75歳以上でも乗れる車

昨日も今日も高齢者の事故が報道されて、いよいよ75歳以上は安全機能付き自動車限定免許が、来年からでも現実のものになりそうな雲行きです。


安全機能付き自動車

安全機能付き自動車とは、基本的に自動ブレーキとアクセル踏み間違い防止機能の装備された車ですが、具体的にどのような車がそれに該当するのかよく分からないところがあります。

国も安全機能付き自動車限定免許の制度をぶち上げるのなら、具体的にどのような車が適合するのか示して欲しいものです。

車を買ってしまってから、その車は安全機能付き自動車として機能が不足しているので、乗車できませんと言われたら、踏んだり蹴ったりです。


ボルボ

安全機能で有名なのはボルボですが、輸入車でイニシャルコストも維持費も高額なので、庶民的な車とは言い難いかもしれません。

現在は中国の吉利(ジーリーホールディンググループ)の傘下に入ってしまったので、先行きはどうなるか分かりません


スバル

国産車として有名なのは、スバルのアイサイトで、自動ブレーキを装備した車としては最も古くて、2010年レガシーから発売されており、Ver1から始まって現在はVer4となっています。

但し後退時自動ブレーキが装備されたのは、2017年7月マイナーチェンジのレボーグのVer3からになるので、恐らく安全機能付き自動車限定免許の条件をクリアするのはこのバージョンからではないかと思われます。

ほんの2年前の車ですから、中古車としてはまだまだ高価格と思います。

スバルには熱狂的な信者のようなユーザーもいるくらい、信頼性の高いメーカーだと思います。


マツダ

スバル以上に安全装備に積極的なのはマツダで、i-ACTIVESENSEを装備した現在の新車は前方・後方誤発進抑制を含め、全部有りの安全機能が備わっていますが、当然高価格です。

2016年にマツダ・アクセラに装備された、アドバンスドSCBSが予防安全性能試験において、最高得点を獲得しており、特に「対人自動ブレーキ性能」においてスバルさえもリードしたということですから、かなりの実力と思われます。

私はマツダの車に乗ったことがありませんが、このようにトヨタ、日産、ホンダ以外の頑張っているメーカーは価格の割にしっかりした造りをしているかもしれません。

因みにJ.Dパワー社の2015年の耐久品質調査のランクは上位からレクサス、ダイハツ、ホンダ、三菱、トヨタ、スバル、マツダ、日産ですが、マツダ以外乗らないと言うユーザーがいるくらい、昔から技術力があり、車造りに定評のあるメーカーです。


トヨタ

トヨタは、手堅いメーカーのイメージがありますが、Toyota Safety Sense P」+「インテリジェントクリアランスソナー」を装備した車がお勧めのようです。

中・高級車に装備されていることが多いので、こちらも高価格ですので、私のような中古車狙いのユーザーにはちょっと手が出ないかもしれません。

搭載車は2015年フルチェンジのプリウスからで、カムリ、クラウン、CHR等々、一旦採用が展開されると、かなりの車種に展開されるところは、さすがにトップメーカーだと思います。


その他

軽・小型車であればダイハツの「スマートアシスト」3型が後退時自動ブレーキと歩行者対応となっていて良さそうですが、搭載は2016年11月のタントからです。

2017年以降ミライース、ムーブ、キャスト、アトレー、ハイゼット、ウェイクとほとんどの軽自動車に搭載されています。

お金が無くても、どうしても75歳以降も車に乗りたければ、この辺がミニマムかもしれません。


経済的負担

やはり75歳以降も車に乗るためには、相応の経済的負担を覚悟しなければいけないようです。

車に乗ることは束縛のない自由を手に入れられるかわりに、人を傷つけてしまうかもしれないリスクもあるので、その確率を下げるためにも、避けられない負担なのかもしれません。


75歳以降は運転しない選択

私など、都会に住む者は、日々生活するために、車はどうしても無くてはならないというわけではないので、75歳になったらきっぱり車に乗らないという選択も有りかもしれません。

安価で性能の良い後付け装置が、そのうちに出てくるかもしれませんし、完全自動運転車が意外と早く実現するかもしれないので、自分で運転しなくなっても、免許証は返上しない方が良いのかもしれません。