名古屋中村公園を訪れました。
先日、電車に乗って久しぶりに大須か名古屋まで行ってみようと思い家を出ました。
地下鉄に乗って、小説を読んでいたら、うっかり乗り過ごしてしまい、今まで降りたことのない駅まで来てしまいました。
駅名を見ると、中村公園とあるので、公園が近いのだろうと思いエスカレーターを使って、地上まで出てみました。
残念ながら駅前は公園ではなく、車の行き交う交差点の雑踏でした。
せっかくなので、真ん中の道路に比べて随分と広くて洒落た歩行路を歩いて、中村公園まで行ってみることにしました。
天気も良くて、名古屋の気温は30度近くありましたが、なるべく日陰を選んでゆっくり歩いていくことにしました。
そこそこ風も爽やかで、google
mapをスマホで確認しながら、路をしばらく辿って約10分程歩くと、突き当たりにこんもりと緑の多い一角が目の前に現れて、公園に着いたと分かりました。
中村公園は豊臣秀吉の生誕を記念して建立された豊国神社を中心にして整備された和風公園です。
手水舎の石に何やら鳥のような微笑んだ姿が見えるようです。
今年は5月1日から新しい元号、令和元年です。献書とあります。
ひょうたん池には、立派なひょうたんが繊毛に包まれてぶら下がっています。秀吉の馬印は千成瓢箪でした。
加藤清正の没後300年を記念して建立された中村公園記念館は、残念ながら閉館していました。
門のところに、ここに住みついているのか、猫が一匹佇んでいました。近づいても全く動じません。
藤棚は4月から5月の下旬にかけて紫の花を咲かせるそうですが、今は涼し気な緑色の影を落としています。
ひょうたん池、八幡神社、太閤池、関白池と、涼しい風が通り過ぎる公園の中の和風庭園風の池をぐるりと一周散策しました。
平日の午后は人もまばらで、先ほどの住みついた猫が一匹ゆっくりと歩き廻っていました。
近くに大きな大理石の柱を誂えた立派な玄関の中村公園文化プラザがあります。
一階に中村図書館があるので、入って見ることにしました。
中は広くて、私がいつも利用している図書館よりも造りは立派です。
中はがらんとしていて、子供や老人、青年が、まばらに座って、一心不乱に何かを読みふけっています。
私も衝立の付いた個人席のような社会人用席に座って、少し視線を左にそらせば見えるグリーンも目に優しく、ゆったりとして、しばらく時を過ごしました。
外は少し暑かったので、中のエアコンが気持ちよく、つい長居をしてしまい、気づくと既に5時を回っていました。
そそくさと帰り支度をして、静寂とした中村図書館を後にしました。