ヘリウム( Helium)は、病院の掃除夫の男が、不治の病にかかった少年に“ヘリウム”という幻想的な魔法の世界があると聞かせる話
2014年のアカデミー賞の最優秀実写短編映画賞を受賞しました。
上映時間は23分です。
あらすじ
不治の病で入院する男の子に、清掃員が励ましながら夢を見させ続ける心温まるショートムービーです。
死ぬ事への恐怖を抱く少年に、不器用ながら心温かい清掃員は、ヘリウムの幻想的な世界の事を語り続けます。
不治の病にかかっている少年、アルフレッドは、病室で寝たきりの毎日を送っています。
エンツォはアルフレッドに“ヘリウム”という魔法の世界があると聞かせます。
エンツォは病室に忍び込みますが、看護師長に捕まり、アルフレッドに会うことを禁じられます。
一人寂しそうに病院の庭のベンチに座っているエンツォを見て、看護婦が同情し彼の話を聞きます。
エンツォは看護婦に、「アルフレッドにありもしない嘘をついてしまった」と言います。
彼女はエンツォに向かって「あなたは彼に希望を与えているのよ」と慰めます。
エンツォがアルフレッドに物語を語るにつれて、映画はアルフレッドの視点に切り替わります。
夜更けの空に飛行船が遠くから現れ、音もなく病院へ近づいてきました。
アルフレッドは、既に服を着ており、ベッドから抜け出して用意していたリュックを背負い、窓の近くへ行きます。
夜更けの空に飛行船が遠くから現れ、音もなく病院へ近づいてきました。
アルフレッドの病室の窓近くに、巨大な飛行船が停止します。
飛行船の乗降口ドアが開き、窓へ向かってはしごが伸びます。
アルフレッドは、病院の窓から飛行船まで長いはしごを渡り歩いていきます。
アルフレッドは病院を振り返り、飛行船に乗り込みます。
飛行船はゆっくりと病院から遠ざかり、飛び去っていきました。
病院の窓という窓には、赤い犬の風船がいっぱい置かれているのが見えました。