映画「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」
アーサー・コナン・ドイルの同名のキャラクターに基づいた2009年の映画『シャーロック・ホームズ』の続編です。
脚本は新たにミシェル・マローニーとキーラン・マローニーが執筆し、ロバート・ダウニー・Jr(シャーロック・ホームズ役)、ジュード・ロウ(ジョン・H・ワトスン)らが出演する他、新キャラクターとしてジェームズ・モリアーティが登場します。
1891年、ロンドンの街で連続爆破事件が発生し、人々を恐怖に陥れていました。
アイリーンは小さな小包を抱えていました。
アイリーンはモリアーティ教授から頼まれて、ホフマンスタール医師に報酬を届けに行く途中でした。
しかし、それは尾行ではなく彼女の護衛でした。
彼女は「今夜デートだから、彼の顔には傷をつけないで」と言って、ホームズを置き去りにします。
ホームズが外に出ると、路の途中で医師が何者かによって殺害されているのを発見し、太腿に刺さった毒矢を持ち帰ります。
4人の男達に取り囲まれたホームズは、闘いを事前に頭の中でシミュレーションし実行する、いわゆる『ホームズ・ビジョン』によって、彼らと闘い、あっさりと男達を倒しその場を去ります。
ホームズは競売会場でホフマンスタール医師に報酬を渡そうとするアイリーンに追いつき、中身が爆弾であることを告げます。
ホームズは競売会場でホフマンスタール医師に報酬を渡そうとするアイリーンに追いつき、中身が爆弾であることを告げます。
立ち去ろうとするアイリーンを引きとめ、ホフマンスタール医師がアイリーンに渡した手紙を抜き取ります。
ホームズは競売会場から人々を退避させた後、爆弾を頑丈なミイラの棺桶に入れて爆発させ処理します。
ホフマンスタール医師はホームズを怪しく思い、その場から立ち去ってしまいます。
その後、ホフマンスタール医師の死は、新聞では死因は心臓発作と発表されます。
すると後ろの席から「手紙は?」と尋ねられました。
モリアーティ教授は、彼女の行動を全て把握していたのでした。
身の危険を感じ、人の多い場所を選んだアイリーンでしたが、客もウェイターも全員モリアーティの合図で外へ出ました。
モリアーティはアイリーンに顔を見せ「もう君の力は必要ない」と言い放ちます。
席を立ったアイリーンでしたが、彼女は倒れてしまいました。
レストランで席についた時に、アイリーンが飲んだ飲み物に毒が盛られていたのでした。
その後レストランに来たホームズは、時間になっても彼女が現れず、すっぽかされたと思い一人で食事をはじめます。
その後レストランに来たホームズは、時間になっても彼女が現れず、すっぽかされたと思い一人で食事をはじめます。
ホームズの助手ワトソン医師(ジュード・ロウ)が婚約者メアリーとの結婚を前日にひかえ、久しぶりにホームズ宅を訪れます。
ホームズはこの特効薬を『結婚祝い』としてワトソンに渡します。
マイクロフトは愚痴交じりに、フランスとドイツが戦争寸前の状態であり、スイスのライヘンバッハで和平会議が行われる事を告げます。
ワトソンの結婚前夜祭が始まりますが、ワトソンは、ホームズがワトソンの友人はホームズが誰も誘っておらず、誰も来ないことを知ると、ワトソンはカード賭博で楽しむ事にします。
ホームズは上の階へ行き、殺されたホフマンスタール医師の持っていた手紙の宛先であるマダム・シムザ(ノオミ・ラパス)というジプシーの占い師の元を訪れます。
そして彼女に手紙を見せ、この手紙がシムザの兄レネイからであることを告げます。
話しをする前にホームズは、彼女の暗殺を狙っているコサックを退治することになります。
暗殺者のコサックとホームズは戦闘になりますが、コサックは執拗にシモザを追いかけます。
クラブ内を駆け回った末にようやくコサックを撃退します。
夜も更け、酔い潰れたワトソンを連れて自動馬車で結婚式場へと向かいます。
19世紀の当時、ロンドンの路上を行き来するのはほとんどが馬車で、まだ人々の目に珍しい自動馬車こと自動車は白い煙をまき散らしながら、ゆっくりと走っていきます。
ホームズは大学へ向かい、モリアーティ教授と始めて対面します。
去り際にモリアーティは、ワトソン夫妻にも危害を及ぼすことをほのめかし、またアイリーンが死んだことをホームズに告げます。
そこにはアイリーンの赤い血の染みが付いていました。
そこに、モリアーティ教授の刺客が現れ、ワトソンを殺そうと襲ってきます。
ホームズは「もしあなたをこの手で破滅させられるのなら、命など惜しくない」と対決を宣言し、その場を去ります。
ワトソンとメアリーは新婚旅行に出発し、汽車に乗り込みます。
ワトソンとメアリーは新婚旅行に出発し、汽車に乗り込みます。
何とか刺客を退けたワトソン夫妻でしたが、次々と刺客が襲ってきます。
ホームズは、メアリーを川へ突き落とします。
ワトソンが刺客と戦っていると、女装したホームズが現れます。
妻を突き落とされたワトソンは、妻を殺されたと思い、ホームズに殴りかかります。
2人は刺客達に追い込まれますが、刺客たちはホームズが予め仕掛けた罠にかかり、2人は逃げ出す事に成功します。
メアリーは、川に落とされた後、予めボートで待機していた兄のマイクロフトにより川から救い出されました。
2人は、シモザを探すため船に乗り、ジプシーの集落があるいパリに向かいます。
ホームズは、今回の事件を2人で解決したら、今後は助手を頼むことはないとワトソンに約束し、ワトソンはホームズともう一度だけコンビを組むことに同意します。
ホームズは、シムザに、シムザの兄レネイは危険な人物と関係がある事を伝えます。
シムザに兄レネイが危険であることを伝え、手がかりを求めて、かつてレネイとシムザが所属していた『緑のうさぎ』というアナキストのアジトへ向かいます。
リーダーのラヴァシュに会い、シムザは、兄レネイの居場所を尋ねますが、知らないと告げられます。
しかし、モリアーティ教授によりラヴァシュの家族が人質に取られてしまっており、次の爆破場所を聞き出そうとしますが、ラヴァシュは、家族の安全と引き換えにホームズたちの目の前で命を絶ちます。
代わりにモリアーティの指示で爆弾を仕掛けたことを聞き出します。
ホームズは、ラヴァシュのいた部屋に隠し扉がある事に気がつき、『ドン・ジョヴァンニ』が演じられているオペラ座に爆弾があると推測します。
間違いに気付いたホームズらは武器商人マインハルトの通商会議が行われているホテルを目指しますが、間に合わずホテルは爆破され、大勢の死者が出ます。
ホームズ達は現場検証から、マインハルトは爆破より前に射殺されていたことを突き止め、その犯人はモリアーティ教授の右腕であるセバスチャン・モラン大佐であると確信します。
シムザの仲間のジプシーたちの道案内により、マインハルト工場目前までやってきます。
ジプシーの一行は脱出のサポートに回り、ホームズとワトソンでマインハルトの武器工場に潜入することになりました。
まずホームズはワトソンに、マイクロフト宛に電報を打つよう指示します。
電報を送ったワトソンが戻るとそこにはホームズはおらず「都合が良ければすぐに来い、都合悪くともやる事をやれ」というホームズからのメッセージと灯台の絵が残されていました。
ホームズは敵の手に落ちており、シューベルトの『鱒』を聞かせながら、拷問を受けていました。
モリアーティはホームズらが電報を送ったことに感付いており、誰に送ったのか執拗に聞きだそうとします。
最後にホームズは、耐え切れず電報の送り先を教えたふりをしてモリアーティの懐から『ある物』を盗み取り入れ替えます。
灯台は倒れ崩れ落ちて、モリアーティ教授とホームズがいた工場を押しつぶし崩壊します。
ワトソンは、瓦礫の中からホームズを救い出し、工場から脱出します。
セバスチャン・スタンもモリアーティ教授を救い出し、ホームズ達は、モリアーティ教授の部下達と銃撃戦になります。
ホームズ達は、ジプシーの一行と共に脱出を試みますが、モラン大佐率いる追っ手に苦戦し、ジプシーの一行もシムザ、タマスを除いて全滅します。
ホームズ達は走る列車に飛び乗りますが、ホームズは重症を負い呼吸も止まります。
ホームズは、モリアーティ教授の真の目的は、和平会議の最中に、毒矢で殺害されたホフマンスタール医師の整形手術によって、いずれかの国の大使に成りすましたシムザの兄レネイを使って、他国の首相を暗殺することであり、世界戦争を勃発させ、武器売買で儲けようとしていると推理します。
もう助からないかと諦めた時、ワトソンはホームズからもらった『結婚祝い』の特効薬を思い出して、ホームズに打ちます。
ホームズは叫びながら飛び起きて、一命を取り留めます。
ホームズはジプシーのタマスにモリアーティから盗んだ『ある物』を渡して頼み事をします。
ホームズは『ある物』から、モリアーティの計画の最終目的がスイス和平会議にあることを知ります。
ホームズらは和平会議が行われるスイスのライヘンバッハへと向かいます。
ホームズらは和平会議が行われるスイスのライヘンバッハへと向かいます。
レネイ探しをワトソンとシムザに任せて、ホームズはモリアーティ教授をバルコニーに呼び出しチェスで対決します。
ワトソンとシムザが、眼の色や振る舞いからレネイを発見し暗殺を阻止しますが、レネイは証拠を消すためにモラン大佐が放った毒矢により殺害されてしまいます。
バルコニーでこのやり取りを聞いていたホームズは、暗殺を阻止し世界戦争も防ぐ事に成功したものの、モリアーティ教授を捕まえる証拠となるレネイが殺害されてしまったことを知ります。
ホームズは、モリアーティ教授から『ある物』を盗んだ事を打ち明けました。
それは、モリアーティ教授の財産の全てを記した赤い手帳でした。
ホームズは、すでにその手帳をロンドンのレストレード警部の元に送っていました。
またモリアーティも同様のビジョンで勝ちを確信します。
しかしホームズは、自滅覚悟でモリアーティを道連れにして、ラインバッハの滝に落下していきます。
後日、ワトソンがこの『最後の事件』をタイプしていると、郵便小包が届きます。
ワトソンは最後の行をタイプし終わり、届いた郵便小包をゆっくりひらき、中から出てきたものを見て驚きます。
それは、ホームズがマイクロフトから預かっていた呼吸装置でした。
ワトソンは、ホームズがまだ生きていることを確信します。
ワトソンは、妻のメアリーに郵便配達員はどんな男だったかと聞きながら部屋を出ます。
すると、ワトソンの部屋のソファ柄に偽装していたホームズがソファから立ち上がり姿を表すのでした。
ホームズは『最後の事件』の最終行、「The End」の後ろに「?」をタイプします。
ホームズは死んでおらず、物語は続くことを予見させます。