追突に強い車


追突された場合の衝突安全性に関して日本では「全面で50km/hで追突された際に燃料漏れしないこと」しか法規で定められていません。

一方、日本市場においては、追突事故の99%が時速70km以下の速度域で発生しているというデータがあります。

追突時の安全を確保するには車体後部のクラッシャブルゾーン(衝撃を吸収するゾーン)で、効率的にエネルギーを吸収できる構造の開発が必要です。


衝撃を吸収するクラッシャブルゾーンが確保される1列目や登録車の2列目シートは問題ないかもしれません。

しかしクラッシャブルゾーンが非常に小さい軽自動車の2列目やミニバン&SUVの3列目シートの後席の衝突安全性はかなり厳しいと想像されます。

最も衝突事故に強いのは、エンジンルーム、車内空間、トランクルームがそれぞれ独立しているセダンです。

セダンのフレームは、キャビン(人が乗るスペース)と荷室が完全に分かれており、その境目には強固なフレームが配置されています。


最近のクルマは車体が潰れることで衝突時の衝撃を吸収するようになっており、セダンはエンジンとトランクルームが前後に突き出ている分、ほかのボディに比べて衝突事故に対して強いです。






上記は、2017年ホンダ・シビックと、2017年トヨタ・カローラ及び、2020年スバル・アウトバックの追突試験です。

「スバルは、『衝突安全』という考え方がまだ浸透していなかった時代から、歩行者保護を含めた独自の研究開発を行い、自動ブレーキシステムをいち早く開発するほど安全性を重視しているメーカーです。

マツダの運転支援システムも優秀です。加えて、マツダはボディ強度が高く丈夫で、見えない内部のつくりもしっかりしています。

マツダCX-8の車体の前端および後端には効率良く衝突エネルギーを吸収するための、クラッシュボックスと呼ばれる部材が設けられています。

マツダの従来車の断面構造は四角い形をしていますが、2011年11月以降に生産された新世代商品のSKYACTIV-BODYのクラッシュボックスは十字型になっているのが特徴です。

(写真図:CX-8の車体の前端および後端に取り付けられているクラッシュボックス

衝突エネルギーは主に物体の稜線(角)を通って伝わる特性を持っています。

稜線の数が増えれば同じ部材でもより多くのエネルギーを吸収することが可能になりますので、マツダCX-8では、12本の稜線を持つ十字型が採用されています。