アルミホイールの傷補修

中古車インプレッサを購入しましたが、アルミホイールのガリ傷が目立ちます。

何とか補修する手立てはないかとネット検索してみました。


事例1

1)マスキング


アルミホイールの補修する前に、まずはホイールとタイヤをていねいに洗います。ホイールの裏側や細部も念入りに洗います。

洗浄・乾燥させたらガリ傷の周囲にマスキングテープを貼っていきます。

研磨作業で、補修部分以外をキズつけないようにタイヤゴム部分とアルミホイールの内側をマスキングします。

タイヤとホイールの間はマスキングテープを隙間なく貼りますが、その他の部分はガリ傷より少し大きめにマスキングしていきます。

曲面用マスキングテープならホイールのカーブに沿ってマスキングできます。

この工程に必要な商品
曲面用マスキングテープ


2)下地研磨



ガリ傷にささくれ立った部分があれば金工ヤスリで整えます。

耐水サンドペーパー150番で、アルミホイールのキズのささくれを削りとります。

次に200番程度の耐水サンドペーパーに水を付けながらガリ傷表面を研磨していきます。

このとき注意するのは削りすぎないことです。ガリ傷が消えるまで削ったら完全に削りすぎです。

あくまでアルミパテの付きをよくするための研磨なので、表面を馴らす程度で充分です。傷はアルミパテで埋めるので残っていても問題ありません。


サンドペーパーについて

この工程に必要な商品
耐水サンドペーパーセット M



サンドペーパー用研磨パッド


3)脱脂



下地ができたら洗浄して削り粉を落として、乾燥後にシリコンオフを吹いて脱脂してキレイなタオルで拭きます。

パテ塗りの前には必ず脱脂しておきます。

パテ補修の大敵は油分です。

塗装面に油分が残ったままだと、せっかく塗ったパテが後からはがれ落ちる原因になります。

この工程に必要な商品

シリコンオフ チビ缶


4)アルミパテ塗り



アルミパテは2液混合タイプなので、主剤と硬化剤の比率を守りながらよく混ぜておきます。



アルミパテ混合比率を守り、しっかり練ります。

主剤と硬化剤がうまく混ざり合って いないと硬化しない場合があります。 

トラブル防止のために、混ざったと 思ってからあと30回は練っておきます。

混ぜ終わったアルミパテをガリ傷の上に塗っていきますが、最初は傷に擦り込むようにパテを押し込んでいきます。

はがれを防止するために、できるだけ傷の目にパテが入り込むように塗っていきます。

ガリ傷がパテで埋まったら、さらにアルミパテを塗ってアルミホイールのキズに沿って、アルミパテを盛ります。ホイールを横から見て周囲のリムより2~3ミリ高くなるまで、少し盛り上げ気味にパテを盛っておきます。

アルミパテが塗れたらマスキングテープをはがして、4~5時間(25度、冬季はさらに長く)乾燥させて固まるのを待ちます。できれば一昼夜放置すると安心です。

この工程に必要な商品

アルミパテ



パテ用ペーパーパレット


5)アルミパテ研磨




キズ付き防止のためにホイールの内側部分等のアルミパテの周囲に 再度マスキングテープを貼って余計なところに傷がつかないよう養生します。

400番程度の耐水サンドペーパーを平らな木などに巻いて、水をつけながらアルミパテを研磨していきます。

ある程度平らになったら耐水サンドペーパーの番手を上げていき、
600番から1000番程度で番で面を均一にして仕上げるようにします。手で触って周囲との境が分からなくなれば研磨終了です。

サンドペーパーについて

研磨パッドを使えば力が均等にかかり、キレイに仕上がります。

この工程に必要な商品
耐水サンドペーパーセット M


サンドペーパー用研磨パッド


結構目立つアルミホイールのガリキズも、工程に沿ってしっかりと補修すればご覧の通り、アルミホイールのカラーがしっかり合えば、ここまでガリキズをわからなくすることができます。

更にきれいにするためには、最後に塗装して仕上げます。

塗装前には洗浄と脱脂を忘れないようにします。周囲との色の違いはボカシ剤を吹くと分かりにくくなります。

最後に1500番~2000番程度の耐水サンドペーパーに水を付けながら塗装面を軽く研磨して、コンパウンドで磨けば完成です。


事例2

1)洗車・下地研磨

キズ部分を耐水サンドペーパーの100番でささくれやバリを削り取り320番でキズ周辺も整えましょう。

ガリ傷を紙やすりで平らに削っていきます。

やすりは4種セットになっている耐水サンドペーパーセットMがおすすめです。

はじめは粗いやすりを使って磨き、だんだん細かいものに変えていくときれいに仕上がります。
この工程はかなり時間と体力と根気を要するため、気合を入れて頑張りましょう。

2)脱脂・マスキング


パテのはみ出しと補修部分以外のキズつきを防止するためマスキングをします。

修繕する前に、やすりで削る際に補修部分以外を傷つけてしまわないように、マスキングテープでカバーします。

ガリ傷周辺のタイヤゴム部分とアルミホイールの内側にマスキングテープを貼ると、うっかり削ったり、パテや塗料を塗ってしまうのを防げます。

3)アルミパテ塗り




パテを塗る前に、必ずシリコンオフで脱脂しましょう。

パテ補修する部分に油分が残っていると、せっかく塗ってもはがれ落ちてしまいます。

脱脂したらアルミパテの主材と硬化剤をしっかり練ってパテヘラで塗ります。

このとき主材と硬化剤がうまく混ざり合っていないと硬化しない場合があるため、混ざったと思ってからプラス30回は練りましょう。

2~3分よく混ぜ合わせたパテを少し盛り上げ気味に塗っていきます。

1時間ほどしたらマスキングテープをはがします。

補修したい部分にアルミパテを少し盛り上げ気味に塗ったら、マスキングテープをはがして硬化するのを待ちます。

硬化するまでに、気温20度で約2時間、完全硬化は約12時間かかります。

硬化する前に次の作業を行うと、せっかく盛ったパテが痩せてしまい、思ったとおりの仕上がりにならないので、気長に待ちます。


4)アルミパテ研磨


アルミパテが硬化したら、やすりで表面を整えます。

傷付くのを防ぐために、ホイールの内側にもう一度マスキングテープを貼って作業するのがおすすめです。

ここでも粗いやすりから、だんだん番数を上げてなめらかに仕上げます。

耐水サンドペーパー320番、600番、1000番の順に研磨して補修面を整えましょう。補修箇所を目立たなくするにはホイールペイントで仕上げます。

表面がきれいに仕上がったら、仕上げに塗装します。

その前に、もう一度ホイールを洗浄と油分の除去をしておくと、塗料の持ちが良くなります。

塗料はホイールカラーに合ったものを選んで塗ります。



5)補修完了

ガリガリキズはほとんど目立ちません。アルミホイールキズ補修の完成です。