異常気象について

2019828日に九州の佐賀県で記録的な大雨により、冠水によって大きな被害が出ました。

このところ九州は台風の接近や、前線の活発化により大雨が発生して、がけ崩れなども起きて多くの犠牲者が出ています。

異常気象とは、気象庁では、「過去30年の気候に対して著しい偏りを示した天候」を異常気象と定義しています。

世界気象機関では、「平均気温や降水量が平年より著しく偏り、その偏差が25年以上に1回しか起こらない程度の大きさの現象」を異常気象と定義しています。


スペイン

2019年826日、スペインの首都マドリード近郊の街が、突然の「雹(ひょう)嵐」により発生した鉄砲水洪水に襲われるという出来事が起きました。

大量の雹(ひょう)と豪雨は、あっという間に、この街に洪水を発生させ、街は人々の悲鳴に包まれました。




ルーマニア

2019年4月30日、ルーマニアではかつて発生したことのない規模の信じられないほどの超巨大竜巻が発生しました。

ヨーロッパ諸国で、このような巨大な竜巻が発生するということは通常ないことであり、現地の報道でも驚きの記述が見られました。

なお、39人の乗客が乗っていたバスがこの竜巻に巻き込まれて、12名が病院に搬送された他、家などにも被害が出ました。





南極

2018625日、国際的な地質学の専門誌「ジオフィジカル・リサーチ・レターズ (Geophysical Research Letters)」に、「地球の観測史上で最も低い気温を記録した」という論文が発表されました。

北半球では夏の暑さが本格化する中、最新の衛星データの分析を通じて、南極では地球とは思えないほどの寒さのマイナス97.8℃という史上最低気温をマークしました。

なお、これまでの記録だった -89.2℃が観測されたのは、ロシアのボストーク南極基地で、それは 1983年のことでしたので、35年ぶりに新しい記録が発表されたということになります。

これは人間が数回呼吸しただけで肺から出血して即死するほどの気温です。






アルジェリア

アフリカ大陸のアルジェリアで 201852日、「雪が降った」と報じられています。

雪が降ったのは、アルジェリア北部のバトナという町とその周辺です。

現地の報道によれば、観測上は、5月の雪というのはアルジェリアの記録には残っていないようで、少なくとも過去数十年では「アルジェリアで初めての事態」ということになりました。

なお、最近のこの地域は決して気温が低かったわけではなく雪が降る少し前までは、気温 30℃ほどの日が続いていて、その中で突然このような日がやってきたのだそうです。


オーストラリア

写真は2013年にオーストラリア西海岸で発生した「赤い津波」のようですが、巨大な砂嵐です。

中に入ると視界は殆どなくなり、一面の光景が赤から濃いオレンジ色に染まるという、およそ日本では想像できない現象です。

砂嵐は場所によっては風速も20メートル近くになるそうです。

オーストラリアでは異常気象などの影響でこのような砂嵐が度々発生し、海だけではなく、住宅地にも容赦なく襲いかかり、住人を悩ませています。