フロアジャッキについて調べてみた

 エンジンオイルを交換するために、古くから使われてきた方法が、フロアジャッキを使ってジャッキアップする方法です。

エンジンオイル交換の他、タイヤ交換、ブレーキライニングの交換にも、パンタグラフジャッキを使うよりも作業を容易にしてくれる可能性があります。

私の場合、頻繁に車をジャッキアップするわけではないので、ごくごく簡単で安いもので良いのですが、一応ネットで当たってみることにしました。


使用上の注意事項

フロアジャッキはガレージジャッキとも言いますが、本来は車のタイヤ交換や整備などをするときに便利な道具です。

しかし、フロアジャッキ上げっぱなしでの作業は、ジャッキに負担が大きく、突然下がった時に危険なためリジットラック(ジャッキスタンド)を併用するのが通常です。

注意事項は3つです。

  1. 作業は平らで硬いアスファルトの上で行う:ジャッキが不安定になり、事故につながるのを防ぐ
  2. 車のエンジンをオフにする:車が勝手に動き出すのを防ぐ
  3. 必ずジャッキポイントで持ち上げる:いい加減な場所でジャッキアップすると、車体が破損し危険
  4. ジャッキスタンド(ウマ)を併用する:ジャッキだけで車を上げっぱなしにすると、ジャッキにかかる負担が大きく、部品の破損やオイル漏れの原因にもなりかねない

ハンドルの長さ

ハンドルが長めで、出来たらデュアルポンプを採用しているものがおすすめのです。

ハンドルが長めですと,てこの原理で楽にジャッキアップできます。

ハンドルが長いと力点から支点お距離が長くなるのでより小さな力で車が持ち上がります。

実際ハンドルの長さが95cm程度のジャッキでは、50cm程度のジャッキの半分くらいの力で持ち上げられる感覚です。

デュアルポンプ式

フロアジャッキは多くが油圧式で、油の力で車を持ち上げています。

油を送り出すポンプが2つついているデュアルポンプ式だと、1回のポンピングでより多くの油を送れます。

そのため、より少ない回数のポンピングで車を持ち上げられます。

シングルのポンプ式ですと、ストローク幅が小さく、何度もポンピングが必要です。


耐荷重

フロアジャッキの耐荷重は2t以上がおすすめです。

フロアジャッキは2輪づつ持ち上げるので、重いミニバンでも重量は2.5t程度のため耐荷重は2t以上あれば問題なく使えると考えられます。

ジャッキは最大でもタイヤ2輪ぶんにかかる重量しか持ち上げないため、車両重量を大きく超える耐荷重は必要ありません。

たとえば、車のなかでは重い部類であるミニバンやSUVでも車両重量は2.5t程度。タイヤ1輪や2輪にかかる重量はそれよりずっと小さいといえます。


最低位

車高が低い車に乗っている場合は、最低位が9cm以下のものを選びます。

最低位とは、ジャッキを車の下に差し込む際に必要な最小の高さのことを指します。

車検に適合している車である場合、車高は9cm以上と定められています。

最低位が9cm以下のジャッキであれば、どんな車に乗っていても使用できます。


ジャッキスタンドは必須

フロアジャッキは車体を持ち上げる工具ですが、持ち上げた状態を維持するには『ジャッキスタンド』が必要です。

フロアジャッキで1ヶ所ジャッキアップした状態でそのままにしておくと、パワーの弱いフロアジャッキの場合油圧が下がって車高が下がってしまう可能性もあり非常に危険です。

車体のバランスが悪く、車体のゆがみにもつながります。


サイド掛け用アタッチメント

車高が高く、ジャッキポイントにフロアジャッキが届かない時やジャッキポイントのない車両で、サイドからジャッキアップするための『ジャッキアタッチメント』です。

タイヤ近くに4ヶ所ある車載のパンタジャッキで使用するジャッキポイントからフロアジャッキを使う場合に使用します。

ただ注意点としては、必ず補強してある指定位置にかけることが必要です。

位置がずれるとジャッキアップで車体がへこむ原因になります。


製品


1)アストロプロダクツ 2.0TON 超低床ガレージジャッキ GJ143 





価格:28,490円(amazon)

幅:35cm、奥行:73cm、高さ:14cm、リリースバルブの仕様:一体型、支点から力点までの距離:53cm、最低位から最高位まで達するまでのポンピング回数:9回

ハンドルが長く、支点から力点までの距離が長いので、少ない力で持ち上げられます。

デュアルポンプ搭載で、少ない回数のポンピングで持ち上げられます。


2)WEIWEIホールディングス ガレージジャッキ














価格:15,780円(楽天)

幅:33cm、奥行:73cm、高さ:17cm、リリースバルブの仕様:一体型、支点から力点までの距離:55cm、最低位から最高位まで達するまでのポンピング回数:7回

重量30kgを超える安定感のあるフロアジャッキで、耐荷重は3tと安全性にもすぐ、最低位は8cmです。

ハンドルが十分に長く、デュアルポンプを採用しているため、パワフルにジャッキアップできます。

また、リリースバルブが一体型で、ジャッキを下げるときにハンドルを外す手間がない点でも、操作性に優れているといえます。


3)One Step ガレージジャッキ





価格:21,980円(amazon)

幅:30cm、奥行:69cm、高さ:15cm、リリースバルブの仕様:一体型、支点から力点までの距離:55cm、最低位から最高位まで達するまでのポンピング回数:6回

耐荷重は3t、最低位は8cmであるため、車種を選ばず使いやすいといえます。

ハンドルの長さが115cmと長いぶん支点と力点の距離が十分に確保されており、軽い力でジャッキアップできます。

さらにデュアルポンプを採用しているので、少ない回数のポンピングで済む点が特徴です。


4)ARCAN ハイブリッドジャッキ | HJ3000JP



価格:¥27,980 税込(amazon)

幅:30cm、奥行:67cm、高さ:17cm、リリースバルブの仕様:一体型、支点から力点までの距離:55cm、最低位から最高位まで達するまでのポンピング回数:7回

本体が25.2kgと十分な安定感があり、耐荷重も2.7tあります。

デュアルポンプを備えているため、少ないポンピング回数でスムーズなジャッキアップができます。

また、リリースバルブが一体型で、ジャッキを下げる際にいちいちハンドルを外す必要がありません。


5)ケースペック DIGICAM オールアルミニウムフロアジャッキ DJ-AL-1.5T


価格:23,080円

幅:24cm、奥行:56cm、高さ:16cm、リリースバルブの仕様:一体型、支点から力点までの距離:40cm、最低位から最高位まで達するまでのポンピング回数:5回

デュアルポンプを採用していて、力を入れずにスムーズにジャッキアップできる点がメリットです。

ハンドルが97cmと長いぶん支点から力点まで遠く、少ない力でも持ち上げられます。

リリースバルブは一体型なので、ジャッキを下げるときも楽です。本体の重量が11.4kgと、フロアジャッキのなかでは軽いといえます。

また、最大耐荷重は1.5tとフロアジャッキのなかでは小さめなので、軽自動車やコンパクトカー向けです。SUVやミニバンなど、大きめの車に乗っている人は別の商品を検討するのがベターです。


6)ニューレイトン エマーソン | フロアジャッキ | EM-514

価格:8,800円(amazon)

幅:18cm、奥行:60cm、高さ:19cm、リリースバルブの仕様:分離型、支点から力点までの距離:43cm、最低位から最高位まで達するまでのポンピング回数:80回

耐荷重は3tで、フロアジャッキのなかでは軽量な部類ながら最大耐荷重に安定感があります。

しかし最低位は135mm、最高位は435mmで、車高が低い車に乗っている人は要注意です。

一般財団法人安全協会の安全基準も満たし、軽自動車から大型自動車まで対応しています。

また、作業はやや面倒。リリースバルブが本体から分離しているため、ジャッキを下げるときはハンドルを外す必要があります。

ハンドルの長さは52cmと短く、支点から力点までが近いといえます。

さらにポンプも1つしかないため、持ち上げるのに力がいるうえ、何度もポンピングが必要です。


7)WEIWEIホールディングス フロアジャッキ


価格:5,216円(amazon)

幅:20cm、奥行:52cm、高さ:14cm、リリースバルブの仕様:分離型、支点から力点までの距離:50cm、最低位から最高位まで達するまでのポンピング回数:35回

ECサイトでの販売価格は3,000円程度と、比較したフロアジャッキのなかではかなりリーズナブルです。

低価格でありながら、安全性や作業のしやすさも悪くありません。

耐荷重は2tで、最低位は8cmと、使える車種も広いです。

幅・奥行・高さの合計が86cmと小さめです。

一方、コンパクトなぶん本体も10.2kgと軽いので、どっしりとした安定感は得られません。

とはいえ、パンタジャッキや電動ジャッキよりは安定しているので、通常の使用であれば安全性に大きな問題はないでしょう。

しかし、作業の手間は多め、支点から力点までの距離が50cmと短めでテコの原理を活かしにくく、すんなりと持ち上げるのは難しいです。

また、ポンプが1つしかないのでポンピングする回数も多めです。

リリースバルブが分離型なので、ジャッキを下げる際にハンドルを外す必要があります。


8)BAL 大橋産業 ローダウン車対応 油圧式ジャッキ 1335

価格:19,680(Yahooショッピング)

円幅:21cm、奥行:56cm、高さ:12cm、リリースバルブの仕様:分離型、支点から力点までの距離:44cm、最低位から最高位まで達するまでのポンピング回数:35回

最低位85mm、最高位370mmのローダウン車に対応した、油圧式ジャッキです。

耐荷重は2トンで、軽・普通乗用車のタイヤ交換やメンテナンスに使用できます。

キャリングハンドルつきで持ち運びしやすく、収納に便利なケースも付属しています

折りたたんで幅・奥行き・高さの合計は89cm、収納ケースもついています。

コンパクトながら耐荷重は2tで、SUVやミニバンでも十分使用できます。

本体の重量は11.7kgと軽量で、持ち運びもしやすい点がメリットです。

一方コンパクトで軽いぶん、比較したフロアジャッキのなかではどっしり構える安定感に欠け、高くジャッキアップする際には要注意です。

ポンプが1つしかないぶんポンピング回数が増えるため、体力を消耗しやすいです。

ハンドルが50cmと短いこともあり、持ち上げるときには大きな力を要します。

また、リリースバルブが分離型なので、ジャッキを下げるにはハンドルの取り外しが必要です。


9)BAL 大橋産業  ローダウン車対応 油圧ジャッキ 2トン | 2102


価格:¥7,980  (楽天市場)

タイヤ交換やカーメンテナンス時の車体のジャッキアップに必要な、キャリングハンドル付きの油圧式ジャッキです。

軽自動車や普通乗用車に使用でき、ローダウン車にも対応します。

また、収納ケース付きなので、保管や持ち運びに便利です。


10)BAL 大橋産業 油圧式フロアジャッキ 1336



価格:¥7,800 税込(amazon)

重量が10.2kgと非常に軽量なので持ち運ぶ際も便利です。

この軽量さにもかかわらず2tまで持ち上げられるので性能面でも心配ありません。


11)DIGICAM オールアルミニウムフロアジャッキ 3.0t DJ-AL-3.0T

価格:¥36,700(楽天市場)