スズキ バレーノという選択
私が以前に書いた「フォルクスワーゲンポロという選択肢」という記事を読んで頂いた方から、スズキバレーノという車があることを教えて頂きました。
普段、記事へのコメントに対しては、返事の応酬になってしまうことがお互いの負担になる恐れがあることから、失礼ながらお応えしないことにしています。
しかしこのバレーノというあまり聞いたことのない車に関して改めて調べてみると、これは、維持費は下げたいけれど、軽自動車はちょっとという人にとっては、中々良い選択ではないかと思えてきました。
スズキバレーノ
バレーノ(BALENO)は、スズキが日本国外で販売しているハッチバックタイプの乗用車です。
また、日本市場においては2016年(平成28年)3月から2020年(令和2年)7月まで販売されました。
残念ながら2020年7月6日をもって最後まで残った流通在庫の登録を全て完了し販売終了しました。
概要
第85回ジュネーブモーターショーに出品したコンパクトカーのコンセプトモデル「iK-2」をベースに市販車化したもので、第66回フランクフルトモーターショーで世界初公開しました。
製造はインドの現地法人であるマルチ・スズキ・インディアのマネサール工場で行われ、インドから全世界向けに供給されます。
日本市場にも投入されますが、マルチ・スズキ製(すなわち「インド製」)のモデルが投入されるのはスズキとして初めてで、日本の自動車メーカーとしてもインドで生産された車両を輸入するのは前例がないそうです。
この施策について、スズキ会長の鈴木修は「一番量が売れるのがインドだからインドでつくる。(インド・マネサールの)工場は日本のレベルに到達し、日本でつくるよりコスト的にもメリットがある」と説明しています。
イタリア語で「閃光」の意味を表す「バレーノ」("BALENO") の車種名は元々、3代目カルタス(クレセント)の欧州での車種名として使用されており、再起用される形となりました。
尚、2018年3月29日に発表されたトヨタ自動車との完成車相互供給の基本合意に基づき、2019年春ごろよりインド市場のトヨタへOEM供給予定とされ、2019年6月6日に「トヨタ・グランザ」の名で正式に発表されました。
メカニズム
また、前輪タイヤの切れ角を大きめに設計できるようにすることで、2,520 mmのロングホイールベースを採用しながら最小回転半径を4.9 mに抑えています。
車格としてはスイフトと同じですが、ボディサイズはスイフトより全長と全幅を一回り広げ、車高をやや下げ、ラゲッジスペースを広くとる形としています。
コンパクトカーにおけるバレーノのポジションは、同社のスイフトをド真ん中のコンパクトカーとすれば、ボディサイズが全長3995×全幅1745×全高1470mmと3ナンバーとなる日本車では珍しいものでした。
チーフエンジニアの伊藤邦彦はこのスタイリングについて述べています。
日本メーカーの同クラス車種(トヨタ・ヴィッツ、ホンダ・フィット、マツダ・デミオ、日産・ノートなど)が「居住性の良さが訴求ポイントのメインになっていって、だんだん背が高くなっている」と指摘しています。
これらとは一線を画し、「格好良さと居住性をバランスさせることを目標に開発している」と述べています。
フォード・フィエスタ、フォルクスワーゲン・ポロ、ヒュンダイ・i20などの日本国外のメーカーのコンパクトカーを競合車種として想定していると説明しています。
パワートレーンについては、日本市場向けには1.2 L直列4気筒「デュアルジェットエンジン」のK12C型と、ダウンサイジングコンセプトの1.0 L直列3気筒ガソリン直噴ターボエンジン「ブースタージェットエンジン」のK10C型の2種類が用意されています。
1)スズキ バレーノ:XT セットオプション装着車(AT_1.0) (2016年式)
満足している点は、流線形でありながらワイドなデザイン、価格が安い、安い税金、高速で不足を感じない動力性能、・軽い車重、広めのトレッドから来るコーナーの安定感、シートヒーター最高、レーダーブレーキ、ACCが非常に便利、後部座席、ラゲッジが見た目より広い、等です。
不満な点は、内装は価格なり、ダンパーのストロークにあまり余裕がない、タイトなコーナーは苦手な感じ、パドルシフトは峠道でとにかく使いにくい、高い座面、トランクルームの照明が手動、等です。
2)スズキ バレーノ:XT セットオプション装着車(AT_1.0) (2016年式)
エンジンはK10C型3気筒1.0リッターターボ。ミッションはMazda CX-9やVolvo V60にも搭載されるアイシンAW製AWTF-80SCの6AT(あくまでwiki情報ですが、納得の好感触)。馬力は111PSと控えめながら、1,500回転で16.3kg・mの力強いトルク。1,500mmを切る車高に3ナンバーのワイドなボディ、それでいて1tを切る軽量さ。そりゃ良く走ります。装備のほうも、アダプティブクルコン、衝突被害軽減ブレーキ、シートヒーターまでついたてんこ盛り仕様。チルト&テレスコステアリングもうれしいところ、とにかく楽しく走れるクルマです。
不満な点は価格を考えると満足ですが、内装はデザイン、質感とも必要最低限レベル。
3)スズキ バレーノ:XT セットオプション装着車(AT_1.0) (2016年式)
満足している点は、チルト&テレスコピックステアリング調整機能。本革シート、シートヒーター。ボディ剛性が良好。
パドルシフトで走るのが楽しいです。
マルチインフォメーションディスプレイもカラーで見やすいです。
不満な点は、塗装が弱い。アームレストが短い。ハブボルトが4-100 なので、ホイールの選択肢が少ない。リヤの牽引フックが丸見え。
普段、記事へのコメントに対しては、返事の応酬になってしまうことがお互いの負担になる恐れがあることから、失礼ながらお応えしないことにしています。
しかしこのバレーノというあまり聞いたことのない車に関して改めて調べてみると、これは、維持費は下げたいけれど、軽自動車はちょっとという人にとっては、中々良い選択ではないかと思えてきました。
スズキバレーノ
バレーノ(BALENO)は、スズキが日本国外で販売しているハッチバックタイプの乗用車です。
また、日本市場においては2016年(平成28年)3月から2020年(令和2年)7月まで販売されました。
残念ながら2020年7月6日をもって最後まで残った流通在庫の登録を全て完了し販売終了しました。
概要
第85回ジュネーブモーターショーに出品したコンパクトカーのコンセプトモデル「iK-2」をベースに市販車化したもので、第66回フランクフルトモーターショーで世界初公開しました。
製造はインドの現地法人であるマルチ・スズキ・インディアのマネサール工場で行われ、インドから全世界向けに供給されます。
日本市場にも投入されますが、マルチ・スズキ製(すなわち「インド製」)のモデルが投入されるのはスズキとして初めてで、日本の自動車メーカーとしてもインドで生産された車両を輸入するのは前例がないそうです。
この施策について、スズキ会長の鈴木修は「一番量が売れるのがインドだからインドでつくる。(インド・マネサールの)工場は日本のレベルに到達し、日本でつくるよりコスト的にもメリットがある」と説明しています。
イタリア語で「閃光」の意味を表す「バレーノ」("BALENO") の車種名は元々、3代目カルタス(クレセント)の欧州での車種名として使用されており、再起用される形となりました。
尚、2018年3月29日に発表されたトヨタ自動車との完成車相互供給の基本合意に基づき、2019年春ごろよりインド市場のトヨタへOEM供給予定とされ、2019年6月6日に「トヨタ・グランザ」の名で正式に発表されました。
メカニズム
プラットフォームにはBセグメント用(北米でいうサブコンパクトカークラスに相当)の新開発プラットフォームを採用しました。
バレーノが本プラットフォームを採用する最初の車種であり、今後、スズキが発売するBセグメント車にも採用する予定です。
骨格部を連続する滑らかな形状とすることで補強部品を減らし、板厚を見直して最適化することでボディ全体の軽量化に貢献するとともに、高い剛性も両立しています。
また、前輪タイヤの切れ角を大きめに設計できるようにすることで、2,520 mmのロングホイールベースを採用しながら最小回転半径を4.9 mに抑えています。
車格としてはスイフトと同じですが、ボディサイズはスイフトより全長と全幅を一回り広げ、車高をやや下げ、ラゲッジスペースを広くとる形としています。
コンパクトカーにおけるバレーノのポジションは、同社のスイフトをド真ん中のコンパクトカーとすれば、ボディサイズが全長3995×全幅1745×全高1470mmと3ナンバーとなる日本車では珍しいものでした。
チーフエンジニアの伊藤邦彦はこのスタイリングについて述べています。
日本メーカーの同クラス車種(トヨタ・ヴィッツ、ホンダ・フィット、マツダ・デミオ、日産・ノートなど)が「居住性の良さが訴求ポイントのメインになっていって、だんだん背が高くなっている」と指摘しています。
これらとは一線を画し、「格好良さと居住性をバランスさせることを目標に開発している」と述べています。
フォード・フィエスタ、フォルクスワーゲン・ポロ、ヒュンダイ・i20などの日本国外のメーカーのコンパクトカーを競合車種として想定していると説明しています。
パワートレーンについては、日本市場向けには1.2 L直列4気筒「デュアルジェットエンジン」のK12C型と、ダウンサイジングコンセプトの1.0 L直列3気筒ガソリン直噴ターボエンジン「ブースタージェットエンジン」のK10C型の2種類が用意されています。
「デュアルジェットエンジン」はソリオ・イグニス用と同じものです。
インジェクターを燃焼室の近くに配置し、1つの気筒に2つ設置することで熱効率を高める「デュアルインジェクションシステム」と、排気ガスの一部を冷却して燃焼室内に戻し、燃焼温度を下げることでノッキング抑制効果を高める「クールドEGRシステム」を採用しています。
「平成17年基準排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆)」と平成32年度燃費基準を同時に達成しています。
インジェクターを燃焼室の近くに配置し、1つの気筒に2つ設置することで熱効率を高める「デュアルインジェクションシステム」と、排気ガスの一部を冷却して燃焼室内に戻し、燃焼温度を下げることでノッキング抑制効果を高める「クールドEGRシステム」を採用しています。
「平成17年基準排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆)」と平成32年度燃費基準を同時に達成しています。
日本市場初投入となる「ブースタージェットエンジン」は直噴化と過給器によって1.0Lの小排気量ながら1.6LのNAエンジンに相当する高出力・高トルクを実現しています。
同時に、「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(☆☆☆)」認定取得と低燃費(JC08モード燃費 20.0km/L)も両立しています。
同時に、「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(☆☆☆)」認定取得と低燃費(JC08モード燃費 20.0km/L)も両立しています。
トランスミッションはエンジンによって異なります。
「デュアルジェットエンジン」にはCVTを、「ブースタージェットエンジン」には6速AT(マニュアルモード付)をそれぞれ採用しています。
「デュアルジェットエンジン」にはCVTを、「ブースタージェットエンジン」には6速AT(マニュアルモード付)をそれぞれ採用しています。
「デュアルジェットエンジン」もインドで生産されますが、「ブースタージェットエンジン」は日本で生産した後インドへ輸出し、現地で組み立てる形をとっています。
安全面ではミリ波レーダー(レーダー部はフロントのSマークエンブレムと一体化されている)方式の衝突被害軽減システム「レーダーブレーキサポートII」を標準装備しています。
前方衝突警報機能、前方衝突警報ブレーキ機能、前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能、自動ブレーキ機能で構成されています。
安全面ではミリ波レーダー(レーダー部はフロントのSマークエンブレムと一体化されている)方式の衝突被害軽減システム「レーダーブレーキサポートII」を標準装備しています。
前方衝突警報機能、前方衝突警報ブレーキ機能、前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能、自動ブレーキ機能で構成されています。
さらに、ESP、エマージェンシーストップシグナル、ヒルホールドコントロール(坂道発進時にブレーキペダルからアクセルペダルに踏みかえる際、一時的にブレーキ(最長2秒間)を保持して車両の後退を防ぐ機能)も標準装備されています。
仕様
スズキバレーノに掛かる税金
自動車税は1000CC以下で13年未満29,500円、13年経過33,900円で普通車ではミニマムです。
仕様
販売期間 | 日本: 2016年3月9日- 2020年7月 |
---|---|
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドアハッチバック |
エンジン | K12C型: 1,242cc 直列4気筒DOHC K10C型: 996cc 直列3気筒 直噴DOHCターボ |
駆動方式 | 前輪駆動 |
最高出力 | K12C型: 67kW (91PS)/6,000rpm K10C型: 82kW (111PS)/5,500rpm (2016年3月-2018年5月) 75kW (102PS)/5,500rpm (2018年5月-) |
最大トルク | K12C型: 118N・m (12.0kgf・m)/4,400rpm K10C型: 160N・m (16.3kgf・m)/1,500-4,000rpm (2016年3月-2018年5月) 150N・m (15.3kgf・m)/1,700-4,500rpm (2018年5月-) |
変速機 | K12C型:CVT K10C型:6AT |
サスペンション | 前:マクファーソンストラット式コイルスプリング 後:トーションビーム式コイルスプリング |
全長 | 3,995mm |
全幅 | 1,745mm |
全高 | 1,470mm |
ホイールベース | 2,520mm |
車両重量 | 910-950kg |
ブレーキ | 前:ベンチレーテッドディスク 後:リーディング・トレーリング |
別名 | トヨタ・グランザ |
後継 | 日本: 既存の4代目スイフトに統合 |
スズキバレーノに掛かる税金
自動車税は1000CC以下で13年未満29,500円、13年経過33,900円で普通車ではミニマムです。
これより以下は軽自動車(13年未満10,800円、13年経過12,900円)になります。
自動車税は1000㎏以下のため、13年未満16,400円、13年経過22,800円、18年経過25,200円となります。
これより以下は500㎏以下(13年未満8,200円、13年経過11,400円、18年経過12,600円)と軽自動車(13年未満6,600円、13年経過8,200円、18年経過8,800円)となります。
スズキバレーノの中古車
2016年からの販売ですので、中古車でも年式がまだ新しいです。
スズキバレーノ 1.0 XT TURBO 6速MTモ-ド 16AW HID、
2016年式、1000㏄、走行6.6万㎞、ECT、カーナビ・バックカメラ付、クルーズコントロール、衝突被害軽減ブレーキ付きが、73.8万円(支払総額85.8万円)から中古車市場で見られます。
スズキバレーノの評判
自動車税は1000㎏以下のため、13年未満16,400円、13年経過22,800円、18年経過25,200円となります。
これより以下は500㎏以下(13年未満8,200円、13年経過11,400円、18年経過12,600円)と軽自動車(13年未満6,600円、13年経過8,200円、18年経過8,800円)となります。
スズキバレーノの中古車
2016年からの販売ですので、中古車でも年式がまだ新しいです。
スズキバレーノ 1.0 XT TURBO 6速MTモ-ド 16AW HID、
2016年式、1000㏄、走行6.6万㎞、ECT、カーナビ・バックカメラ付、クルーズコントロール、衝突被害軽減ブレーキ付きが、73.8万円(支払総額85.8万円)から中古車市場で見られます。
スズキバレーノの評判
不満な点は価格を考えると満足ですが、内装はデザイン、質感とも必要最低限レベル。
満足している点は、チルト&テレスコピックステアリング調整機能。本革シート、シートヒーター。ボディ剛性が良好。
パドルシフトで走るのが楽しいです。
マルチインフォメーションディスプレイもカラーで見やすいです。
不満な点は、塗装が弱い。アームレストが短い。ハブボルトが4-100 なので、ホイールの選択肢が少ない。リヤの牽引フックが丸見え。