ECT再セットアップ
中古車スバル・インプレッサスポーツの購入に際し、ナンバープレートが変更となったため、ETCの再セットアップが必要となりました。
前の車のトヨタ・マークⅡの時は、中古のETCをネット購入したため、ディラーで再セットしましたが、今回は、成るべく安く再セットしたいと考え調べてみました。
ナンバープレートを変更
クルマのナンバープレートを変更した場合は車両情報が変更になるため、再セットアップが必要です。最寄のセットアップ店で再セットアップを依頼する必要があります。
再セットアップをしないと、ETC利用照会サービスやETCマイレージサービスが利用できません。
正しく再セットアップを行っていない場合
●正しいETCのご利用とならず、開閉バーが開かない可能性があります。
●正しい通行料金が請求されない場合があります。最悪違法行為として検挙されてしまう可能性もあります。
●ETC利用照会サービスなど、一部のETCサービスが利用できません。
●各種ETC割引が適用されない場合があります。(時間帯割引等)
●ETC2.0サービス各種が受けられない可能性があります。
ETCの再セットアップ
ETCを使用するためには、ETCの車載器の「セットアップ」という作業が必要になります。
ETCのセットアップとは、ETC車載器に①ナンバープレート、②通行料金を判断するための車種区分、などの車両情報を登録することです。
セットアップをすることによって、ETC車載器を搭載している自動車の車種区分などが登録され、料金所で正しい料金が徴収されます。
別の車で使用していたETCを譲ってもらって自分の車で使う場合、ネットで中古ECTを購入した場合、ETCがついている中古車を購入した場合、引っ越しでナンバープレートが変更になった場合、等に再セットアップが必要になります。再セットアップの方法
ETCの再セットアップは自分ではできません。正式な認可を得た登録店でないとできません。
登録されているディーラーやカー用品店、整備工場以外では再セットアップできません。
再セットアップは、以下のマークが掲示されている店舗で可能です。
引用元:http://www.go-etc.jp/ |
店舗で行うETC再セットアップには、下記の2つの方法があります。
1)オンラインセットアップインターネット経由で情報を送信することでセットアップを行う方法です。即日で完了するので、ETCカードさえあればすぐに使えるようになるメリットがあります。
2)オフラインセットアップファックスや郵送で情報を送信してセットアップする方法で、ETCが使用可能になるまで長くて1週間ほどかかります。
オンラインセットアップが可能な店舗であれば30分もかかりません。
料金と必要書類
再セットアップにかかる料金は店舗それぞれで設定しているのでまちまちです。カー用品店では3000~3500円ほどの料金となっています。
私の場合、既に中古車にETC(1.0)が装備されていたため、実際に電話で再セットアップ料金について各店舗に確認してみました。
その結果、名古屋地区での限定になるかもしれませんが、ジェームス、イエローハット、オートバックスは一律3,300円でした。
ディーラーが最も安く2,750円(税込み)で、予めのネット情報とは全く異なる料金でした。
再セットアップをするためには、以下のものが必要になります。
1)ETC車載器本体
2)車検証
3)本人確認できる運転免許証等
4)車載器管理番号
ETC車載器セットアップ申込書も必要ですが、用紙は、依頼先に用意されているので、当日必要事項を記載して提出すればOKです。再セットアップで必要なもののなかで、特に注意が必要なものは「車載器管理番号」です。
車載器管理番号は、ETC車載器を最初にセットアップした時の「セットアップ申込書・証明書」に記載されています。ETC車載器購入1万円助成キャンペーン
2024年7月22日より、ETC車載器購入金額が最大1万円助成されるキャンペーンが始まります。ETC車載器は取付やセットアップ費用を合わせると通常1~2万円かかりますが、助成金を利用すればかなり自己負担が軽くなります。
西日本エリアは開催時期が一番早く、7/22より開始されます。
助成台数は対象地域内で最大5万台となっており、予定数に達した場合は期間内でも早期終了の可能性があります。
対象店舗は7/17日現在、公式サイトでまだ発表されていません。
南関東・甲信・東海・北陸エリア(8/9~10/31)
・ 対象地域:東京、神奈川、山梨、長野、静岡、愛知、岐阜、三重、富山、石川、福井
・ 条件:対象店舗でETC車載器の新規購入・セットアップ・取付
・ 助成台数:5万台
・ 対象店舗:8月上旬に公開予定
東京を含む南関東・甲信・東海・北陸エリアは、8/9より開始します。
対象店舗はまだ公開されておらず、8月上旬ごろ公式サイトで発表されるとのことです。
西日本エリアと同様、助成台数は最大5万台となっており、予定数に達した場合は期間内でも早期終了の可能性があります。
ETC車載器購入助成キャンペーンの利用方法
ETC車載器購入助成キャンペーンの利用方法は、以下の流れとなります。
対象店舗に来店する
店舗にある申込書に必要事項を記入
ETC車載器を購入・セットアップ・取付する
助成金を差し引いた金額を支払って帰る
助成金の利用方法は、店頭で申込用紙を書くだけなので難しくありません。
申込みの際は、車載器を取付ける車両とその車両の車検証が必要です。
ETC車載器+セットアップ+取付で1万6,000円かかった場合、助成金が適用され店頭で支払う金額は6,000円となります。
総額が1万円に満たない場合、実際にかかった費用が助成額となり店頭での支払いはありません。
ETCまたはETC2.0車載器購入助成を受けるには各種要件があります。
1)新セキュリティ規格
新セキュリティ規格に対応した車載器のみ対象となります。※新セキュリティ規格とは、将来実施が予定されているセキュリティ規格の変更に対応した車載器です。
2)新規に取付
ETCまたは ETC2.0車載器を新規に取付される方が対象となります。
3)取扱店舗にて購入・ 取付
キャンペーン取扱店舗にて購入・セットアップ・取付を行った方が対象となります。
4)二輪車の新車は対象
二輪車新車購入時の車載器の購入・セットアップ・取付は対象となります。
5)他キャンペーンとの重複不可
過去に、同一車両で 車載器購入助成を受けられた車両は対象となりません。
6)買い替えは対象外
ETCまたはETC2.0車載器の買い替えは対象となりません。
7)購入後の申込は対象外
購入・セットアップ・取付後の申込みは対象となりません。
8)四輪車の新車購入時は対象外
四輪車新車購入時の車載器の購入・セットアップ ・取付は、対象となりません。
(車検証の初度登録年月 (初度検査年月)から4か月経過している車両が助成の対象です。)
ETC車載器購入助成キャンペーンはありがたい制度ですが、注意点がやや多めです。
・ ETC車載器を新規に取付ける人が対象
・ ETC買い替えは対象外
・ 過去に助成金を利用した車両は対象外
・ 新セキュリティ規格に対応した車載器のみ対象
・ 取付けた後の申込みは対象外
・ 車検証に記載されている使用者の来店が必要
・ 車検証の初度登録年月から4か月以上経過している車両が対象
ETC車載器購入助成キャンペーンは車検証の初度登録年月から4か月以上経過している車両が対象です。
新車を購入して間もない人は、助成金を利用できないので要注意です。
車検証に記載されている使用者以外の人が来店する場合、委任状が必要となります。
中古車を購入した人は要注意
中古車を購入して今乗っている人は、特に注意が必要です。
過去にその車両のオーナーがETC助成金を利用していた場合、今回の助成金は対象外となります。
しかし前のオーナーが過去にETC助成金を受けたかどうかを調べる方法は、残念ながらありません。
イエローハットによると、実際にETCを取付けてセットアップするまで、過去にETC助成金を受けたかどうかはわからないそうです。
万が一その車両が過去にETC助成金を受けていた場合、助成金が適用されない金額をその場で支払う必要があります。
いざETCを取付けて1万円引きが適用されないとなると、精神的ショックがかなり大きいです。
中古車に乗っている人は気軽に利用すると、落とし穴にはまる可能性があるので要注意です。
ETC車載器を付けたまま車両を売却した場合に個人情報が漏れるか
車を売却する際に、取り付けられていたETC車載器に登録されていた情報がどうなるのか、不安になるかもしれません。
しかし、ETC車載器には名前や住所など、個人を特定する情報は登録されていません。
その機器が搭載されている車両、ナンバープレートなどの情報が登録されているだけです。
そのため、ETC車載器を付けたまま車を売却しても、個人情報の漏洩などを心配する必要はありません。
不要になったETC車載器を破棄する際も同様です。
ETC2022年問題と2023年問題
2022年問題の対象機種は限定的ですが、2030年問題では多くの機種が対象となっており、移行期間のあとは使用できなくなります。
その時期を当初は「2022年12月1日以降」としていたため、2022年問題と呼ばれるようになりました。
2022年問題の対象となる「2007年以前の規格に則って製造されたETC車載器」は、旧スプリアス規格で製造・認証されたETC車載器のことです。
旧スプリアス規格は2005年の電波法関連法案の改正に伴いその許容値が変更され、現在では「新スプリアス規格」が適用されています。
スプリアスとは無線設備から発射される電波の中で、本来必要とされる所定の周波数を外れた不必要な電波のことです。
不要な電波=スプリアスは電波環境に影響を与えるため、それを低減し電波利用環境を維持・向上させるために古い規格のETC車載器は「当面の間」という移行期間のあとは使用できなくなります。新型コロナウイルスの影響などで「移行期間は「当分の間」となっていますが、今後猶予の期限が設定され、新基準への移行が完了した後も、実はETCを通過すること自体は可能です。
ただし電波法関連法令の改正により「2007年以前の規格に則って製造されたETC車載器を使うと電波法違反」になり、以下のような処罰を受ける可能性があります。
処罰内容
1)不法設置・運用のみ:1年以下の懲役又は100万円以下の罰金2)公共性の高い無線局への妨害:5年以下の懲役又は250万円以下の罰金
2030年問題とは、ETCシステムにおけるセキュリティ機能の向上を目的とした規格変更に伴い発生します。
現在のETCシステムは新旧両方のセキュリティ規格に対応していますが、遅くても2030年までには旧規格のETC車載器は使用できなくなることが予定されています。
現時点でセキュリティ上の問題が発生しているわけではありませんが、この2030年問題に関係するETC車載器は少なくありません。
2030年問題で使えなくなるETC車載器の見分け方
車載器管理番号で確認する方法
ETC車載器(専用)の新・旧セキュリティ対応の区別
出典:国土交通省ホームページ
セキュリティ規格の見分け方
【旧セキュリティ規格】
2)ETCカード挿入口付近に「■」マークがある
3)車載器本体に「DSRC/ETC」のロゴがある
【新セキュリティ規格】
2)ETCカード挿入口付近に「●●●」マークがある
3)ETC2.0車載器で「■」マークの印字がない
特にETC2.0の車載器には要注意です。
「ETC2.0」は2016年の春から本格導入が始まった次世代のETCであるため比較的新しいものが多いですが、「■」マークや「DSRC/ETC」のロゴがある場合は旧セキュリティ規格です。
ETC2.0とは、次のような特徴やサービスがあります。1)広範囲の交通情報を素早く入手できる
2)災害情報も受け取れて安全行動が取れる3)高速道路からの一時退出・再進入時に料金がかからない場合がある
4)ETC2.0利用者だけの割引を受けられる(圏央道)