トルコのTFX「KAAN」
この戦闘機は、トルコ航空宇宙産業(TAI)とBAEシステムズがサブコントラクターとして開発しています。
KAAN」は、「支配者」や「王の中の王」という意味を含有するチュルク語を起源とする男性名詞です。
機体サイズは全長21m(69フィート)、翼幅14m(46フィート)、全高6m(20フィート)。出力2万9000ポンドのジェットエンジンを2基搭載し、最高速度はマッハ1.8(高度約1万2000m)、実用上昇限度は約1万8330m(5万5000フィート)を計画しているそうです。
搭載されるエンジンについては、プロトタイプと初期生産機はF-16戦闘機と同じF110エンジン、量産機は国産エンジンの予定で開発が進められています。
当初は2026年の初飛行を目指していましたが、2023年12月までに初飛行、2029年ごろの納入を目指しています。
しかし、同年12月15日、トルコの調達担当の上級職員は「戦闘機の開発において、我々は真に対等な協力関係を必要としている。問題は、韓国が対等な関係には合意しそうにないことだ」と述べ、事実上KFX計画への参加を撤回しました。
100機程度の購入を予定し、すでに何機かはトルコ空軍向けに製造され、パイロット訓練も行われていました。
しかし、2019年にロシアの地対空ミサイルシステムを導入したことにより、このプロジェクトから締め出されました。
これによりF-35の導入が難しくなり、以降国産ステルス戦闘機の開発スピードを加速させていました。
トルコ空軍ではF-16の後継として100から150機のTFXを調達する予定で、実用化は2023年を目標とし2030年からの運用を予定しています。