テレビのリモコンの電源ボタンを長押しないと効かない原因
妻の実家の95歳の義父が、テレビのリモコンの電源ボタンを長押ししないと効かないというので、ネットで原因を調べてみることにしました。
電池
よくあるのが、電池が寿命ということですが、今回は電池を新品に交換したが、症状は変わらなかったということでした。
電池の液漏れがあって接点が錆びている場合は、接触不良も考えられますが、その場合は、綿棒や紙やすり等で接点をきれいにしてから、接点復活剤を付けておけば直ります。
しかし、今回は電源ボタン以外は正常とのことですから、原因はこれではないようです。
リモコン設定
テレビを操作するためのリモコンのコードが何らかの原因でずれてしまった場合、ボタン操作できなくなる可能性があります。
リモコンコードは、初期設定のまま使われるケースがほとんどですが、仮に設定がずれたとしても、電池を抜いた時などに初期設定に戻ってしまうようです。何らかの液体
水であれば、ドライヤーで乾かせば直すことができます。
テレビ側に問題
受光部に障害があるとか、テレビ本体内にたまったホコリが動作不良の原因になっているとか色々考えられます。
テレビ本体とリモコンのいずれに問題があるのかを切り分けるために、リモコンからきちんと赤外線が出ているかを確認します。
赤外線
テレビのリモコンは赤外線で通信を行っています。赤外線は、人間の目の可視領域外の波長なので、直接見えませんが、スマホやデジカメの画像センサーにはそのような制約が無いので、赤外線を電気信号に変換した画像を簡単に確認することができます。
リモコンの投光部をスマホのカメラに向けて、電源ボタンを押すと正常ならばすぐに光っているのが画面で見られます。
もしすぐに光らず、長押ししてやっと見えるのであれば、リモコン側の故障であることが確認できます。
リモコン分解・修理
リモコンの裏側の電池のフタも外した状態で、止めネジが無い場合は、はめ込みになっているので、フタの合わせ面に、プラスチックの薄板や不要になったプラスチックのカードを差し込み、1周させるとはめ込みが外れます。
ボタン部分は、通常、一体型のゴムシートになっています。
このゴムはシリコンゴムなので透過性が高く、油脂類を透過させ易い性質があります。
長年使用頻度の高いボタンのシリコンゴムを、指の油脂が透過して基盤上に薄っすらと溜まることがあるようです。
油脂類には絶縁性があるので、ボタンを押した時に接触不良を起こす可能性があります。
その他、ボタン裏の導電性ゴムチップが欠落していたり、ボタン裏にゴムではなくて導電性塗料が使われていて、それが剥げている場合もあるようです。
導電性ゴムチップはAmazonで売られています。
その場合は、黒い電極パターンの上を鉛筆(黒鉛には伝導性があります)でなぞる方法が一定の効果が望めます。
電極を傷つけないよう、柔らかくて濃い芯で優しくなぞります。