最低気温と最高気温


気温とは

天気や気候について考えるときの気温は「地上の気温」です。

気温は温度計により測定しますが、地上の気温の測定方法は世界気象機関(WMO)により規定されています。

地上から1.25〜2.0mの高さで、温度計を直接外気に当てないようにして測定することと定められています。

日本では、気象庁が測定高さを1.5mと定めています。

最低気温の記録

世界で最も寒い最低気温の記録は、南極のボストーク基地で1983年7月21日に記録された-89.2℃でした。

さらに地球観測衛星ランドサットの観測データによれば、2010年8月10日に-93.2°Cの温度を観測したことが2013年に判明しています。


場所は南極大陸の日本のドームふじ基地(標高3810メートル)がある山頂とドームA(標高4093メートル)がある山頂の間を走る尾根の中腹です。


ただしこれは気温ではなく地表面温度であり、気温と地表面温度は異なる温度を示すため、更新記録とされるかは不明です。


人の住んでいる所で一番寒い場所の記録は、ロシア連邦オイミャコンで1926年1月26日に観測された-71.2℃です。


最高気温の記録

世界最高気温の記録はNOAAやNASAなどの記録によれば「リビア・アジージーヤの58.0°C (1922年9月13日)」とされていましたが、2012年にWMOはアジージーヤの記録が観測ミスによる誤りで、実際は「アメリカ合衆国・カリフォルニア州デスヴァレーの56.7°C (1913年7月10日)」であったと発表しました。

日本の最低気温の記録

アメダスにおける気温の最低記録は、1902年1月25日に北海道石狩国上川郡旭川町(現・旭川市)で観測された-41.0°Cです。


非公式の参考記録としては、北海道天塩国上川郡風連町(現・名寄市)における個人観測で、1953年1月3日に-45.0°Cを記録した例があります。

日本の最高気温の記録

アメダスにおける気温の最高記録は、2018年7月23日に埼玉県熊谷市の熊谷地方気象台で観測された41.1°Cです。

東京(当時の中央気象台)では1923年9月2日に46.4°C[19]または46.3°C[20](47.3°C[21]とも)を観測していますが、これは関東大震災の火災の影響によるものであり、公式な記録としては認められていません。

最も月平均気温の差が大きい場所

世界の観測所で最も月平均気温の差が大きい場所はロシア・シベリアのオイミャコンで、1971年 - 2000年の平年値で実に60.2°Cにもなります。(1月が−45.9°C、7月が14.3°C)

華氏「°F」

アメリカでは「華氏(かし)」となり、 °F:Fahrenheit(ファーレンハイト) が使われています。

これは考案した学者の名前がそのまま付いています。

華氏はドイツの物理学者Daniel Gabriel Fahrenheitが考案し、水の氷点を32度として沸点を212度とする温度の単位です。

0℃は30℉、36℃は96.8℉、100℃は212℉です。

お湯の30℃と気温の30℃

水は空気に比べて遥かに熱伝導率が高いため、あっという間に体温は水温と同じ30℃付近まで下がってしまいます。

このため30℃のお湯はぬるく感じます。

一方の空気は熱伝導率が低いため、気温が30℃であろうがいつまでも体温は36℃付近を維持します。

体温が下がる事がないので、暑さを感じ続けます。