高さ1550mm以下の軽自動車

軽自動車を買うのなら絶対スーパーハイトワゴンが、広々した室内で所有の楽しさがあると思いますが、私のマンションの機械式駐車場は1550mmの高さ制限があります。

タワーパーキング

タワーパーキングは施設が持つ一般的な駐車場(自分で走って空いているところに駐めることから自走式駐車場と呼ばれる)と区分する意味で機械式駐車場と呼ばれます。

最近はミニバンやSUVといった車高の高い車種でも入庫できるところが現れてきましたが、依然として多いのは全高1.55M未満のタワーパーキングです。

現在、軽自動車で主流となっているトールワゴンやスーパーハイトワゴンは全高1.6M超なので入庫することができません。

高さ1550mmの軽自動車

現在機械駐車場の高さ制限に合わせて、高さ1550mmで作られた軽自動車は生産されていません。

軽自動車の大手である、現在の生産者であるスズキアルトとダイハツミライースはいずれも高さ1500mmです。

最も近いのが、ホンダ N-ONEのLOWDOWNとRSが1545mmです。

かつて生産されていた軽自動車の中古車には高さ1550mmで作られた車種がいくつかあります。

三菱eKワゴン


eK(イーケイ)は、三菱自動車工業が製造・販売している軽トールワゴン(2代目までは軽セミトールワゴン)のシリーズ商標です。

水島製作所(岡山県倉敷市水島)で製造されています。


マイナーチェンジした2代目にて、軽自動車初のLEDを用いたリヤコンビランプの採用されました。

駆動方式は、eKワゴン、eKスポーツ共に2WDまたは4WDから選択できました。


軽乗用車で初のパワースライドドアを一部グレードで左側リアドアに装備(右側はヒンジドア)しました。

近年は大手各社からスライドドア付きの軽トールワゴンが発売されていますが、当時としては画期的で、また2016年当時でも車高1,600mmに満たない軽乗用車でスライドドアを装備しているのはこの2代目eKと姉妹車の2代目日産・オッティだけでした。


サイドシルエットは、ボッテリ感の無い、窓面積の大きいルーミーなデザインで、2020年代の軽自動車の、軽自動車よりもスッキリしてはるかに優れたスタイルであったと思います。

eKスポーツはeKワゴンのスポーツモデルです。

デザインが異なるボリカーボネイト製フロントグリル、ディスチャージヘッドランプ、フロント/サイド/リアエアダム、ルーフスポイラー、アルミホイール、ハイブリッドメーター(アナログ&デジタル)を標準装備とします。


また、先代と同様にレカロシートをメーカーオプションで用意します。

なお、14インチタイヤを標準装備とするグレード(R)は、全高が1,570mmとなるため機械式駐車場に入庫できない場合もあります。

当初eKワゴンで採用された電動スライドドアモデルは用意されていませんでしたが、後に追加されました。

販売期間2006年 - 2013年
乗車定員4人
ボディタイプ5ドア軽セミトールワゴン
エンジン3G83型 直3 SOHC12V 657cc
駆動方式FF/4WD
変速機フロア5MT/インパネ3AT/4AT
サスペンション前:マクファーソンストラット
後:3リンクコイル
全長3,395mm
全幅1,475mm
全高1,550 - 1,570mm
ホイールベース2,340mm
車両重量820 - 900kg
共通のプラットホームを使用する車日産・オッティ
三菱・ミニカ
三菱・トッポ

ホンダ N-ONE



ホンダのN-ONEは2BOXハッチバックのフォルムを持っていますが、その原型はトールワゴンでLOWDOWNとRSを除いたグレードは全高1630mmとなっており、タワーパーキングに入庫できません。


LOWDOWNとRSはローダウン専用のルーフとサスペンションを装備して合計65mm車高を下げ、タワーパーキングにギリギリ入れる1545mmにしています。


LOWDOWNが設定されているグレードはスタンダードだけです。ベースグレードなのでエクステリアやインテリアには加飾が少ないものの、必要十分な装備を備えており、上質な内装が用意されています。

車内のシートアレンジや収容能力は他グレードと同一仕様です。ガソリンタンクを前部席下に配置するホンダ独自の技術、センタータンクレイアウトを採用したことで2BOXハッチバックタイプでも車内は広く、後部席背もたれを前倒させればゴルフバッグを余裕で積み込むことができます。



また後部席は座面を跳ね上げて収納するチップアップ機能がついているので、後部席フロアを荷室代わりにすることもできます。


搭載しているエンジンはターボ仕様のDOHC、前輪にはベンチレーテッドディスクブレーキ、足回りは1インチ大きい165/55R15のホイールとタイヤを装着しており、ターボのハイパワーをしっかりと路面に伝える設計になっています。

N-ONEは2012年から販売されているため、すでに中古車市場には豊富な車数が流通しています。

ただしLOWDOWNは2015年の発売です。

LOWDOWNは全体的に走行距離が少ないので、やや高値傾向です。


2015年登録モデルで走行距離2万km前後のGグレードは90~115万円、走行距離1万km以下になると110~125万円が相場となります。

概要
メーカーホンダ車名N-ONE
JC08モード燃費23.8~28.4km/Lエコカー減税20~50%
主要スペック
全長全幅全高最小回転半径
3395mm1475mm1545~1630mm4.5~4.7m
室内長室内幅室内高車両重量
2020mm1300mm1240mm830~900kg
新車価格中古車相場価格
120.0~177.2万円49.9~169.8万円