ガス警報器の寿命は5年、取付は義務ではないが自分で交換可能


我が家は、都市ガス12Aを使用しています。

火災報知器はよく知られていますが、ガス警報器については一般に良く知られていないので調べてみました。


ガス警報器

ガス警報器とは、ガスコンロが点火不良や不具合などでガス漏れを起こした時に、検知してブザーや音声で知らせてくれる機器です。

ガス警報器には、「都市ガス用」と「LPガス用」があります。

また、ガス以外に一酸化炭素や火災を検知するものもあります。

これらを全て備えたものは「複合型警報器」と呼ばれ、経済産業省が推奨しているタイプです。

また形状は天井に設置する丸型と壁に掛けるボックス型の2タイプのものがあります。


参照:経済産業省「ガス警報器を設置しましょう」


センサ数の違い

1センサタイプ

燃料ガスのみを検知するタイプです。

都市ガス用とLPガス用があります(一酸化炭素のみを検出するタイプは不完全燃焼警報器と呼ばれます)。


2センサタイプ

燃料ガスと一酸化炭素を検知するタイプです。

現在販売されているのは都市ガス用のみです。


3センサタイプ

燃料ガスと一酸化炭素に加え、火災も検知できるタイプです。

対応する燃料ガスは都市ガス用とLPガス用があり、さらに火災検知方式は煙式と熱式があります。


ガス警報器の検知方式

ガス警報器のガス漏れを検知するセンサにはさまざまなものがあります。

半導体方式

半導体方式とは、半導体の表面にガスが吸着することによって半導体の電気抵抗が減少することで検知する方式です。

半導体方式はあらゆるガスの検知を可能にする汎用性の高いガス検知センサです。

金属酸化半導体とガスが接触すると生じる変化により、ガス濃度を検知することができます。

高感度なだけでなく、可燃性ガス以外に毒性ガスなどの検知も可能という特徴があります。

安価で確実にガスを検知できることから、本方式の発明は家庭用にガス警報器を普及させる大きなきっかけとなりました。

しかし、経年劣化により感度が高くなるため、アルコール等の雑ガスによる誤報が発生しやすくなります。


接触燃焼式

接触燃焼式とは、電流を流している白金線にガスが接触すると微小な燃焼を起こし、白金線の電気抵抗が増加することで検知します。

実用化は、炭鉱内メタンガスの爆発を防止するための警報器として利用され始めた1959年頃といわれています。

特徴としてセンサの取り扱いが簡単で、精度と再現性に優れています

LPG、メタン、水素、ガソリンなどの可燃性ガスに対応しています。

半導体式よりも歴史が古く、精度も高い方式ですが半導体式と比べてコストが高いのがデメリットです。

気体熱伝導式

空気とガスはそれぞれ熱伝導度が異なるため、電流を流している白金線(普段は空気に触れている)にガスが接触するとその温度が変化します。

その結果電気抵抗も変化することで検知します。


電気化学式

一定の電位に保たれた電極上で、化学反応させた際に生じる電流をガス濃度として検知します。

特徴は、消費電力が小さく小型化が可能なことと、低濃度のガスを精度の高い状態で検知することが可能なことです。


ガス警報器の設置は義務か

ガス警報器の設置義務は、一戸建て、集合住宅、公共施設によって異なります。

マンションにおいては、都市ガスを使用している場合は、警報器の設置は義務化されていませんが、設置を推奨されています。

集合住宅

都市ガスを使う集合住宅では、基本的にガス警報器の設置義務はありません。

プロパンガス使用の場合、いわゆるアパート、マンションなどの共同住宅で3世帯以上が入居し、3階建て以上の構造のものには設置が義務付けられています。

共同住宅では契約に特に記載がない場合は、ガス契約者である入居者がガス警報器のリースや購入を行うことがほとんどです。

プロパンガス使用で警報器設置が義務付けられている施設でも、下記の条件に該当する場合は、ガス警報器設置が免除されています。

・屋外に設置されている風呂釜や給湯器など
・ねじ接続やヒューズガス栓など、末端ガス栓燃焼器が既定の方法で接続されており、さらに立ち消え安全装置が付属している場合
・燃焼機器が常に設置されているわけではない場合
・浴室内の風呂釜や湯沸かし器など

参照:ガス警報器工業「ガス警報器設置マニュアル2020年度版」


一戸建て

戸建ての一般家庭の場合は、基本的にガス警報器の設置義務はありません。

義務ではありませんが、事故防止のためにも都市ガス、プロパンガスともにガス警報器の設置は推奨されています。


公共機関や多くの人が利用する施設の場合

特定の地下室や地下街、病院や学校などの不特定多数の人が利用する公共施設に関しては、それぞれの法律や基準に沿ってガス警報器を設置することが定められています。


ガス漏れ警報器と火災報知器との違い

ガス漏れ警報器

ガス警報器はガスコンロから何か不具合があり、ガス漏れが起きたときに検知して音声やブザーで知らせる機械です。

そのため設置されるのはキッチンの壁や天井がほとんどです。

火災報知器

火災報知器は火災による煙や熱を感知して、警報ベルで危険を知らせると同時に、消防機関へ自動で通報も行うものです。(※機械の機能による)

基本的に自宅の寝室や寝室がある階の階段上部に設置が推奨されています。


ガス警報器は自分で交換可能

結論から言うと、ガス警報器は自分で設置しても構いません。

最近のガス警報器は手軽に取り付けられるものも増えました。

ガス警報器の使用期限が過ぎていると、ガス会社から、ガス警報器の交換とリースを勧められますが、ガス警報器の取り付けには資格などは無いので自分で簡単にガス警報器を取りつけると半額以下で済むことがあります。

ガス警報器の購入は、ネットショップで新品を購入することが、最も確実かつ安価で間違いがありません。

メルカリやヤフオクで購入することも可能ですが、使用期限の期間で値段が上下します。

中には使用期限切れや故障品も販売されているので注意が必要です。


ガス警報器の設置場所

都市ガス警報器

都市ガスは空気より軽いガスになるので(6B、5C、6C、7C、12A、13Aガスなど)天井から23〜30㎝以内に取り付けます。

そしてガス燃焼器から水平の距離で8m以内の壁面か、天井に取り付けるのがベストです。

ただし都市ガスでも6Aタイプは、空気よりもガスが重いので床のなるべく上の方に取り付けるほうが良いです。

参照:http://www.gkk.gr.jp/user_alm_list.html


・水しぶきや油が飛び散る場所は避けた方が良いです。
・窓のそばや換気口など空気の流れが多い場所も不可です。
・周りの温度が極端に低くなったり高くなったりする場所も不適切です。
・空気より軽いガスなので高めな位置で、点検交換がしやすい場所が最適です。

引用先:新コスモス電機

プロパンガス警報器

プロパンガスは空気より重いので、低いところに溜まっていきます。

そのため警報器の設置場所は、床から30㎝以内でガス燃焼器のある場所から水平の距離で4m以内の壁面に取り付けるのがベストです。


・水しぶきや油が飛び散る場所は避けた方が良いです。
・出入り口や換気口など空気の流れが多い場所も不可です。
・周りの温度が極端に低くなったり高くなったりする場所も不適切です。
・漏れたガスが貯まりやすく、点検交換がしやすい場所が最適です。

引用先:新コスモス電機

ガス漏れ警報機が鳴った時の対処法

1)換気扇・電気のスイッチに絶対に触れない

ガスが引火する可能性があるので、換気扇や電気のスイッチ・コンセントには絶対に触れてはいけません。

もし換気扇が回っているようであればそのままにしておきます。

2)火を使用中の場合はすぐに消します

もし火を使用中だったらすぐにすべての火を消します。

誤ってたばこの火をつけた瞬間爆発した事故も報道されています。

3)ガス栓を閉めます

ガス燃焼器やすべての器具の栓や元栓を閉めます。

容器バルブやメーターガス栓も同様です。

4)ドアを開けて換気をします。

すぐに窓を開けて風を入れて充分な換気をします。

プロパンガスは空気より重いので低いところに溜まりやすいので、しっかりと時間をかけて換気することが重要です。

5)すぐにガス会社に連絡します

換気をするなど対処してもガス警報器が鳴りやまない場合は、警報器の故障の可能性もあります。

ガス会社に連絡をして対応してもらうことが必要です。


誤作動だった場合

ガス警報器は料理中のみりんや日本酒などのアルコールや、殺虫剤やスプレーに反応してしまうことがあります。

また、タバコの煙を感知して誤作動を起こし、ブザーが鳴ってしまう場合があります。

その場合は窓を開けて換気をすれば警報器は鳴り止みますので様子を見ます。

ただし対処をしても鳴りやまない場合は故障の可能性もあるので、ガス会社に連絡をすることが大切です。


ガス警報器の設置率

ガス警報器の設置率は、都市ガス警報器で40.7%、LPガス警報器で78.1%になっています。

いざという時ガス警報器を設置していたおかげで、事故を未然に防げたという事例も多く存在します。

ガスや一酸化中毒、火災の被害を減少するためにもガス警報器だけではなく、一酸化炭素を検知する警報器の普及にも力を入れねばなりません。


ガス警報器の有効期限

ガス警報器の有効期限は設置してから約5年となっています。

これはさまざまな研究や試験を繰り返した結果、ガス警報器は5年を過ぎると誤作動を起こす確率が高くなることがわかったからです。

5年以内なら正しい動作を行うという試験結果が出ているため、ガス警報器の有効期限は5年と定められました。

そのため交換する目安は、設置してから5年後と覚えておくと間違いありません。


ガス警報器の価格

ガス警報器のお値段はガス会社からのリースの場合は、月々200〜300円程度で、毎月のガス代とともに引落としされます。

自分で購入する場合は、ガス漏れに反応するいちばんシンプルなタイプで3,000円前後かかります。

ガス警報器にはさまざまな種類があります。


都市ガス警報器のガス会社の価格事例

ガス漏れ・不完全燃焼警報一体型…販売価格:11,330円(リース料金:月額297円×5年=17.820円)

ガス漏れ・不完全燃焼・火災警報一体型…販売価格:14,850円(リース料金:月額352円×5年=19,500円

ガス警報器にはいくつか種類があり、火災警報一体型のものもありますが、既に火災報知器が設置されている場合は2重になるので不要です。

リースにするとトータル支払額がかなり高くなるので、あまりお勧めではありません


ガス警報器製品

パナソニック ガス警報器 【都市ガス用】ガス当番


都市ガス(天然ガス)用ヘッド AC100V引掛式SH13936K

価格:6,499円(税込み、送料無料、楽天市場)

パナソニックの人気のガス警報器です。

ガス検知器にアルコール吸収フィルターを搭載しているので、みりんや日本酒などのアルコール、その他殺虫剤スプレーによる誤作動を起こしにくくしています。

丸型で天井に設置するオーソドックスなタイプでお値段もお手頃です。

Panasonic ガス漏れ警報器 ガス当番 都市ガス用ヘッド(CO警報付) SH13438V

価格:9,487円(税込み、配送無料、楽天市場)

ガス機器の不完全燃焼などで一酸化炭素は発生しますが、一酸化炭素自体は無臭なので、他のガスや成分が含まれていない場合は気づくのが非常に困難です。

ガス漏れ検知器(SH13438V)であれば、都市ガス・混合ガス(一酸化炭素)を検知できるので安心です。


YAZAKI 【都市ガス用】ガス漏れ警報器

YAZAKI YF-517C  24V 天井取付 都市ガス警報器 YAZAKI製 12A・13A用



価格:8,100円(税込み、配送無料、amazon)

型式:YF-517C 
対象ガス:都市ガス(空気より軽い12A、13A用) 
外部出力信号:有電圧出力 2段階有電圧2線式 (監視時DC6V 電源OFF時・故障時0V ガス警報時DC12V) 
電源:DC17〜40V(AC17〜28V) 
使用温度範囲:−10℃〜50℃(結露しないこと) 
取付方式:天井回転引掛け式(DC24V電源用取付ベース使用) ※取付ベースは別途となります。
 ※24Vタイプのガスもれ警報器です。100Vタイプとは異なりますので、購入の際は間違いのなきようご注意が必要です。
※警報器普及促進協会認定シール同梱。 
寸法:Φ120×34mm 
質量:約150g


YP-764F 都市ガス用ガス・CO警報器 天井設置型 矢崎エナジーシステム製




価格:10,000円(税込み、配送無料、amazon)

都市ガス12A・13A用ガス・CO警報器です。
天井設置タイプですので、コンセントが見えずすっきりします。
(取付ベースは同梱されておりません)
交換期限は設置から5年間です。
寸法Φ:120×D25mm 
質量:約130g



アイホン【都市ガス用】ガス・CO警報器


アイホン 警報器 報知器 ガス式 CO式 半導体検知 天井取付 AXW-815G

価格:9,980円(税込み、配送無料、amazon)

こちらはガス警報器を兼ね備えたセキュリティドアホンのシリーズになり、防犯機能も搭載されています。

取り付けにはパナソニック製のベース器具が必要です。

都市ガス用の警報器ですが、一酸化炭素(CO)も感知してくれるタイプです。


YAZAKI【都市ガス用】ガス漏れ警報器 YF-814


価格:4,735円(税込み、送料無料、amazon)

非常にコンパクトで取り付けがしやすく、警報もわかりやすい音声で知らせてくれます。

LED常夜灯機能搭載なので夜間の灯りとしても便利に使用できます。

また交換期限をお知らせしてくれる機能もあるので便利で安心です。