令和5年分の確定申告書の「公的年金等」「配当所得」の入力手順(3)
令和5年分の確定申告の書式は、前年の令和4年分の書式と若干異なる箇所があるので、備忘録として手順を残しておきます。
去年のデータを利用して、全ての入力の基本となる「所得・所得控除等入力」の画面を出すところまでをすでに記述していますので、去年のデータを利用して、「公的年金等」と「配当所得」「一時所得」を入力する手順を記載します。
まず最初に「収入金額・所得金額の入力」の画面を出します。
12.公的年金等の入力
「雑所得」の「公的年金等」「読み込み内容の確認」をクリックします。「公的年金等の入力」の画面に切り替わります。
過去のデータを引き継いでいます。さらにその下の⑤の「社会保険料の金額」も源泉徴収票から金額を転記します。
ハガキには(適用)社会保険料の内訳の空欄に年金から天引きされている介護保険料額や後期高齢者医療保険料額等が記載されています。
ここに記載されているので、介護保険料額は別途、要求しない限り通知は送付されません。
後期高齢者医療保険は別途「年間納付額のお知らせ」として年金天引き分としてハガキ通知が送付されます。
⑥の支払者は去年のデータを使用しているので、厚生労働省の所在地・名称がすでに入っています。
入力が終わったら、一番下の黄色ワク「入力内容の確認」をクリックします。
先程入力した数字が支払金額、源泉徴収税額、社会保険料の金額の欄に入っています。
もしいらなくなった項目(厚生年金基金等)があった場合は、削除しておきます。
右下の「次へ進む」をクリックします。
「収入金額・所得金額の入力」の画面に戻ってきます。
「公的年金等」の右欄の「入力内容から計算した所得金額 」に金額が入っています。
13.配当所得
「配当所得」右欄の「読込内容を確認」をクリックします。
「金融・証券税制(入力項目の選択)」のページが開きます。
「金融・証券税制(入力項目の選択)」の画面が開きます。
1「配当所得の課税方法の選択」で 「総合課税」を選択します。
申告分離課税は総合所得の所得とは合算せず、所得税15.315%住民税5%が源泉徴収されて完結する方法です。
年収695万円以下の場合は総合課税の方が有利になり、配当控除を受け取ることができます。
株の売却損がある場合は申告分離課税を選択する方が有利になり、損失の分を控除することに依り税額を少なくすることができます。
金融・証券税制(源泉徴収口座以外の配当)のページが開きます。
「1 上場株式等の配当等に関する事項」で「個別に配当等を入力(訂正等)する。」の右欄の「訂正」をクリックします。
予め「配当集計フォーム」を作成している場合は「読み込む」をクリックします。
「入力終了(次へ)」をクリックします。
「収入金額・所得金額の入力」の画面に戻ります。
「配当所得」の右欄「入力内容から計算した所得金額 」に金額が入っています。
下の「分離課税の所得」の「上場株式等に係る配当所得等 」の右欄に「総合課税の配当所得の入力有」と記載が追加されています。