世界一小さなジェット機
世界一大きな航空機を調べた後でしたので、世界一小さなジェット機についても調べてみました。
アクロスターBD-5J
アクロスターBD-5JはアメリカのBede Aircraft(ビード・エアクラフト) という航空機メーカーの小型ジェット機です。
アクロスターBD-5J の初飛行は、1971年12月でした。
驚異的な全長
世界一小さな(有人)ジェット飛行機であるBD-5Jは、全長3.66m、翼幅5.2m、重量163kg(燃料含まず)です。全長は車の大衆車よりも短く、軽自動車の全長3.40mに近いことを考えると、航空機としては驚異的な小ささです。写真でも相乗している人の大きさから、機体のコンパクトさが良く分かります。映画にも登場
007映画で使用されたのはBD-5Jという型で、007映画のスタント・パイロットのコーキー・フォーノフ氏が見つけ、プロデューサーのブロッコリー氏に撮影用にと薦めたそうです。
コーキー氏は007映画で何作も飛んでいる常連パイロットで、「オクトパシー」でも扉すれすれの所を通り抜けるアクロバット飛行を見せています。
撮影に使用されたBD-5Jは、アメリカ・アリゾナ州のピマ航空宇宙博物館に展示されています。
アクロスターは世界最小ジェットとしてギネスにも登録されている小さなジェット機です。世界最小のジェット機のギネス記録を25年以上保持しています。
マイクロ・ターボ・エンジンのTRS-18(1× チュルボメカ Sermel TRS-18-046 (およびその他) )最大推力:113㎏ を装備しています。
乗員:1名、最高速度:270 ノット (500 km/h) 、巡航速度:430km/h、最高速度:510km/h、最大高度:30,000フィート、最大航続距離:300 NM、生産機数:30、機体価格は1973年の時点で~$5000 (127円/ドル換算で63.5万円)ですが、現在は生産されていません。機体
胴体は、ファイバーグラスの上にパネルアルミが貼り付けられており、組立に特別な技術や工具・治具を必要としないために、非常に低コストに抑えられています。
離陸までの滑走距離が短くて済むので、狭い場所から飛び立つことができます。