カメムシを寄せ付けない対策


9月に入ってまだまだ暑いのですが、今日は名古屋でも最高気温が37度になりました。

暑いのでスッキリするために、シャワーを浴び、ふとベランダの網戸を見たら、少し大きな虫が一匹へばりついていて、よく見たらそれはカメムシでした。

カメムシの中でも、中部地方に多いと言われるクサギカメムシというやつでした。

カメムシの発生する時期

カメムシが大量発生するのは、9月から11月でピークは10月ということなので、そろそろ出てきてもおかしくはないのですが、去年より随分と早いような気がします。

繁殖期が4月から5月で、産卵期が5月から8月、孵化は産卵から7日から10日と言いますから、今頃からなのかもしれません。

去年は、多くのカメムシをベランダや窓の近くで見つけました。

カメムシは何階までやってくるのか

私はマンションの3階に住んでいるのですが、去年はよく見かけました。

カメムシは15階の高層マンションでも、気流や強い風に乗って到達するようです。

中にはエレベータの中に張り付いて、人間と一緒に上がってくるのもいるようです。

白い物、特に紫外線に引き寄せられるようなので、マンションの外廊下などに取り付けられている蛍光灯などは、恰好の虫寄せ機になってしまっているのかもしれません。

どこにでも侵入してくる

妻は虫が嫌いなので、見つけたらすぐ私が追っ払うのですが、どうやって入ってくるのか、よく網サッシの内側に張り付いていることもありました。


2mmの隙間があると、平たい体を押し入れて侵入してくるそうなので、金網の内側に入っているやつはゴムのリップを無理やり押し広げて入ってきたのかもしれません。

紙でそっとすくって、外へ追っ払うのですが、数日するとまた別のベランダの網戸で見つけます。

エアコンのドレンホースから侵入してくることもあるらしいので、あんなものがエアコンがらはい出してきたらと思うとぞっとします。

カメムシを調べると、山間部に多く出るとあり、農家では屋根裏に巣を作ることがあるそうです。

強烈な悪臭

敵に遭遇するときゅうりの腐ったような悪臭を放つそうです。

ビンの中に入れてカメムシを入れて怒らせると、自分の放った臭いで死んでしまう程、強烈な悪臭のようです。

ニオイの主成分はヘキサナールとトランス-2-ヘキセナールです。

この臭気は非常に強力で、体液が手についたらなかなかとれません。

カメムシはこのニオイを高濃度で発散し、外敵から身を守っています。

洗濯物に卵を産み付ける

白い洗濯物に十数個の大きな卵を産み付けることがあるようで、幼虫がかえるとその卵の殻をしばらくは食べて育つとあり、これも気色が悪くて、インターネットでそれを見つけた主婦が悲鳴をあげたという報告がいくつかありました。

何回か脱皮をする

何回か脱皮をするようで、その抜け殻もよく見られるようです。

私も去年網戸の下に抜け殻を見つけて、脱皮してどこかへ飛んで行ったのだろうと思っていましたが、年末に大掃除で網戸のゴムリップをみたら、そのゴム溝の中で越冬しているカメムシを見つけて驚き、即欠き落とし1階の植込みへ放りました。

カメムシの越冬

山中では、落ちた枯葉の間に身を潜め越冬するようですが、中には人家の積み重ねた紙や、布の間で越冬するものもいるようで、これも嫌われる理由の一つになっています。

成虫したカメムシは、秋口から越冬できる温かい場所に移動を始めるので要注意です。

よく見かけるクサギカメムシも集団で越冬するので、秋に室内に侵入され冬なのにカメムシの大量発生などと言う恐ろしい悲劇が発生することもあるようです。

去年ベンジャミンの葉を整姿していたら、葉の間にカメムシが潜んでいました。

ティッシュペーパーでそっとつまんだら、黒い鱗粉のようなものがついたのでそのまま追っ払いました。

私は11月の中旬を過ぎると、観葉植物をリビングに入れるのですが、よく気を付けないとカメムシを部屋の中へ入れてしまうことになります。

カメムシは飛ぶのか

網戸にへばりついたり、ベランダの中でよくうずくまっているのを見かけましたが、私自身はまだカメムシが飛んでいるのを見たことはありません。

ネットで確認すると、時には羽を広げて、大きな音を立てて飛ぶそうですので、こうなるともう殆どゴキブリと同じです。

カメムシを寄せ付けない対策

マンションのベランダや外壁にカメムシを寄せ付けない対策は次の5つあります。
  • 外壁に虫コナーズなどの防虫剤や忌避剤を吹き付ける
  • ベランダにはカメムシが好む植物を置かない
  • ベランダには、カメムシが嫌がるハッカなどの植物を栽培する
  • 洗濯物を干すときには外側に光の反射の少ないもの、白系など反射の強いものは内側に配置する。
  • ベランダをLED電球(紫外線0)にする
またベランダや外壁からカメムシを室内に侵入させない対策は、下記の通りです。
  • クーラーの排水ホースを地面に直接置かない
  • クーラー・換気扇・配線用の隙間など、2㎜ぐらいの隙間を埋める
  • 室内の電気などの紫外線が外にもれないように、完全遮光カーテンにする
  • 網戸やサッシの隙間を埋める
  • 窓のサッシの部分、エアコンのドレンホース、換気扇の周辺など、細かい部分にはスプレー式の殺虫剤で念入りに処理しておく。
  • ドレンホースにはホームセンターで購入できる逆止弁を使用して、物理的に対策をする必要があります。