観音竹を植え替え、鉢を抜く方法


今日は、前々からやろうと思っていた観音竹の植え替えをやりました。

梅雨時にやるつもりが、諸般の事情で延び延びになり、ようやく1週間前にホームセンターで買ってきた、一回り大きい鉢と観音竹用の土を使ってやることにしました。

植え替えの最適な時期は5月から9月の中旬とのことでしたが、ギリギリとなりました。

ビニール袋やビニール手袋、新聞紙やらを用意して、昼の最も暑い2時過ぎから始めました。

観葉植物の植え替えをするときは、いつもそうですが、鉢から観葉植物を抜こうとすると中々抜けません。

今回の観音竹も案の定、鉢に手を添え、茎の根元を掴んで抜こうとしてもびくともしません。

急いては事を仕損じるので、無理をせず、ネットで上手い方法がないか調べてみました。

鉢の下すぼまりの形状を利用する

まず鉢の底をゴムマットなど固そうで柔らかいものを下に敷きます(平らな所に板でもよいです)

その上で鉢を少し持ち上げトントンと落として、底を真っ直ぐ(角は打ち付けないこと)打ち当てることを繰り返します。

鉢の形状はふつう上部が広く下になるほど、すぼまっているので、これを何度か繰り返すと鉢内部の根鉢が圧縮され、隙間が徐々に出てきて楽に抜けるようになります。

土をなるべく抜いて鉢の周囲にシャベルを入れる

鉢から植物が抜けない時というのは、鉢と根鉢の間に隙間がないことがほとんどです。

鉢と根鉢の間に隙間を作ることで抜けやすくなります。

かなり強引なやり方ですが、根の無い所の土を、シャベルを使ってなるべく抜いた後に、シャベルを鉢の内側周囲に、突きながらあるいはこじるようにして次第に深く入れて、1周させるようにします。

鉢と根幹の間に無理やり隙間をつくるような方法なので、根が傷むことがあります。

ナイフで鉢と根鉢の間に隙間を作る

道具として、油絵用や製菓用などの刃がついていないタイプのパレットナイフや、シフォンケーキナイフ、長いバターナイフなど、平たくて薄い金属のヘラ状のものを用意します。

鉢の内側と土との隙間に差し込んでから上下に動かしながら徐々に鉢を回していきます

鉢が大きく、根が鉢に密着し回りづらいようでしたら、徐々に刺す場所をずらしながら何回も刺していきます。

鉢と根鉢の間に刺しこみ、ぐるりと一周まわすことで鉢と根鉢の間に隙間を作ることができます。

刃がついていると、プラスチック製の鉢を突き抜けたり、怪我をしたりすることがあるので、できるだけ刃のついていないものが良いようです。

最近は100円均一などでも安価に手に入れることができます。

この方法は、パレットナイフの大きさと鉢の大きさを合わせれば使いやすいです。

また、物理的なものを使って無理に隙間を作ることになるので、根鉢の周りに張っている根を多少切ってしまうことがあります。

どうしても根を傷つけたくない場合は、この方法は向かないかもしれません。

鉢の側面を歪ませる

手で押さえて多少なりとも歪むプラスチック鉢であれば、胴体の部分何箇所かを割れない程度の加減で両手で歪ませてから抜きます。

この方法は陶器では、歪まないので無理です。

鉢の側面を叩く

鉢の側面を何か所か叩くことで、振動によって隙間を作ることができます。

プラスチック製の鉢を使っている場合は、拳やハンマーなどを使うことで振動させることができます。

陶器や素焼き鉢などは、拳では刺激が足りませんし、金属製のハンマーを使うと壊れてしまうことがあります。

そんな時は、打撃面が金属ではなくゴムはウレタンなどの柔らかい素材でできた、ショックレスハンマー(ソフトハンマー)を使うと、鉢を傷つけずに済みます

この方法を試す場合、叩く場所は一か所だけではなく、周囲何か所かを叩くことで、隙間ができやすくなります。

さらに鉢の上方から下に向かって叩くと抜けやすくなります。

ショックレスハンマーを用意するなど、お金を掛けたくない場合は、ある道具で代用します。

陶器や素焼き鉢を壊さないこと前提でしたら、まず木材を用意します。

かまぼこの板のようなものです。

それを鉢のふちにおいて、トンカチなどでゴンゴンたたきます。

鉢を斜めにして、また叩きます。

株の根本を持って、そっと引っ張ると、意外とすっぽり抜けるそうです。

鉢の縁を叩く

鉢を上下逆さまに持って、なにか硬いもの、例えばテーブルの上面の縁、やひっくり返した丈夫な鉢に、抜けた植物が下に落ちないように両手で根幹を持って、鉢の縁を上から下へ、割れない程度に数回打ちつけます

この時、鉢植え自体の重さを利用して打ち付けるようにしますが、鉢が壊れないよう、力の加減をします。

この時も一か所だけでなく、縁の何か所かを打ち付けると、何度かやるうちにすぽっと抜けるようになります。

この方法だと鉢が湿りすぎていても抜けるようです。

鉢の横や縁を叩かなくてもまず抜けますし、根の痛みも最小限に抑えられます。

植物を持って引っ張ると根が傷むので、引っ張るのではなく植物の重みを利用して下へ落とします。

根が鉢の底穴から極端に出ている場合は、前もって完全に切りとっておきます。

鉢を割る・底を切る

上記のことを試してみても、やはりどうしても鉢から抜けない場合は、最終手段として、鉢を壊してしまうようにします。

陶器や素焼きなどの鉢の場合は、金属製のハンマーなどを使って割ります。

破片が飛び散らないように、タオルなどで覆うと安全です。

またプラスチック製の鉢を使っている場合は、プラスチックを切ることができるハサミやカッターなどを使って、縁から底にかけて切るか、底だけをうまく切ることで抜けるようにできます。

底が抜ける鉢を使う

鉢から抜く方法ではありませんが、あらかじめ底の抜ける鉢を使っておくのも有効な手段です。

底を押し上げると容易に抜けるそうです。

実際に使った方法

いろいろな方法がありましたが、パレットナイフ(バターナイフは奥さんに怒られます)やショックレスハンマー、適当な木片や板などの道具がなかったので、なるべく土を抜いた後に鉢と根鉢の間にシャベルを入れ、鉢の側面を拳でたたいて、約30分ほど悪戦苦闘の末、ようやく観音竹を鉢から抜くことが出来ました。

次回は予め道具を用意して、植え替えをやりたいと思います。


鉢から観音竹を抜いたところです。
かなり根がびっしり詰まって張っていました。


抜いた後の古い鉢ですが、意外と内側はきれいで、苦労した割にはすっぽり抜けたという感じです。

鉢と根幹の間に、シャベルをガンガン突き刺した割には、傷もあまりありません。


一回り大きな鉢に植え替えた後の観音竹です。

植え替える前は鉢が小さくて苦し気でしたが、少し余裕ができて涼し気になりました。