汗疱は感染の心配はないが、はっきりした原因がわからず、有効な治療法は見つかっていない


汗疱状湿疹

汗疱状湿疹(かんぽうじょうしっしん)とは、手掌・足底に痒みを伴う小水疱が出現する湿疹性の皮膚疾患です。

異汗性湿疹(いかんせいしっしん)指湿疹(ゆびしっしん)とも言われます。

また、汗疱(かんぽう)と略すことがあります。


症状

手掌・足底に小水疱が左右対称に出現します。

それを放置すると、乾燥してがさがさになり、手だけでなく足に現れる事もあるため、水虫と一緒にされがちですが、菌は存在しないため感染は心配しなくてよいそうです。

手の指や手のひら、足の指や足の裏に透明の水疱ができます。

最初は小さな水疱ですが、徐々に大きくなり、肌を刺激して、かゆみがでてきます。

さらに、そのまま放置していると、2~3個の水疱が集まり、大きくなっていきます。

最後には、赤くなって、じくじくし、うろこ状のくずができます。

かゆみを我慢できず患部をかいてしまったり、気をつけていても就寝中に無意識にかいてしまったりすることもあります。

かゆみがあり、かきむしると、水疱も増えていくので、注意が必要です。

また、水疱が出現する初期に非常に強い掻痒や不快感をともなうことがあります。

小水疱は融合して大きな水疱になることもあります。

春・夏に悪化し秋になると軽快することが多いです。

多汗症の人に多いといわれますが、汗が外に出ず皮膚内のpHが低くなり炎症・湿疹を誘発するものと考えられます。


原因

はっきりとした原因はわかっていませんが、汗をかきやすい人や、敏感肌の人に多くみられます。

また、なんらかのアレルギー反応により発症するともいわれています。

原因としては、金属アレルギー、慢性の副鼻腔炎・扁桃炎による病巣感染、喫煙が原因になるようです。

ストレスや自律神経失調症も悪化要因になるとのことです。


治療法

2020年現在までに有効な治療法は見つかっておらず、現在の日本の最新医療技術をもってしても、完全に治すことは不可能だと言われています。

炎症自体が抑えられても、アレルギー反応等で次々に新たな汗疱を発症するためです。

症状が軽い場合は、治療せずに2~3週間で、自然治癒することもあります。

紅斑や腫脹等の炎症、痒み等の自覚症状がある場合、あるいは水疱が大型の場合などは、治療が必要になります。

抑制させる方法として、抗炎症作用のステロイド外用剤・尿素軟膏などの角質溶解剤・制汗作用のある20%塩化アルミニウム水を使用することがあります。

痒みが強い場合、抗アレルギー薬を使用することもあるとのことです。


対処方法

汗の排出を促すためには適度な保湿で皮膚の機能を正常化しておく必要があります。

石鹸で洗い過ぎない、手洗い後はハンドクリームを使用する、といった基本的なケアを心がけることが肝要です。

治療を行なっている間に、急に気温が上がる時期が終わったり季節の変化に伴って体が汗をかくことに慣れたりすれば、症状は治っていきます。

軽症であれば1週間程度で改善します。