インフルエンザ予防接種で気をつけるべきこと
インフルエンザワクチンには感染を完全に予防する力はありません。
しかし、インフルエンザにかかった場合でも軽い症状で済み、周囲への感染を抑制する効果が期待できます。
ワクチンの接種時期
インフルエンザの流行が始まるのは、12月の下旬ごろです。
1)明らかに発熱のある人(37.5度以上)
しかし、インフルエンザ予防接種は効果があらわれるまで2~4週間かかるため、10月から受付が開始されています。
予防接種を受ける場合は、11月中、遅くても12月中旬までには終えていると良いとされています。
予防接種前:風邪の引き始めの人は事前に相談
1)予防接種の前の日に、お風呂で体を清潔にしておきます。
2)清潔な衣服を身につける。
3)家を出る前に体温を測定する。
(日本の基準では37.5度を超えると、接種を受けられません)
4)風邪の引き始めと思われる場合は、事前に医師に相談します。
5)他のワクチンを先に受けている場合は、間隔を空ける必要があるので、医師に確認をとります。
2)重篤な急性疾患が明らかに分かっている人
3)過去のインフルエンザ予防接種でアナフィラキシーを起こしたことがある人
(他の医薬品投与でアナフィラキシーを起こした場合も事前に医師に伝えます)
4)そのほか、医師によって予防接種を受けることが不適当と判断された人
(他の医薬品投与でアナフィラキシーを起こした場合も事前に医師に伝えます)
4)そのほか、医師によって予防接種を受けることが不適当と判断された人
※アナフィラキシーとは・・強いアレルギー反応で意識障害や頻脈、血圧の低下などが起こること
事前に医師と充分相談すべき人
1)血液の病気、心臓病、腎臓病、肝臓病などの基本疾患がある人
2)発育が遅く、医師や保険師の指導を受けている人
3)過去の予防接種で、2日以上の発熱や発疹といったアレルギーを疑う症状がみられた人
4)今までにけいれんを起こしたことのある人
5)過去に免疫不全と診断されたことがある、あるいは近親者に先天性免疫不全症の人がいる場合
6)薬の投与や食事(鶏卵、鶏肉など)で皮膚に発疹が出たり、体に異常をきたしたりしたことのある人
7)間質性肺炎や気管支喘息といった、呼吸器系疾患のある人
予防接種当日の飲酒
予防接種を受けた当日の飲酒は、少量であれば問題ありません。
ただし大量に飲んでしまうと、副作用が悪化したり、長期化する可能性があります。
できれば接種後の2~3日は飲酒を控えると良いです。
基本的に、日常生活程度の軽い運動なら問題ないとされています。
予防接種当日の運動
一方、激しい運動は、運動による疲労によってワクチンの効果を充分に得られない可能性があります。
インフルエンザ予防接種では、当日の入浴は特に問題ありません。
ただし、長風呂は禁物です。
予防接種当日の風呂
ただし、長風呂は禁物です。
また、接種箇所の周辺をゴシゴシと強く洗って刺激しないよう、気を付けます。
インフルエンザ予防接種の副作用は、通常2〜3日で消失
インフルエンザ予防接種の重篤な副作用の中には、接種直後にあらわれるものがあります。
そのため、接種後の30分は医師や医療機関とすぐに連絡が取れるようにしておきます。
一番良いのは、病院の待合室で30分間、安静にすることです。
インフルエンザ予防接種で多くみられる重篤な副作用
予防接種による副作用は、多くの場合、接種した後24時間以内に現れると考えられています。
1)アナフィラキシー
・・・非常に強いアレルギー反応。素早い処置が求められる。
2)急性散在性脳脊髄炎
・・・脊髄や脳などにみられる炎症です。
一番良いのは、病院の待合室で30分間、安静にすることです。
予防接種による副作用は、多くの場合、接種した後24時間以内に現れると考えられています。
1)アナフィラキシー
・・・非常に強いアレルギー反応。素早い処置が求められる。
2)急性散在性脳脊髄炎
・・・脊髄や脳などにみられる炎症です。
重い後遺症を残す可能性もあります。
3)ギランバレー症候群
・・・重度になると呼吸不全になる可能性があります。
4)肝機能障害
・・・肝臓が正しく機能しなくなる。
3)ギランバレー症候群
・・・重度になると呼吸不全になる可能性があります。
4)肝機能障害
・・・肝臓が正しく機能しなくなる。
放置すると肝炎や肝臓がんになる恐れがあります。
5)黄疸
・・・肝機能に伴ってみられる副作用です。
5)黄疸
・・・肝機能に伴ってみられる副作用です。
皮膚や白目が黄色っぽくなることが特徴です。
6)ぜんそく発作
・・・呼吸時にゼーゼーと音がする、咳や痰が出る、呼吸困難といった症状が特徴です。
注射した箇所が赤く腫れるのは、接種した人の約10~20%に見られます。
6)ぜんそく発作
・・・呼吸時にゼーゼーと音がする、咳や痰が出る、呼吸困難といった症状が特徴です。
インフルエンザ予防接種で多くみられる副作用
1)接種箇所の周辺…腫れ、かゆみ、膨張、疼痛(うずくような痛み)・・・など
2、3日で治まる場合がほとんどです。
かゆみがある場合は冷たいタオルで冷やし、かきむしらないようにします。
腫れが引かず、大きくなる場合には医師の診察を受けます。
2)全身にみられる症状…発熱、頭痛、倦怠感、嘔吐・下痢・めまい・・・など
これらの副作用は通常、2~3日で治まるとされ、特に問題はありません。
ただし、副作用の長期化や腫れ、かゆみが広範囲に広がった場合は、医師に相談すると良いです。
また、高熱やけいれん、といった異常な症状があらわれた場合は早急に医師の診察を受けます。