朝起きて鏡を見た時に片方の眼の白目半分が真っ赤
朝起きて、歯を磨き鏡を見た時にぎょっとしました。
左の眼の白目左半分が出血したように赤くなっていました。
痛みも痒みもありませんが、ほんの少し違和感がある程度で、何の前兆もなかったように思いました。
昨日から今日にかけて、目に何かが当たる打つ等の記憶もありません。
しかし、よくよく考えると昨日、食後の食器洗い中に、左目が酷く痒くて、腕で瞼を擦ってしまったような気がします。
今にして思えば、あれが原因で目に余計な力を加えてしまったのかもしれません。
生憎と今日は日曜日なので病院は休み、マーフィーの法則のようなバッドタイミングです。
不幸中の幸いで、目の痛みは無いので、救急を利用するほどのことではありません。
明日、いつも目の定期点検で来院する眼科で診てもらうしかありません。
結膜下出血
ネットで調べてみると、私の場合は、目の血管が破れて出血し、白目の一部が赤く染まる「結膜下出血」の症状のようです。
40台以降で多いようですが、中年以後になって、ある朝起きて鏡を見たら、突然白目が真っ赤になっていて、白目部分の出血におどろき安になる人は少なくないようです。
これは、結膜下の小さい血管が破れ出血したものです。
視力には障害なく、軽い違和感がある場合はありますが、痛みもありません。原因はまだ分かりませんが、心配はないようです。
そのまま放置すれば、徐々に出血は引き、後遺症が残ることもないとのことです。
結膜下出血では痛みなどの症状は基本的にないのですが、発症のきっかけは目をこする、せきやくしゃみ、お酒の飲み過ぎなどがありますが、はっきりしないことも多いようです。
結膜弛緩(しかん)症
最も頻度の高い結膜下出血は、原因不明の「特発性」であり、50歳代に多く発症するといわれています。
特発性出血は「結膜弛緩」(白目のしわが増えること)との関連が指摘されています。
この結膜弛緩は40歳頃から始まり、ちょうど50歳頃に顕著に現れ高齢になるほど多くなります。
加齢に伴い結膜がたるむ結膜弛緩(しかん)症があると起きやすく、結膜弛緩になると、結膜がたるむだけでなく目の血管も折れ曲がった状態になるため、まばたきする際に、たるんだ結膜が眼球内で動き回り、その摩擦で血管が破れやすくなります。
出血は自然に吸収され、多くは1~2週間ほどできれいに治るとのことですが、逆にそんなに時間を要するのかと思う人もいるかもしれません。
症状は真っ赤な状態から、白目が少しづつ現れ、白目の周囲が赤い状態になり、さらに少し目が充血している程度まで回復して最後は充血も消えて完治します。
白目の部分は結膜という膜で覆われており、その下にある血管が破れて出血するので赤く見えます。
結膜というのは、眼の外側なので視力が落ちたりすることもありませんのでその点は安心です。
検査
また痛みがある場合は痛みの原因も調べます。
眼底検査で眼底出血がないかを調べます。
眼底出血がある場合には、出血しやすくなったり、血が止まりにくくなったりする病気が全身にないかを内科で検査することもあります。
一度出血を起こした血管は再出血しやすくなることがあります。このため同じ場所にたびたび出血が起こることがあります。その他の原因
明らかな眼の外傷の後に起こった、繰り返し起こる、目やにやかゆみ、発熱など、他の症状もある、等々の場合は、他の病気が隠れていたり、処置が必要な場合があるので、要注意です。
「はやり目」などのウィルス性結膜炎や細菌性結膜炎は、充血と目ヤニといった症状に伴って出血が見られます。
また、ドライアイなどの乾性角結膜炎やアレルギー性結膜炎の多くは、充血とかゆみを伴うため、眼を強くこすってしまうことで二次的に結膜下出血を生じる場合があります。「いきみ」により頭部の静脈灌流圧が上昇したときに、破綻性(破れること)出血をおこす場合もあります。
具体的には重いものを持ったとき・ふんばったとき・強いストレスを感じたとき・激しく怒ったときに白目の毛細管に出血が生じる場合があります。
結膜下出血の多くは、痛み・目ヤニ・視力障害などを伴わない特発性であるため、1~2週間で自然に治ります。治療の必要はありませんし、そもそも出血を早く治すような目薬もありません。
また、運動制限もありませんので、通常の生活をしても差しさわりはありません。
しかし、全身疾患などの原因がはっきりとわかっている場合は、そちらの治療が必要になります。
目がコロコロする、目が痛むなどの不快感が強い場合には、人工涙液やドライアイ治療薬などの目薬を使います。
出血が多い場合には血管強化剤の飲み薬などを使うことがあります。
結膜下出血の予防はできませんが、何度も繰り返して出血する場合は別の病気が潜んでいることも考えられるため、念のため全身検査をした方が好ましいです。