歯の歯垢除去


1年ぶりに歯医者へ点検のため受診しました。

何年も通っている歯医者ですが、最近は女性歯科衛生士が対応してくれます。


歯垢染色剤

歯垢染色剤(しこうせんしょくざい)とは、口腔内の歯垢の染め出しを行う薬品の事です。

プラークチェッカー、プラークテスター、カラーテスターなどとも呼ばれます。

口腔内の歯垢を赤や青で染め歯垢をより可視化し、歯面清掃の補助や歯面清掃指導に用いるものです。

薬剤としては通常は着色料である、赤色104号(フロキシン)、赤色3号(エリスロシン)、青色1号(ブリリアントブルーFCF)などが用いられています。

市販の形態としては液剤、錠剤、ジェルタイプのものに大別されます。

歯磨剤に添加されているタイプ、古い歯垢を青新しい歯垢を赤と2色で染め分けるタイプなども発売されています。

磨き残したプラークに反応して赤く染まるので、どこが磨けていないのか目で見てハッキリとわかります。

染まっている部分はプラークが溜まっている部分です。

普段歯ブラシなどのケアが行き届いていないと判断できます。

また、色素はかまぼこやたらこなどの水産加工物に利用されている食品添加物と同じものなので、安心して使用できます。

歯垢染色剤には大きく分けて次の3つのタイプがあります。

1)液タイプ

液状の染色剤。さらに2種類に分かれ、綿棒などで歯に塗布するタイプとうがいをして染めるタイプがあります。

2)ジェルタイプ

綿棒につけて塗っても大丈夫であり、サラサラしないジェル状なので歯ブラシにつけて塗ることもできます。

3)タブレットタイプ

タブレット状のものをなめながら唾液でとかし、舌を使って歯に塗ります。


歯垢と歯石

歯垢とは別名プラークともいい、簡単に言うと細菌のかたまりです。

歯の表面に付着する白いネバネバした汚れであり、歯磨きやフロスで落とすことができます。

つまり、歯垢が石灰化して歯磨きでは取れなくなったものが歯石です。

歯垢は、口の中にある沢山の細菌と結びついて増殖していきます。

1gの歯垢には、およそ1,000億個以上の細菌が存在していると言われており、この細菌が作った酸が歯を溶かし虫歯へ進行させてしまうこともあります。

食事をしてから約4~8時間で歯垢が作られてしまうため、石灰化しないように毎食後もしくは最低でも1日に1回は必ず歯磨きを行う必要があります。

歯石とは、簡単に言うと灰白色の石のような硬いかたまりです。

歯間や歯茎の辺縁などにつきやすく、唾液に含まれるカルシウムやリンと結びつき、約2~3日かけて石灰化していきます。

一度石灰化してしまうと、いくら歯磨きを頑張っても落とすことができません。

歯垢の状態であれば、ブラシやフロスで除去できますが、歯石になると、歯科医で除去してもらうしかありません。

歯石除去は保険適用で行うことができ、初診時の費用は約3,000~4,000円です。

これは歯石除去の他に各種検査代なども含めた金額になります。

各種検査代とは、レントゲン撮影や歯周ポケットの深さを測定する費用です。

この検査で虫歯や歯周病の診断を行うことができ、保険適用で歯石除去ができます。


歯垢(プラーク)の残りやすいところ

細菌は歯に付着しても、多くの場合は唾液で流されてしまいます。

しかし、唾液の流れが悪い場所に付着するとその場で増殖を始め、徐々に歯垢(プラーク)を形成するため、早めに取り除くことが重要です。

むし歯の原因菌である細菌(ミュータンス菌)は、歯に付着しやすく、強固な歯垢(プラーク)を形成するため、早めに取り除くことが重要です。

歯と歯の間は、ハブラシの後にデンタルフロスを使うと、歯垢(プラーク)の除去率が約1.5倍になります。

歯石は下の前歯の裏側や上の奥歯の外側など、唾液腺の近くにある歯につきやすい傾向があります。