車のタペットカバーパッキンの交換手順


私の古い1996年購入のマークⅡJZX100は、以前からヘッド(タペット)カバーのパッキンからエンジンオイルが漏れているとディーラーから指摘されていました。

エンジンオイルの漏れがそこだけとは限らないのですが、マークⅡJZX100の古くからの持病として、ネットでも多く指摘されています。

かつてディーラーでもこのタペットカバーのパッキンを交換したことがありました。

その時から随分と年月が過ぎて、今や今度の11月で25年目に到達しようとしています。

パッキンの交換は、ディーラーや街の修理屋さんへ依頼すればできることですが、かなり高額の交換費用が掛かります。

ネットで調べると、DYIで交換した記事もいくつかあり、大変ではあるけれど、できないことはないという感触を得て、今回3日がかりで交換しました。
交換した手順を確認していきます。

1JZ-GEエンジンはヘッド上サージタンクの横切りのため取外しが大変

1)まず最初にバッテリーの配線をはずしておきます。

1JZ-GEエンジンはヘッドの上にスロットルやサージタンクなどが横切っており、これを取り外さなければいけません。
YAMAHA製のターボ仕様1JZ-GTEエンジンは、このサージタンクの横切りが無く、タペットカバーのパッキンの交換が非常に容易でうらやましい限りです。
なぜかトヨタは、この優れたYAMAHA製の優れたエンジンレイアウトを、その後のマークⅡのモデルチェンジ後、JZX105には採用せず、この評判の悪いサージタンクの横切りの方式は、同じエンジンを積むクラウンにまで踏襲されて悪評をかっています。

インテークダクトを取り外し

2)スロットルまでのエアクリーナーのインテークダクトを取り外します。

部品を取外す時には、一々面倒ですが、デジカメやスマホで写真を撮っておいた方が、後で戻すときに迷うことがありません。


3)スロットルにゴミが入らないよう、テープでふさぎます。

4)センサー類のカプラを切り離し。

アクセルワイヤー取外し

5)アクセルワイヤーとブラケットも取り外し。


中にはこのアクセルワイヤーを外さないで作業進めた事例もあるようです。

JZX100と同じような配列のJZX105
とのことですが、コネクターや冷却配管は外して,
スロットルとアクセルワイヤーを繋げたまま90度に曲げて左側に置かれているようです。

JZX105エアクリ・ダクト取外し

JZX105インマニ・サージタンク左寄せ

JZX105排気側カバー取外し

JZX105吸気側カバー取外し

スロットルボディー取外し

6)スロットルボディー固定ボルト取り外し。



7)カムカバー取り外し。


サージタンクを取り外し

8)サージタンクに繋がっているカプラやエアホースを取り外し。



9)サージタンクを取り外し。


配線を浮かす

10)横切っている配線(樹脂カバー入り)を少しでも浮かすことができるように固定箇所を外しておきます。


配線カバーの固定ボルトは、車両前から見てヘッドの左側1本と右側2本。

11)配線を下にたどっていったとこにある樹脂の留め具をステーから外しておきます。

横たわっている配線カバーを少し上方向に浮かせておくことができます。

冷却水のホース切り離し

12)スロットルに繋がっている冷却水のホースも切り離し。


冷却水のホースを切り離すときに冷却水がこぼれるのでふさぎます。

IGコイル・プラグコード取り外し

13)プラグホールも掃除しておくためにIGコイルやプラグコードも取り外し。


プラグコードの順序など間違えないように、短冊シール等で番号を貼っておくなどして気をつけます。

タペットカバーの排気側と吸気側の間の内側にはイグニッションコイルやプラグがありますが、ここにもパッキンから漏れたオイルが溜まっています。上から覘くと機器のわずかな隙間からプラグホールに油が溜まっているのを確認することができます。

オイルが溜まったまま、あまり長いことそのまま放置してしまうと、プラグホールもオイルまみれになり、プラグやイグニッションコイルを故障させる原因になる恐れがあります。

しかし、イグニッションコイルのカプラーが硬化して割れることが多いので外さない方が無難だという意見もありますが、サージタンクが横切っている1JZ-GEエンジンは、手の入り難い場所なので、交換しておいた方が無難です。

私は今回は予め、カプラー3個をトヨタ共販で購入して交換しました。以前修理工場でプラグを交換した時にカプラーが割れたことは聞いていましたが、やはりカプラーは3個とも割れていました。

排気側ヘッドカバー取外し

14)排気側ヘッドカバーのボルト8箇所を取り外し。

今回ボルト8箇所を緩めたとき、手前側と奥側が殆ど緩んだ状態で、真ん中の4本だけが締まっていました。手前側と奥側でエンジンブロックに油漏れの痕が見られたことの理由に納得がいきました。

タペットカバーパッキン交換

15)タペットカバーパッキンを交換。

タペットカバーから古いパッキンを外し、溝をパーツクリーナーで掃除しておきます。


パッキンはサードパーティ製で、サン自動車工業 SUN タペットカバーパッキンセットVG025K(シールパッキン16個がセット、不要な場合は、VG025R、VG025Lと別々に購入)もあります。

純正品番では、「11214-46011 EX」と「11213-46030 IN」です。

1JZ-GEエンジンはシールワッシャではなく通常の平ワッシャなのでそのまま流用します。

16)新しいパッキンをタペットカバーの溝にはめ込んでいきます。

17)フロント側の角の部分にシール剤を塗布します。

整備書にはトヨタのシールパッキンブラックという指示があります。


トルクレンチを使ってヘッドカバー取付け

18)ヘッドカバーを装着してボルト8本で固定。

対角に内側から少しづつ締めていき、何周もして均一になるよう締め、最後はトルクレンチを使って規定値で締めます。

固定ボルトの締め付けトルクは、整備書では「5N・m」と「8.5N・m」の2つの記載されています。

多分、NA(1JZ-GE)とTURBO(1JZ-GTE)の仕様違いでしょうか。

吸気側(インテーク側)ヘッドカバー取外しとパッキン交換

19)吸気側(インテーク側)のヘッドカバーを取り外し。

固定ボルト8本の締まり具合は、排気側と同様で、手前側と奥側が殆ど緩んだ状態で、真ん中の4本だけが締まっていました。
この時、カバーをひっくり返して見たところ、驚いたことに、手前側のパッキンが外れてめくれ上がり、そのまま押しつぶされた形跡がありました。前回このカバーを外したのは、修理工場であったのかそれともディーラーであったのか記憶は定かではありませんが、タイミングベルトを見るためカムカバーを外した時に見られた、一見シールからの漏れはこれが原因だった可能性があります。

20)排気側と同様にシール剤(液状パッキン)を角の2箇所に塗布。

21)カバーを装着してボルト8箇所で固定。

プラグホール掃除

22)プラグホール周りの掃除

このプラグホールの中の掃除は、プラグを外さない状態で行いましたが、結構大変で、パーツクリーナーを何度もかけ、ウエスを交換しながら、かなりの時間を要しました。

このプラグホールにカバーの無い1JZ-GEは、エンジンルーム内を下手に噴射式水ノズルで掃除すると、容易にホール内に水が溜まりやすく、運が悪いとエンジンがかからなくなったという話も聞きます。


コイル・プラグコードを戻す

23)コイル等を元通りに取り付けていきます

外すときに貼っておいた番号シールに合わせて、戻していきます。


24)プラグコードも元通りに戻します。

インテーク・サージタンクを戻す

25)インテークを元通りに戻し、センサー類・配管類などを戻していきます。

サージタンクの下にも、細い配管が繋がっており、後から気づいてピンセットを使ってようやく繋ぎ終えました。

冷却水のホースを戻す

26)スロットルに繋がっていた冷却水のホースを戻します。

この時、若干クーラント液が漏れますので、下にウエスを敷いて、元通り繋ぎます。


スロットルやアクセルワイヤーを戻す

27)スロットルやアクセルワイヤーも固定し、インテークパイプやエアクリも固定します。

取外し時に撮っておいたデジカメの写真を見ながら、ワイヤーの向きに注意して戻します。予め数方向から撮っておくと、戻すときに迷いません。

28)配管やカプラの繋ぎ忘れはないか最終チェックします。


29)バッテリーの配線を戻します。

30)エンジンをかけて問題が無いか確認して、今回の作業は完了です。