テレビを買い替えたらB-CASカードは返却するかハサミを入れて廃却しないといけない


B-CASカード

B-CASとは、ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ社(B-CAS社)が提供する限定受信方式、または同機能を実現するために受信機に設置するICカード(B-CASカード)のことです。

B-CASカードを、デジタルテレビやデジタルビデオに挿入しないと、番組の視聴や録画ができません。

B-CASカードは、契約先の受信機メーカーに支給され、その後テレビやレコーダーなどの製品に同梱されて視聴者の手元に届きます。

B-CASカードは、デジタル放送受信機に同梱されています。(台紙に貼り付けた状態で同梱されています)

BS・110度CS・地上デジタル対応受信機には赤色のBS・CS・地上共用カードが、地上デジタル専用受信機には青色の地上デジタル専用カードが同梱されています。



B-CASカードには、地デジ・BS・110度CS受信機用の【赤カード】と、地デジ受信機専用の【青カード】があります。

また、地デジ受信機に内蔵の【特別内蔵カード】、ケーブルテレビで視聴する【CATV専用カード】などもあります。

一部の受信機には、小型(Plug-inSIM形状)のB-CASカード(ミニカード)が同梱されています。

一部の地上デジタル専用受信機では、B-CASカード(特別内蔵用カードまたは特別内蔵用ミニカード)があらかじめ装着(内蔵)されています。

ケーブルテレビ用セットトップボックスで使用するB-CASカードは、加入のケーブルテレビ会社からユーザーに渡されるCATV専用カードになります。

B-CASカードのICチップ内部にはカード毎に固有のID番号と暗号鍵が格納されています。

B-CASカードを使用する受信機には、特定条件に一致した場合に放送局からのお知らせを目的とした文言を画面に表示する「自動表示メッセージ」と呼ばれる機能があります。

ユーザー登録をしないと、デジタル受信機を設置してから30日後にNHKのBSデジタル放送画面に受信確認メッセージが表示されます。

「自動表示メッセージ」の機能を利用した「ユーザー登録のお知らせ」と表示され、NHK受信料の納付を目的とした画面が常時現れます。

B-CASカードとは地上波やBS/CS放送の情報が書かれたカードのことですが、カード1枚1枚にテレビの情報が記載されており、古いカードを新しいテレビには使用できません。

新しいテレビに古いカードを入れても映ることは、映るのですが、B-CAS社によると「古いカードを使い続けていると放送が受信できなくなる」とのことです。

テレビを廃棄するとき

受信機器を廃棄または譲渡する場合、カスタマーセンターに連絡してカード返却の手続きをする代わりに、ユーザー自身が切断して破棄することもできます。

破棄する際は、必ず金色のICチップの部分にハサミを入れて切断します。

ユーザーが破棄する場合、B-CAS社への連絡は不要ですが、以下の点に注意します。

1)有料放送と契約中のカードを破棄する場合は、当該放送局に連絡して契約カードの変更、解約等の手続きを行います。

2)使用中のカードを誤って破損したり廃棄してしまった場合の再発行は有償になります。

3)カードの故障等での交換の際は、古いカードを破棄せず必ず返却します。

カード再発行の費用

B-CASカードの破損、紛失、または盗難等による再発行が可能ですが下記費用がかかります。

カード再発行費用 2000円(送料、税込み)

【お問合せ先】 B-CASカスタマーセンター

[ 電話 ] 0570-000-250  [ IP電話 ] 045-680-2868
受付時間 AM 10:00~PM 8:00(年中無休)

最近の4KテレビにはB‐CASカードが入っていない

BS放送のデジタル化から4年後の2004年から、テレビなどへ「B-CASカード」を差さないと放送画面が映らない仕組みになりましたが、最近、家電量販店で展示されている4K・8Kチューナー内蔵のテレビを見ると、B-CASカードを差す場所がありません。

4K・8K放送ではB-CASカードとは別の仕組みが使われています。

4K・8K放送には受信や録画・コピー回数の制限にB-CAS方式ではなく「ACAS」という方式が採用されていて、4Kチューナーを内蔵した機器にはACAS方式対応のチップが内蔵されています。

これは、B-CAS方式がすでに解析されてしまい、不正改造したカードの流通が止まらないため、新たな方式が必要となったためです。

実際、有料のBS・CS放送が全チャンネル受信できるB-CASカードは現在も裏で流通し続けていて、その使用が発覚して逮捕された例もあります。

昨年7月には、国土交通省の職員がB-CASカードの不正使用で逮捕されるという事件も発生しています。

テレビなどに内蔵されるACASチップは、ACAS方式のほかB-CAS方式にも対応しており、4K・8K放送だけでなく従来の地デジ・BS・110度CS放送もACASチップがあれば受信可能です。

なお、ACASチップはメイン基板とは別に取り付ける仕組みになっていますが、これはテレビなどの製造メーカーから要望を受けてのものでした。

ACAS方式の開発途上では、ACASチップをメイン基板に載せてしまう構想がありましたが、この方法ではACASチップが故障した場合にメイン基板を全交換することになり、修理コストが大幅にアップしてしまいます。

そこで、ACASチップ部分を外付けにすることにし、故障時の修理コストが抑えられる仕組みとなりました。

NHK受信料

受信のご契約は、法律(放送法第64条 受信契約及び受信料)で義務づけられています。

地上契約の場合
2か月            2,620円 
6か月            7,475円 
12か月          14,545円

衛星契約の場合(地上契約を含む)
2か月         4,560円 
6か月           13,015円 
12か月         25,320円

ワンセグ受信機も受信契約の対象となります。

但し、既に受信契約をしている場合は、受信契約対象外です。