初詣はいつまでに行くのが良いのか
今年は、コロナ禍で3密を避けて最も遅い時期となりました。
そもそも、初詣とはいつまでに行くべきでしょう。
初詣は「松の内(まつのうち)までに行くといい」と言われる場合もあります。
「松の内」とは、お正月の玄関に門松が飾られている期間のことですが、門松などの正月飾りは、関東地方では1月7日まで、関西地方では1月15日まで飾る習慣があるため、これを初詣を行う時期の目安とすることがあります。
そもそも『正月』とは本来は旧暦の1月の名称になります。
現在は新暦になっているので、新暦の1月を表すこともあるようです。
本来の意味から考えると、正月は1月1日~1月31日までになります。
従って本来「正月」は1月の別称ですので、初詣は1月末までという考え方もあります。
つまり、2月3日の「節分」までが年末のようなものであり、その日に豆を撒くなどして厄を祓うことで、また幸せな新しい「春」を迎えていました。
日本が明治以前に用いてきた旧暦の考え方では、2月4日の「立春」が一年の始まりの日とされていました。
つまり、2月3日の「節分」までが年末のようなものであり、その日に豆を撒くなどして厄を祓うことで、また幸せな新しい「春」を迎えていました。
従って初詣を2月の立春までとすることは不自然なことではありません。
社寺によっては、「初詣には期限はありません。その年に初めてお参りしたらそれが初詣です」というところもあります。
福岡県太宰府市の太宰府天満宮は、2021年の初詣の期間を3月末まで延長しました。
各地の神社
島根県の出雲大社は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、初詣を2020年12月15日~2021年2月23日までの71日間に分散参拝するよう呼び掛けています。
熊野本宮大社(和歌山県)は初詣を1月17日まで、さいたま市の武蔵一宮氷川神社や大阪の住吉大社、東京の神田明神は2月の節分まで、分散参拝を呼び掛けています。北海道札幌市の北海道神宮では、三が日は混雑が予想されることから、可能な人は2021年は三が日にこだわらず、1月中を目安に参拝して欲しいと呼び掛けました。
初詣の時間
初詣の時間に、いつからいつまで、という厳密な決まりはありません。
ただ神社やお寺によっては、開門と閉門の時間が決まっているところもあります。
お正月の期間は開門時間を長くする神社もありますが、だいたい午前8時から午後5時頃が目安となります。
夜間に参拝が可能な場所もありますが、寺務所や売店などが閉まっている可能性が高いです。