アニメ短編映画「This Way Up」は葬儀屋の2人が1人の老婦人の棺を墓地へ運ぶ途中で色々な障害に遭遇する話
脚本はファウルクス、スミス、クリストファー・オライリー制作はネクサス スタジオズです。
上映時間は9分です。
2008年第81回アカデミー賞ではアカデミー短編アニメーション賞にノミネートされましたが、日本映画『つみきの家』に敗れました。
本作品は、葬儀屋の2人が、墓地に棺を届ける途中で、色々な障害に遭遇する物語です。
「This Way Up」は、サンダンス映画祭の公式選考、2008年オタワ・アニメーション・フェスティバルのパブリック・ショート・フィルム賞、パームスプリングス国際映画祭のアニメーション短編観客賞、スペインのムンドス・デジタル賞など、世界中の映画祭で数々の賞を受賞しました。
あらすじ
葬儀社A.Tシャンク&SONの二人は老婦人が亡くなったため、遺体を棺に納め墓地に運ぶことになります。
葬儀屋の象徴である背の高いシルクハットを被った二人は、頭髪の有無やシワの多さの差異はありますが、父親と息子なのでよく似ています。
仕事柄か二人とも痩せて陰気な顔をしており、車の中では一言も言葉を交わしません。
二人は険しい道を走り、ようやく老婦人の亡くなった屋敷に着きました。
しかし2人が棺を運び出すと、机の上にあった老婦人の飼っていた猫の写真が倒れ、それがドミノ倒しで次々と伝わって最後には大きな岩が転がり出し、二人が乗ってきた葬儀車が押しつぶされてしまいます。
二人は仕方なく、棺を担いで墓地まで運ぶことにします。
その後二人は棺を運ぶ途中で、色々な障害に遭遇し厄介な一日を過ごすことになります。
二人の葬儀屋は老婦人の棺を担ぎ、丘を登り、谷を下り、川を渡ります。
途中、棺が斜面を滑り落ち、転がって、中の老婦人が飛び出し木に引っ掛かったりします。
そして二人自身も、棺もろとも落ちてきた岩の下敷きになってしまいました。
気が付くと目の前に地獄の川が流れ、死神が踊る中を、彼らが運んできた老婦人の棺も流されていきます。
流されていく先には大きな滝があり、他の多くの棺が次々と真っ逆さまに落ちていきます。
あわやという所で、棺に乗った二人は懸命に手で掻いて、何とか滝からの落下を免れました。
老婦人が地獄へ落ちるのを防いだ二人は、無事に老婦人の棺を、埋葬の穴へ降ろすことができました。
二人は多くの難関を越えて、葬儀屋としての職務を全うできたことに、胸を撫で下ろし互いの健闘を称え抱き合います。
しかし実は二人とも既に死んでしまっているので、二人顔を見合せ穴を覗き込んだ後、天国へ昇る老婦人にあやかるべく、穴の中へ同時に飛び込みます。
