アニメ短編映画「The Danish Poet(デンマークの詩人)」
トリル・コーブが脚本、監督、アニメ化し、リヴ・ウルマンがナレーションを務めました。
「デンマークの詩人」は16分のショートアニメです。
本作品は、シンプルな顔と、柔らかい色調の手描きアニメーションの良さが特徴です。
カナダ国立映画委員会(NFB)とノルウェーのミクロフィルムASの共同制作で、アカデミー賞の最優秀アニメーション短編映画賞を受賞しています。
「デンマークの詩人」は16分のショートアニメです。
本作品は、シンプルな顔と、柔らかい色調の手描きアニメーションの良さが特徴です。
あらすじ
ある日お医者さんから、気分転換を兼ねてノルウェーに行ってみたらと勧められます。
お医者さんは「ノルウェーだったら外国といっても近くて言葉が通じるから」と言います。
彼はノルウェーについて図書館で調べるうちに、ノーベル文学賞を受賞したノルウェーの国民的作家シグリッド・ウンドセットが、実はデンマーク生まれで、ノルウェーに移り住んだ作家だったことを知り、興味を持ちます。
シグリッドの本を読み、感動し、作家に会いに行こうと手紙を書きます。
するとそこの牧場主は、作家の遠い親戚であると言い、牧場に泊めてもらうことになります。
二人は、仲良くなりますが、彼女には、婚約者がいました。
カスパーは、作家に会うこともなく、彼女と別れることを決心します。
同じことは繰り返せないと二人は思います。
偶然にも、彼女こそシグリッドの親戚でした。
カスパーが彼女の長い髪がとても好きだというので、彼女は長い髪を決して切ろうとはしませんでした。
彼女は、「再会できるまで、髪を切らない」と言い、髪の毛をカスパーに切って渡します。
ある時、彼女の夫が事故でなくなり、彼女はカスパーに手紙を書きます。
しかし、郵便配達人が、手紙を落とし、ヤギに食べられてしまいます。
彼女とカスパーは会うことはできずに長い月日が過ぎ、髪はどんどん伸びていきます。
その髪を結うことのできるのは、近くの少女だけで、彼女はその少女を大切にしていました。
作家シグリッド・ウンドセットが亡くなり、彼女はお葬式に行きます。
すると、そこには、カスパーが来ていて二人は再会を果たします。
その後、二人は結婚してデンマークのコペンハーゲンで一緒に幸せな生活を送るようになります。
しかし長い髪にカスパーが足をつまずかせ、親指を怪我したしたことから、彼女はとうとう長い髪を切ることを決心します。
そして、あの少女を呼ぶことにしました。
少女は、荷物を持って、ノルウェーからデンマークへ向かいますが、その電車の席の隣の青年は、カスパーの詩のファンで、これから、彼に会いに行くといいます。
二人は、一緒に行き、カスパー夫妻と会います。
少女は無事に彼女の長い髪を切ることができました。
少女と青年も恋に落ち、このような「両親の出会いの奇跡」が、今この物語を語っているナレーターの私(リヴ・ウルマン)を生みました。