大判焼きのトリビア



外へ出かけた時、帰りに大判焼きを買ってくるのがほとんど習慣になっています。

大判焼きのトリビアについて調べてみました。


今川焼

今川焼(いまがわやき)は、小麦粉・卵・砂糖を水で溶いて作った生地を直径約7cm・高さ約2~3cmの円形の金属製焼き型に流し込み、その中に小豆の餡などを入れて焼き上げたお菓子です。

(大型の)小判状をした型を使用したものが全国各地に大判焼き(おおばんやき)として広がりました。


名称

名称については、形状や店名など、地域や店により他にもさまざまな呼び名がつけられて普及しています。

関東は今川焼、関西は回転焼き、全国的には大判焼きと呼ばれるのが多いです。

今川焼 - 全国各地(一部を除く)
大判焼き - 全国各地(一部を除く)
おやき - 北海道、青森県、茨城県西部など
回転焼き、回転饅頭 - 大阪市、堺市、九州・山口地方など
小判焼き
太鼓饅頭、太鼓まん、太鼓焼き - 西日本各地、台湾
太閤焼き - 「太鼓焼き」の転訛によると思われる名称。
二重焼き - 広島県
車輪餅、紅豆餅 - 台湾
浅草焼 - 青森県
あじまん - 山形県ほか
甘太郎焼
画廊まんじゅう - 静岡市清水区
義士焼き
御座候 - 兵庫県、大阪府など全国各地
御紋焼 - 奈良県天理市
しばらく - 滋賀県長浜市
志゛まんやき(じまんやき) - 富士アイス系列店(全国各地)
人工衛星饅頭- 兵庫県神戸市
ずぼら焼き - 和歌山県海南市
太郎焼 - 埼玉県川口市・越谷市、福島県会津若松市ほか
天輪焼 - 三重県松阪市
七越焼き - 富山市
花見焼き - 埼玉県蕨市
日切焼 - 愛媛県松山市
びっくり饅頭 - 広島県呉市
ヒット焼き - 愛媛県新居浜市
横綱まんじゅう - 岡山県津山市
蜂楽饅頭 - 熊本県熊本市、鹿児島県

あづま焼 - 静岡県浜松市・磐田市


その他にも、変わった名前をつけている地域があります。


黄金焼き、あまやき、きんつば、焼き饅頭、大文字焼、めおとまんじゅう、あんこ饅頭、地域によって、さまざまな名前がついています。

日本統治時代から国外でも食べられており、韓国では「オバントック 」(obang-ttok)、台湾では日式輪餅・車輪餅・紅豆餅・太鼓饅頭などの名称で販売されている。


呼び方の由来

「今川焼き」は昔、江戸時代に江戸の名主である今川善右衛門という人が架橋した、「今川橋」という橋の近くで売っていたものを「今川焼き」と称して売ったのが評判となり、一般的な名称として関東地域に広がったとされている説があります。

また現在の静岡県中部にあたる駿河国などを治めた守護大名・戦国大名、今川氏の家紋である二つ引両(引両紋)を由来とする説がある。

明治時代にはおやつとして庶民の間に広がったようです。


派生品

餡は小豆あん(粒あん・こしあん)が主流ですが、白あんやカスタードクリーム、いちごクリームなどの他、蒸しじゃがいもをマヨネーズで和えたポテマヨ、ハンバーグ、ソーセージなどの具材を用いた様々な派生商品も散見されます。


類似品

生地を金属製の型へ流し入れて焼成する菓子では、鯛の魚体を模した「たい焼き」が著名です。

同様な原料を用いますが、焼成法と形状が異なる「どら焼き」があります。