アニメ短編映画「DESTINY 」はある朝突然、無限ループに陥ってしまった男の話
上映時間は5分、音のみでセリフはありません。
あらすじ
1人の男が、時計の音で目覚めます。
男はベッドから起きて、いつもと同じように着替えてから階段を降りていきます。
手提げカバンと傘を持ち、ネクタイを締めコートを着て外へ出ていきます。
家の前庭で一旦立ち止まって、左ポケットから出した懐中時計のフタを開きます。
時計を見る8時10分前で、秒針が震えて狂っていました。
懐中時計を振り、耳に当ててそれに気を取られながら門を出ます。
ところが、門から数歩足を踏み出した途端に、左手方向から猛スピードで走ってきたバスに、男はひかれてしまいます。
しかし自分の前を自分と同じ姿をした男が通り過ぎ階段を降りていきます。
次の瞬間またベッドで目覚めた男は、階下へ降りていって、目の前の自分の姿をした男を止めようとします。
しかし、手がその男の体をすり抜けてしまいます。
玄関ドアを出た男は、前庭の芝生にあった人形をバスめがけて投げつけます。
人形はバスのフロントガラスに当たって、運転手は驚きバスは蛇行して横転します。
不幸なことに、門を出た男は、横転したバスの下敷きになってしまいました。
さらに次に目が覚めたときは、走って階段から転げ落ち、入口のキャットゲートから頭から突っ込み、自分がバスにひかれるのを目撃します。
男は何度もベッドで目覚め、数秒遅れて、何人もの自分の姿をした男たちが連なっていました。
男は、自分が朝起きてバスにひかれるまでを繰り返す無限にループに陥っていました。
そして男はとうとう頭に血がのぼり、ジリジリ鳴っている目覚まし時計を柱時計に思い切り投げつけて壊してしまいます。
すると、ばらばらになった部品のゼンマイや歯車が空中に浮かんで、非常にゆっくりと動いてています。
男の姿をした男たちも皆、超スローモーションで動いていました。
時間がほとんど止まって、全てが緩慢な動きをしていました。
男は一階へ降り、ほとんど静止しているように見える男たちの脇を通り過ぎます。
そして前庭で懐中時計を開いて静止している自分自身に近づきます。
その懐中時計を覗きこみ、フタをパチンと閉じると、再び時が正常に動き出しました。
その瞬間、ほとんど静止している男たちは消え、フタを閉じた男自身も消えて、懐中時計を持った男と一体となります。
男の目の前をバスが、何事もなかったかのように通り過ぎていきました。
男は無事、時間のループから抜け出すことができたのでした。












