くつ下の中にカメムシが


快晴で、朝起きて、ベランダのサッシを開けるとさわやかな心地よい空気が感じられました。

いつものようにゴミ出しをするために、寝ぼけ眼でうがいをし、顔を洗って、ベッドにすわって、ワイシャツを着てジーパンをはき、抽斗から紺色の靴下を出して・・・ここまではいつもと同じでした。

そしてくつ下の中に足を差し入れて・・・。

何か足の指に・・・。


何かごみでも入っていたか、それにしては少し大きい・・・。

糸くずの塊かそれにしては少し硬い・・・。


くつ下をぬいで、くつ下の口を下にして降って・・・。

何やら黒っぽいものが・・・カーペットの上へぽろりと落ちました。

ぎゃっと声を上げそうになりました。

なんとカメムシでした。

慌ててティッシュを数枚探して、つまんでベランダへ。

ティッシュにへばりついているのを、無理矢理ばたばたと振ったら、落下と思いきや勢いよく飛んでいきました。

足を風呂場でごしごし洗っても、足指をあのムカデのような足で掴まれた感触が残っていて気色が悪く、噛まれなかったかと心配で終日落ち着きませんでした。

今でも足指をわしづかみにされたカメムシの足の感触が、ありありと感じられて、気持ち悪いことこの上ありません。

妻のくつ下や服にカメムシがへばりつかなくて、不幸中の幸いでした。

恐らく洗濯して取り込んだ時、くつ下の中に入りこんでいるのに気が付かず、そのまま抽斗に入れてしまったのでした。

カメムシはよく白っぽいものに付くと言われますが、くつ下はほとんど黒に近い紺色でした。

ネットでは過去に、子供のパンツにカメムシが入っていて、子供が気が付かずにそのままはいてしまって、大騒ぎして病院へ連れて行ったという話もみたことがありました。

カメムシは危険を感じると分泌物を放つようで、それがやけどのような皮膚炎を起こさせピリピリあるいはヒリヒリ痛むことがあるようです。

全く今回は初めてのことで、これからは、洗濯したらくつ下だけではなく、服の内側やポケットの中まで確認して家の中へ取り込まないといけません。

異常気象の影響もあるのか、去年は確か11月頃であったのに今年は随分と早くカメムシがベランダに出没するようになりました。

家の中への侵入阻止に日頃注意してはいるものの、全く油断もすきもあったものではありません。

そのうちミント系やハッカ系のハーブをベランダで栽培して、カメムシを寄せ付けないようにしないといけないかもしれません。

以上、カメムシごとき小さな虫けらに、狼狽した小心者の話でした。