旅客機の雑学
旅客機の雑学を調べていったら、いろいろ面白い話がありました。
空の旅をするときは、役に立つ内容もあります。
機内はサハラ砂漠並に乾燥している
機内は湿度が20%以下に保たれています。
「湿度20%」というのは、サハラ砂漠と同じくらいだそうです。
また、人間の体は、一時間に220gの水分を失うそうです。
ですから、機内では必ず水分補給が必要です。
機内では通常の三分の二の味覚しかない
高度11,000m以上の機内では、通常の三分の二の味覚しかないそうです。
気圧と湿度の低下により、香りを感じる鼻の粘膜の感度も低下し、「食事が不味い」と感じるそうです。
今この瞬間に飛行機で飛んでいる人の数
空の上に、常にどれくらいの人がいるかということに関して、FlightAwareの調査によると、常に9,728機の飛行機が飛んでおり、1,200万人が飛行機に乗って空の旅をしているそうです。
遅めにチェックインすると、早く荷物が出てくる
早くチェックインした人の荷物から、飛行機に載せられていくので、最後にチェックインすると、最後に荷物が載せられる=出す時は最初に出される、との事です。
窓側なのに窓がない席がある
飛行機の座席と窓の数は一致していません。
構造上、窓の数は限られています。
それにあわせるように、座席の配置は決められています。
窓の真ん中の1枚に小さな穴が開いている理由
飛行機の客室の窓は、ガラスより軽いアクリルでできていて、三層構造になっています。
窓の厚みは、外側が9mm、中央が6mmといったものです。
1枚でも与圧に耐えるよう設計されていますが、念のため、3枚入れています。
穴は三重のアクリル板でつくられた窓すべてにあるわけではありません。中央の板にだけ、開けられています。
この穴は、ブリードホールと呼ばれています。
真ん中の板に開いたブリードホールが、圧力を幾分和らげ一番外側の板にかかる圧力を、徐々に緩和させます。
エアバスによると、その穴が、客室と三層の窓の間のエアギャップを均等にするとしています。
また、この穴があることで、窓が曇りにくくなるようです。
オーバーブッキングの場合、ボランティアで便を変えると「協力金」がもらえることもある
ANAの場合、後続便に変更すると1万円、翌日便に変更すると2万円がもらえます。
機内でアルコールを飲むと、いつもより酔いやすい
気圧の低い空の上だと、代謝が悪くなってアルコール分解が遅れるという説や、末梢血管が拡張し、血液循環が促進されてアルコールがまわりやすくなるという説などがあります。
なんと機内では地上の2倍程度酔いやすいという報告もあります。
翼のそばの席は、乱気流の揺れがもっとも小さい
翼を中心にして揺れるので、その近くが一番安定しています。
なぜ着陸時に照明を落とすのか
着陸時に照明を落とすのは、暗闇に眼を慣らすためです。
もし降下中に何か起こった場合、乗客の眼が暗さに慣れていればスムーズに避難できるとのことです。
日本で多く採用されている麻薬探知犬の犬種はラブラドール・レトリバー
人間の数万倍ともいわれる鋭い嗅覚をもち、従順で、人懐っこく穏やかな性格が重宝される理由といえます。
盲導犬や介助犬といった「サポートドッグ」としても能力を発揮しています。
日本ではメガネを掛けたCAはいない
日本の航空会社では、CA(キャビンアテンダント)が乗務中にメガネを掛けることは社内規定で禁じられています。
これは、万一の緊急脱出時に、ふとしたはずみでメガネが飛んでしまい乗客の誘導などに支障をきたすリスクを無くすためです。
メガネが割れて、レンズの破片が凶器として使われる危険性も考えての措置でもあります。
また、たとえ裸眼の視力が低くても、コンタクトレンズなどの矯正視力が1.0以上なら勤務に支障なしという会社がほとんどのようです。
ANAの航空会社コード「NH」は「日本ヘリコプター」の略
ANA(全日本空輸株式会社)の前身は、1952年に設立された日本ヘリコプター輸送株式会社という会社です。
2レターコードは、日本ヘリコプターの頭文字をとってNHとしています。
機長と副操縦士の食事は異なる
機長と副操縦士の機内食は別メニューです。
機内食を別のタイミングで、異なる食事をとることで食中毒のリスクを減らします。
1人が機内食で食中毒になったとしても、もう1人は食中毒の原因となる食事をしていないので、2人とも具合が悪くなるという状況を回避できます。
飛行機の中の空気は常に新鮮
飛行機の中は閉鎖的ですが、空気は常に新鮮です。
ジェットエンジンから空気を分け、換気を行います。
コンプレッサーという機械で空気を濃くしてから燃料と前、エンジンで燃やします。
濃くした空気の一部を客室に送ることで、空気が新鮮になります。
飛行機の塗装、なぜ「白」が多いか
塗料は色によって値段が違い、何らかの色を塗る必要があるなかで比較的安価な白が選ばれるそうです。
白の塗装なら塗料そのものを少なくし、機体重量を抑えることにもつながるとのことです。
青や赤などの色を塗る場合は下地を白にするケースが多く、白が基調であれば色を二重に塗るエリアを少なくできます。
ボーイング747のような大型機に使われる塗料は約200kgにもなるそうです。
空港の滑走路は真っ平ではない
空港の滑走路は真っ平ではなく、両サイドから中央部にかけて、少しづつ盛り上がっています。
勾配がつけられているのは、雨天時に水はけをよくするためです。
飛行機が離陸する際に、スピードはおおむね時速200キロ前後は出ていて、それほどの高速で、雨の日に走行すると、タイヤと路面の間に、雨水が入り込み、「ハイドロプレーニング現象」により、ブレーキが利かなくなる恐れがあります。
滑走路に勾配がつけてあるのは、少しでも水はけをよくして、このハイドロプレーニング現象を防ぐためです。
また、同現象を防ぐため、路面には、幅、深さともに6ミリの小さな溝が刻まれていて、この溝を32ミリ間隔で刻むことで、雨天時、タイヤと路面の間の排水を助けているということです。
また、その溝は、雨天時外にも、ブレーキの利きをよくするという役割も果たしています。
旅客機のビジネスクラスはなぜ機体の前方なのか
旅客機では、一般的に前方の席ほど快適とされており、エンジンよりも前のほうが、振動が少なく、エンジン音も静かです。
ファーストクラスやビジネスクラスが前方に置かれているのも、そのためです。
また前方のほうが乗り降りもスムーズで、ドリンクや食事も前方から配られることが多いです。
一方、後方の座席はエンジンに近いか、その後ろになるために、騒音や振動が比較的大きくなります。
飛行中の外の気温はおよそマイナス18度
旅客機は、通常33,000フィート(約10,000m)上空を飛んでいます。
飛行機の外の気温はおよそマイナス18度で、飛行機の外はどこでも地上よりも寒いのです。
機長か副操縦士のいずれかがトイレに行っている間は酸素マスクをつけて操縦する
多くの飛行機では、機長と副操縦士の2人体制で操縦が行われています。
長距離の路線では交代のパイロットもおり、3人体制で運行します。
機長と副操縦士のどちらかがトイレに行っても、残ったパイロットが操縦を行います。
そしてコックピットに残って操縦を行うときには変わったルールがあり、酸素マスクをつけます。
なぜ酸素マスクをつけるのかというと、飛行機の故障などの不具合があり、コックピット内の酸素濃度が低下したときのためです。
1人で操縦をするパイロットが酸素マスクをつけるのに苦戦して意識を失った場合、操縦する人がいなくなる危険性があります。
そういったもしものときに備えて、酸素マスクをつけるよう定められています。
エコノミークラスが一番生存率が高い
2012年、イギリスの公共テレビ局チャンネル4のドキュメンタリーで、ボーイング727の墜落実験を行いました。場所はメキシコのソノラ砂漠です。
その機体が地面に追突した後、飛行機の前部と11列目の席のあたりが裂けたそうです。
ここは通常、ファーストクラス、ビジネスクラス、もしくはプレミアムエコノミーの乗客が乗るところです。
計測されたデータでは、前にかかった衝撃は、後ろにかかったものの約2倍でした。
これを受けて、専門家は、この状況ではファーストクラスは生存者はゼロで、残りの乗客のうち78%は生存したという見立てをしました。
ファーストクラスほど生存率がぐっと下がるという研究結果はいくつもあります。
2007年に掲載されたポピュラー・メカニクス誌の研究でも、そのような結果が出ています。
1971年以降のすべての墜落を分析したもので、後部の生存率は69%で、翼のあたり(中部)は56%、前部は49%という結果でした。
但し事故の状況により生存率は異なってきますので、一概には言えないことがあります。
2019年5月、ロシアの最新の旅客機で緊急着陸の際に後部が炎上しました。
乗客乗員41人が死亡しましたが、生存者37人がいずれも機体前方の乗客らで、犠牲者は機体後部に集中していたことが分かりました。
停止した段階で機内に延焼はなかったにも拘わらず、前方の一部乗客が棚の荷物を取り出し、後部乗客の逃げ遅れにつながった可能性が指摘されています。



