような特徴がありません。
昼白色は、自然光に最も近く黄色味を帯びた光の色が特徴です。
ナチュラルな色合いのため目に優しく、昼白色のライトの下に長時間いても快適に過ごせます。
ほかの色とくらべても色々な場所に合いやすく、万人受けしやすい色といえます。
ストレスなく明るさを得られるため、仕事場などにも向いています。
電球色を使ってあたたかみのある印象にしたいなど、とくにこだわりがない場所であれば昼白色を使うのがベターです。
電球色はオレンジがかったあたたかみを感じる色合いが特徴です。
部屋を落ち着いた雰囲気にしてくれるので、寝室やトイレなどくつろぎたい場所に使用するのに向いています。
また、白熱電球と色合いが似ているので多くの人になじみ深い色で、最も売れている電球の色になります。
保証期間
保証内容の充実度においては国内メーカーは優秀と言えます。とくにパナソニックは他メーカーを凌いで最長5年間の保証期間がついており、不具合が生じれば無償で返品・交換が可能です。
人感センサー付きLED電球は、人感センサーが付いていないLED電球よりも消耗が早いため、ECサイトの口コミでは「数日で壊れてしまった」「1年しか使っていないのにセンサーが反応しなくなった」という不満の声が見受けられます。
LED電球は長持ちするイメージがありますが、センサー部分などその他の部分が壊れてしまうこともあるため、返品や交換にきちんと対応しているメーカーの物を使うのがおすすめです。
調光器対応
光の明暗を調整できる調光機能の付いた器具を使う場合は、LED電球が調光器対応しているかどうかを確認します。
調光器対応している電球には、つまみがついていて自由に光を調節することができます。
調光器対応していないものを使うと、劣化が早まったり破損したりする原因になるため注意が必要です。
製品
POIUYTO LED電球 ひとセンサ付POIUYTOの「LED電球 ひとセンサ付」は、日中の明るい時間は点灯しない明暗センサー・消灯の前に1段階暗くなってから消灯する消灯お知らせ機能を搭載しています。
メーカー規定の検知範囲が最大7mでとかなり広いのが特徴的な本商品。
点灯時間は約67秒と程よい長さ。
トイレを想定した反応速度の検証でも、腕を少し振ると反応したので高評価を獲得しています。
パナソニック LED電球 ひとセンサタイプ | LDA5DGKUNS
最安価格:2,530円
サイズ60形、40形
明暗センサーつき、消灯お知らせ機能
センサー範囲:直径1.5~5×高さ2.2m、点灯維持時間:約60秒パナソニックの「LED電球 ひとセンサタイプ LDA5DGKUNS」は、わずかな動きでも検知してくれる高性能センサを採用。
故障しても無料で交換可能な5年保証が特徴と謳っています。
明暗センサーに加え、消灯お知らせ機能や保証期間の充実度などからみて、高齢者や子どもがいる家庭におすすめ。
消灯の6秒前に少し照度が落ちて、お知らせしてくれるので、突然真っ暗になる心配もありません。
点灯して39秒後に1段階暗くなり、その6秒後にふわっと消灯する仕様です。
6秒間の間に動きを察知するとまた100%点灯に戻ってくれるので、電気が急に消えてしまって困ることがありません。センサー範囲:直径約5×高さ約2.5m、点灯維持時間約:120秒
Amazon1,045円感知範囲は狭いが点灯時間が長くトイレにおすすめ!
オーム電機は家電・AV機器等の開発・製造・販売を主な事業とする電気用品のメーカー。本商品はオーム電機の最新人感明暗センサー付きLED電球。
人の動きがなくなると約2分後に自動消灯し、消灯5秒前に約50%減光してお知らせする消灯お知らせ機能も搭載しています。
正面から歩いたときの検知範囲では1.5m以内での点灯と、平均的な検知範囲。一方、反応速度は1秒以内で点灯。
点灯時間が約120秒と長く、消灯お知らせ機能も搭載されているため、トイレにおすすめの商品です。ヤマダセレクト 人感センサー付きLED電球 | LDA7D-G-E/H1/HS
参考価格:1,097円
明暗センサーつき、消灯お知らせ機能
センサー範囲:直径約1~3×高さ約2.4m、点灯維持時間約:90秒
ヤフー消灯お知らせ機能付きかつ検知範囲も広めで使いやすい。
ヤマダデンキのオリジナル商品。
明暗センサー機能つきでセンサー範囲から離れると90秒後に自動で消灯し、消灯約10秒前から緩やかに消灯するお知らせ機能も搭載。
正面から歩いたときの検知範囲では1〜1.5mと、メーカー規定の半径50cmよりも広い検知範囲を記録。反応速度も1秒以内。
XiAnShiYu 人感センサー LED電球 | YGDP-1746824
敏感すぎるレーダーセンサーは室内には不向き。
XiAnShiYuの人感センサー付きLED電球の特徴は、レーダーセンサーを搭載している点。
人の体温を赤外線で検知する人感センサーよりも感度が高く、約10cmの厚さの壁をもすり抜けて検知。防水設計なので屋外でも使用可能です。
検知範囲の測定では、真正面と横切りの両方において、トップクラスに広いですが、センサー感度が良すぎるあまり、遠く離れていてもわずかな動きを検知してしまうので、取り付け場所によっては不要に点灯すると感じるかもしれません。
屋外や、検知範囲の広さをとくに重視したい場所に取り付けるならおすすめの商品です。帰宅時に防犯などの理由で屋外に人感センサー付きLED電球を使う用途に向いています。
アイリスオーヤマ LED電球 人感センサー付 | LDR9N-H-SE25
タイプ : 電球色
昼白色、電球色
パターン : 60形相当
明暗センサーつき 、消灯お知らせ機能 不明
センサー範囲:直径約5m×高さ約2.4m、点灯維持時間:約120秒
ヤフー711円長持ちする工夫が多い。しっかり暗い場所での使用がおすすめ。
アイリスオーヤマの「LED電球 人感センサー付 LDR9L-H-SE25」は、電球色の商品。
ON/OFFに強い構造で、頻繁にスイッチを切り替えても寿命が短くならないと謳っています。
感知しやすい方向の検知範囲の検証では、3.5m。一方で、検知しにくいとされる真正面方向には0.5mまで近づかないと反応せず。
周囲の明るさが100~150lm以上あれば常時消灯状態になるため、無駄な点灯はありませんがしっかり暗いところでなければ点灯しないのがストレスになる可能性があります。
点灯時間は120秒と長く、満足できる明るさの電球色の商品なので、窓がないトイレなどに設置したい人は検討の余地ありです。
DCMホールディングス DCMブランド | LED電球 人感センサー付き | LDR9N-H-SE1
最安価格:1,188円
明暗センサー: 不明、消灯お知らせ機能 :不明
センサー範囲:直径約1.5〜5×高さ約2.4m、点灯維持時間:不明
ヤフー1,188円点灯時間は長いが正面から歩いたときの検知範囲に問題あり
アイリスオーヤマが、全国に店舗を持つホームセンターグループDCMに販売を依頼した商品です。
大手メーカーの商品として約1,000円以下で買えるのが魅力。
点灯時間は約90秒と長めに設定されています。
トップクラスの明るさがある電球ですが、正面から歩いたときの検知範囲が0.3mと非常に狭いため、縦に細長い廊下での使用はおすすめしません。
トイレを想定した反応速度はまずまず、トイレ使用中に消灯しても再点灯までに大きなストレスを受けることはないでしょう。