風邪への対処


頭痛から鼻水、鼻づまりへと進行して、耳鼻咽喉科を受診しました。

似たような症状に、インフルエンザ、花粉症、コロナウィルス感染症とあって、発熱は無いので、インフルエンザ、コロナウィルス感染症は除外しました。

風邪、花粉症も紛らわしいのですが、花粉は1月は15日前後ではまだ早かろうと思われ、多分風邪であろうとは想像しました。

結果、クリニックで風邪であろうと診断されて、症状に対して、対処療法的にいくつかの薬を処方されましたが、改めて「風邪」とは何か調べてみました。


風邪

風邪(かぜ、common cold, nasopharyngitis, rhinopharyngitis, acute coryza, a cold)とは、原因の80 - 90 %がウイルスの上気道感染症であり、主な影響は鼻に現れます。

咽喉、副鼻腔、喉頭も影響を受ける可能性があります。

症状はたいてい感染後2日以内に発生します。

症状としては、咳、咽頭痛、くしゃみ、鼻水、鼻閉、頭痛、発熱、嗄声などが現れます。

患者の多くは回復まで大抵7 - 10日間を要し、一部の症状は3週間まで継続することがあります。

他に健康に問題がある患者は、肺炎に進行する可能性があります。

多くの場合、単に風邪と言えば急性上気道炎(普通感冒)を指します。

西洋医学あるいは日本の医学で厳密には「かぜ症候群」と呼ばれ、日本でも症状を指す言葉です

俗称として、消化器のウイルス感染によって、嘔吐下痢腹痛など、腹部症状と上記全身症を来した状態を、「感冒性胃腸炎」「お腹の風邪」(もしくは胃腸かぜ、一部地方では腸感冒、ガストロ)と呼ぶこともあります。

成人は平均して年間2 - 3回の風邪にかかり、児童ではそれ以上です

風邪に対してワクチンはありません。

最も一般的な予防法は、手洗いの実施、洗っていない手で目・鼻・口を触らない、病人と同じ空間にいないことです

いくつかの根拠は、マスクの使用を支持しています

風邪の直接的な治療法は存在せず、罹患期間を短縮させる方法もありませんが、不快な症状は対症療法で緩和可能であり、イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs) は治療の助けとなります

病原がウイルスで細菌二次感染が無い場合は、抗生物質を使用せず総合感冒薬の使用も支持されません



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症状

症状は、咳嗽(咳、症例の50 %、咽頭痛 (40 %)、鼻汁・鼻詰まりなど局部症状(カタル症状)、および発熱、倦怠感、頭痛
筋肉痛 (50 %) など。

鼻汁は通常、風邪の初期はさらさらとした水様で、徐々に粘々とした膿性に変化します。

風邪が治ってくるとまた水っぽい鼻水に戻り、治まってきます。

のどの痛みや咳は、風邪ではよくみられる症状です。のどの痛みが強い風邪は咽頭炎やのどかぜなどとも呼ばれます。

一般的には、1週間程度で症状が軽快していくケースが多いです。

ただし、咳が出るだけではなく息苦しさがあったり、黄色や緑色など色の付いた痰が出たりする場合には気管支炎や肺炎を起こしている可能性もあります。

風邪をひくと発熱がみられることがあります。一般的な風邪ならそこまで高い熱は出ないことが多く、37度程度の微熱や、高くても38度程度までのケースが多いです。

熱は一般的には2~3日程度で下がることが多いため、あまり長く続くときには合併症が起こっていないか疑う必要もあります。

高齢者では、肺炎に至っても発熱は微熱程度のこともあります。


不顕性感染

抗体を持たない者に風邪ウイルスを鼻投与する、ある実験で、25 %の者がほぼ無症状で終わった例があります。

これが無症候性感染/不顕性感染と呼ばれる現象であり、風邪をめぐる未解明の謎の一つです 。


原因

原因の7 - 8割がウイルスです。

日本の研究ではかぜ症候群の原因は8 - 9割がウイルスとも言われ、一方で非感染性因子によるものも少数ではあるが挙げられています。


ライノウイルス

ライノウイルス (30 % - 80 %)は普通感冒の原因ウイルスのひとつです。

春や秋によくみられますが、1年を通していつでも感染する可能性があります。

くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどが主症状で、年齢を選びません。

「普通感冒」とは、この症状のことです。

つまり、いわゆる鼻かぜ、のど風邪のことを普通感冒といいます。


コロナウイルス

コロナウイルスは風邪の病原体のひとつです。

同じコロナウイルスには新型コロナウイルスなどの重症肺炎を引き起こすタイプもあります。

一般的な風邪の原因となるコロナウイルスはHCoV-229E・HCoV-OC43・HCoV-NL63・HCoV-HKU1の4種類です。

冬に流行のピークを迎え、全体の10%~15%程度を占めるとされています。


RSウイルス

乳幼児が感染すると気管支炎や肺炎などを引き起こすことがあるウイルスです。

年長児以上の子供や高齢者以外の大人がかかった場合には、軽い風邪症状が数日続く程度で軽快することが多いです。

乳幼児の場合は細気管支炎を起こし呼吸困難になることもあるため注意が必要です。


風邪とインフルエンザの違いは以下の通りです。

英語表記:風邪(Cold)インフルエンザ (Flu)
発熱 :風はまれ 、インフルは頻出 (37-38℃)
頭痛 :風はまれ、インフルは 頻出
疼痛 :風はわずか 、インフルは大部分、重度となりえる
疲労・脱力 :風邪は時々、インフルは 大部分、2-3週続く
極度の疲労 :風邪はなし 、インフルは大部分
鼻汁 :風邪は頻出 インフルは時々
くしゃみ :風邪は頻出 :インフルは時々
のどの痛み :風邪は頻出 :インフルは時々


アメリカ疾病予防管理センター (CDC) は、以下のケースでは医療機関に受診すべきと勧告しています。

1.体温が摂氏38度以上の場合

2.症状が10日以上継続する場合

3.症状が深刻か、普通でない場合

風邪の多様な症状は、様々な病因によって発生し、稀に淋病が喉粘膜に発生することでも、風邪によく似た症状が出ます。

この他にも風邪と紛らわしい初期症状を示す病気は数多くあり、これらを風邪として扱ってしまいがちなことが、普通感冒の重症化の場合に加えて、「風邪は万病のもと」と言われる所以となっています。

他にもあらゆるウイルス、マイコプラズマクラミジア細菌が風邪の原因となり、その数は200種類以上といわれます。

風邪となる病原は非常に多く、またライノウイルスを例に挙げると、数百種類の型が存在するためワクチンを作ることは事実上不可能であり、どのウイルスまたは細菌が原因なのか診断するのも困難です。

逆に言えば、病原となるウイルスまたは細菌が特定できた場合は、それらはそれぞれの疾患名で呼ばれます。

例えばインフルエンザウイルスによる風邪に関しては、特に症状が重いことと、検査方法が確立していることから、原因が特定され、その場合は「インフルエンザ」という疾患名で呼ばれることとなります。

細菌性の感染かウイルス性の感染かは血液検査を行い、CRP値と白血球数を参考にします。

あらゆる疾患の初期症状は「風邪」として片づけられることも多く見られ、疾患が進むと、風邪症状の範疇には収まらない、その疾患の特有の症状が発現することになります。


潜伏期間と感染力

風邪を発症させるウイルスが体内に侵入してから症状が現れる(発症する)までの期間のことを「潜伏期間」といいます。

潜伏期間の長さは、ウイルスの種類やそのときの体調などによって異なります。

また、同じウイルスに感染しても、場合によっては発症せずに済むこともあります。

食事や運動、喫煙、睡眠などの生活習慣が、風邪の発症や重症化のリスクと関連があるともいわれています。

感染力は完治するまであると考えておいた方がよいです。

経過の目安 

主な症状

感染力

潜伏期間(1~3日間)

  • なし(のどの渇きやだるさを感じる場合もあり)

発症前日から感染力あり

発症0~3日目

  • 38度以上の発熱や倦怠感、悪寒(おかん)などの全身症状が急激にあらわれる。

  • 関節痛、筋肉痛、頭痛などがあらわれる場合もあり。

あり

発症2~3日目

  • のどの痛み、咳、鼻水などの呼吸器症状が遅れて出てくる。

あり

発症4~5日目

  • 体が回復に向かって動き出す時期であり、熱が下がり楽になってくる。

  • 呼吸器症状は続くことが多い

  • 下痢や嘔吐などの消化器症状が出ることもある

あり

発症7~10日目

  • 治りかけているが、咳や鼻水などの風邪症状が残る場合もあり。

発症から7日目くらいまで

感染力が残る可能性がある


症状に個人差があるように、治る経過にも個人差があります。無理をせず、ゆっくりと休むことが大切です。

インフルエンザの症状は発症して2~3日目の呼吸器症状があらわれ始めたときがピークです。

発熱症状がいきなりあらわれる発症日もつらいかもしれませんが、症状が強くあらわれるのは2~3日目だといわれています。

もちろん、症状のつらさには個人差があります。

発症日が一番つらいと感じる方もいるため、一概にはいえません。

風邪の原因となるウイルスの感染経路は、主に空気を介する伝播(従来の空気感染および飛沫感染)と接触を介する伝播(従来の接触感染)の2つです。

空気を介する伝播では、せき(咳)やくしゃみなどによって、ウイルスを含む飛沫が一定の範囲内に拡散し、それを吸入または、それが鼻や口(のど)、目の粘膜に取りついて、そこからウイルスが体内に侵入することで感染します。

一方、接触を介する伝播では、ウイルスが付着している物を触った手にウイルスが付き、その手で目をこすったり、指を舐めたりしたときにウイルスが体内に侵入することで感染します。

これらの感染を防ぐためには、距離を置くこと、マスクの着用、適切な換気、手洗い、うがいのような基本的な対策が役立ちます。


予防

過労を避け睡眠を十分にとり、健康的な生活を送ることが防御機構のはたらきに重要です。

ハーバード大学医学部からの2021年1月の報告によると、ビタミンAビタミンD、およびビタミンEは、風邪、喘息、慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患の軽減と予防に関連しています

2014年のシステマティック・レビューでは、手洗い消毒用アルコールによる手指の消毒、マスク、また亜鉛のサプリメントにて有益である可能性がありましたが、研究報告にバイアス(偏り)がある可能性もありました

手洗い 

自宅でも外出時でも、他の人が触れたものに触れた場合は、手を石鹸で洗い、水で30秒以上すすぎます。

また、手で自分の目や鼻や口に触れないようにします。

ライノウイルスについては感染経路に対して有効なことが確認されています。


病人と同室に滞在しない

乾燥を防ぐ

部屋の湿度を50 %以上に保つことは、喉の保湿に役立ち、喉でのウイルスの活動を抑えます。


マスク 

病原体の侵入を防ぐほか、喉の保湿に有益で、また保菌者が他者に感染させる可能性を減らします。


2013年のコクランレビューでは、1日200mg以上のビタミンCは、風邪の発症率に変化はないが、重症度を下げ、罹患期間が成人で8 %、小児では14 %短縮し、マラソン選手など極度に肉体疲労する人々では予防効果はありました

ウイルスの鼻投与153人で、2週間の(寝具にいるが眠っていないと下がる)睡眠効率の悪さは発症率を上昇させていました。

同じく鼻投与164人で、睡眠状態を計測するアクチグラフによって計測し、7日間の睡眠時間の短さは風邪の発症率を増加させていました。

その理解のための調査では、52人を睡眠不足にさせると、免疫応答の低下を示す測定値が減少し、7日後に正常化し元に戻りました。


感染させない対策

1.こまめにうがいと手洗いをする

2.バランスのよい食事を心がける

3.睡眠を十分にとる

4.手洗い後にアルコール消毒する

5.快適な室温(夏は28度、冬は20度)を保つ

6.湿度は50~60%程度を保つ

7.日中1~2時間ごとに5~10分間窓を開けて換気をする


治療

一般に7日から10日で治癒しますが、快癒させる薬はありません

西洋医学でも東洋医学でも、安静にして睡眠をしっかり摂ることは、風邪の治療に一番良いとされます。

発熱に対しては体力の問題や脱水が危惧される場合のみ冷却し、脱水には注意するが過剰にカロリーを摂取する必要はありません。

風邪のひきはじめは、体を温かくして熱を上げます。

発熱は体がウイルスと戦うために必要な反応なので、38℃くらいまでは無理に下げずに様子を見ます。

汗をかきすぎるとかえって体が冷えるので、心地よい程度に温かくします。

熱が下がってきたら、薄着にして首の後ろや脇の下をタオルでくるんだ保冷剤などで冷やします。

この場合も心地よい程度にし、不快なら冷やさなくても構いません。

発熱による脱水症状を防ぐため、こまめに水分を補給します。

体が冷えないように、常温か温かい飲み物を摂るのがおすすめです。

高齢者の場合は、のどの渇きが感じづらく、脱水に気がつかないことがあるため、意識的に水分を摂るようします。

栄養ドリンクやエナジードリンクは、薬との飲み合わせが悪い成分が含まれていることがあるので、風邪薬や咳止め薬などを服用しているときは避けた方が無難です。

乾燥した空気は、風邪で炎症を起こした鼻やのどの粘膜を刺激します。

また、空気が乾燥するとウイルスが蔓延しやすくなるといわれています。

加湿器や濡れタオルなどで部屋を加湿して、部屋の湿度を60%程度に保つようにします。

体にウイルスなどの侵入を防ぐ目的はもちろん、鼻やのどの粘膜の保湿として、マスクを付けることも効果的です。

栄養補給は、うどんやおかゆ、鍋物など、栄養があり消化がしやすいメニューがおすすめです。

味噌汁やスープも水分と栄養が同時に摂れ、体も温まるので効率的です。

食欲がないときは食べなくてもよいですが、水分は忘れずに補給します。

早期にこれらの適切な一般療法を施し、悪化させないことが重要です


2020年11月、ハーバード大学付属のベスイスラエルディーコネスメディカルセンターの老年医学の副主任であるスザンヌサラモン博士によると、ビタミンC、亜鉛ロゼンジ、チキンスープが役立つかもしれないと示唆しました。

風邪の症状の発症を感じたら、毎日のビタミンC摂取量を1,000mgから2,000mgの範囲に増やすことで風邪の症状を大幅に軽減する可能性があるとしました。

抗生物質(狭義の抗菌薬)は、抗細菌作用しか持たないため、風邪の約9割を占めるウイルス感染には効果がありません。

基本的に風邪は自然軽快し、抗生物質は副作用や薬剤耐性菌出現の原因となるため、投与しないことが推奨されています。

抗ウイルス薬の処方は、風邪の原因ウイルスが多種に及ぶため現実的な効果はないが、いくつかの予備試験ではベネフィットが示されています。

発熱は一種の生体防御反応であり、微生物の侵入による外因性・内因性発熱物質の産生により、深部体温が上昇すると免疫機能が亢進し、病原体に対する抵抗力が高くなることが示されています。

また発熱がウイルスの増殖を抑制するともいわれ、高熱の場合を除き解熱薬の安易な投与は控えるべきです。

解熱鎮痛剤の一種であるロキソプロフェンは有意ではないものの、炎症を押さえ、平均で風邪の治癒を1日遅らせます。


受診科目

ほとんどの風邪は、初期のうちに適切な対処をすれば、長くても10日程度で治ります。

しかし、小児や高齢者など体力が乏しい人や、過労やストレスで体力が落ちている人は、風邪で弱った体に、さらにウイルスや細菌が感染して、気管支炎や肺炎になることがあります。

特に高齢者は、肺炎になっても軽い風邪のような症状しか出ないことも多いので注意が必要です。

風邪がなかなか良くならず、以下のような症状があるときは、病院を受診します。

 ・咳がひどくて眠れない

 ・咳がひどくて呼吸が苦しい

 ・咳が2週間以上続いている

 ・微熱が2週間以上続いている

主な受診科目は、内科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科耳鼻咽喉科です。

問診、診察、画像検査(レントゲンなど)、血液検査などを実施する可能性があります。

いつから症状があるのか、他にある症状は何か、病気に罹っている人と接触があったか、既往歴などを医師へ伝えます。

費用は、保険医療機関の診療であれば、保険診療の範囲内での負担となります。


風邪をきっかけに起こる身近な病気

1.急性気管支炎

風邪による鼻やのどの炎症が、気管から気管支にまで達して発症します。

咳をしずめる薬や、痰が出やすくなるようにする薬が処方されることがあります。

細菌感染が疑われる場合は、抗菌薬も処方されます。

2.肺炎

ウイルスや細菌が肺にまで入り込み、炎症を起こしている状態です。

特に高齢者は免疫力が落ちてきているため、ちょっとした風邪をきっかけに肺炎を発症し、急激に悪化することが多いので注意が必要です。

抗菌薬のほか、熱を下げる薬や咳などの症状を和らげる薬が処方されます。

症状が重い場合は、入院して治療を行うこともあります。

3.喘息

風邪のウイルスに刺激されて気管支喘息が発症したり、喘息の症状が悪化することがあります。

主な症状は、呼吸困難です。

ゼーゼー、ヒューヒューと苦しそうな音の鳴る呼吸のほか、咳や痰があります。

夜中や朝方に症状がひどく出ることが多いです。

症状をコントロールするため、吸入ステロイド薬を長期的に服用します。

発作が起こった時は、気管支拡張薬を使って発作をしずめます。

4.急性中耳炎

耳の鼓膜から奥の部分である中耳に炎症が起きた状態を中耳炎といいます。

耳の痛みや発熱、耳だれ、耳が詰まったような感じ、耳が聞こえにくいなどの症状が現れます。

耳の痛みが強い時は、鎮痛剤が処方されることがあります。

膿がたまっている場合は鼓膜を切って膿を出し、抗菌薬を服用します。

繰り返し起こる場合は、鼓膜にチューブを入れる手術を行うこともあります。

5.急性副鼻腔炎

粘り気のある黄色っぽい鼻水が出るほか、顔に痛みを覚える、鼻が詰まって頭がボーッとする、息苦しい感じがするなどの症状が現れます。

鼻水がのどに流れる後鼻漏(こうびろう)と呼ばれる状態になることや、においが感じにくくなることもあります。

内視鏡などを用いて鼻の内部を見たり、CTスキャンなどで副鼻腔の状態を確認して診断します。

鼻の通り具合を調べる検査をすることもあります。

溜まった鼻水を吸引したり、鼻や口から細かい霧状にした薬剤を吸入するネブライザー療法を行います。

抗生剤などの治療薬が処方されることもあります。