軽自動車のEVバン

軽自動車は普通車のEVも含めて、かかる税金の中では最強ですが、さらに軽の電気自動車となれば、超最強と言えるレベルになります。

たとえば、三菱ミニキャブであれば、「4ナンバーの貨物」なので、軽自動車の7,200円(2015年前登録)又は10,800円(2015年後登録)よりさらに安くなり、毎年4月に課される自動車税は4,000円又は5,000円になり、2年に一回の車検時にかかる重量税は、エコカー減免適用で13年、18年経過しても税金はゼロです。


三菱ミニキャブ・ミーブ

i-MiEVの技術を活用した電気自動車です。


2011年12月8日に販売を開始した当時はバンのみで、「CD」グレードがベースとなりました。

搭載されるバッテリーは一充電あたりの走行距離が異なる2種類が設定され、10.5kWh(約100km)と16.0kWh(約150km)が用意されました。

ガソリン車に比べて車両重量が200kg重くなり、スペアタイヤは車内に移設、運転席の計器はi-MiEVに準じたデザインになります。

追って2012年12月に『ミニキャブMiEVトラック』も発表、こちらは「VX-SE 10.5kWh」のみのモノグレードで、搭載されるバッテリーは10.5kWhのみとなりました。

なお、ガソリンエンジン車が生産終了した2014年1月以降は、三菱が自社生産する唯一の商用車となりました。

通常の軽バンは、エンジン音が大きく騒音や振動が気になるという点が問題でしたが、このミニキャブ・ミーブバンは100%電気で走行するので、静粛性はもちろんのこと振動の少ないスマートな走行を実現してくれます。

軽バンらしいシンプルな内装になっていますが、速度メーターは電気自動車らしいデジタルメーターが搭載されています。

デジタル表示のため速度の確認をしやすいですし、運転中のエコ運転度も判断できるのでとても便利です。

シフトポジションなどは左上に、航続可能距離は右上に表示されます。


静粛性のある疲れない走行は一度体験すると通常のガソリン車に戻れなくなるといわれます。

シフトレバーは、Ecoモードはより電力の使用を節約する走行モードなので走行距離を少しでも伸ばすことができます。


Dモード・Bモードはガソリン車と同様ですが、Bモードは回生ブレーキで減速時に充電してくれるので、これも走行距離を少しでも伸ばすことに貢献してくれます。

またシートヒーターを搭載しているので、暖房を極力使わずにシートヒーターを積極的に活用すれば走行可能距離を伸ばせます。

座席のシートは通常の軽バンと大きくは変わりません。

電気自動車なので静粛性も優れており、振動も少ないので通常の軽バンより快適に乗車できます。


写真概要詳細
ミニキャブMiEVメーカー三菱
車名ミニキャブMiEV
JC08モード充電走行距離100~150km
エコカー減税100%減税
< 主要スペック >
全長全幅全高最小回転半径
3395mm1475mm1915mm4.3m
荷室長荷室幅荷室高車両重量
1830mm1370mm1230mm1080~1100kg
新車価格中古車相場価格
179.9~245.0万円63.0~144.9万円


バッテリ保証を考えたら中古車は2012年以降

EVは中古車市場にほとんど出回っていませんでしたが、最近は台数こそ多くありませんが比較的安価な販売価格の車種を見かけるようになりました。

ミニキャブMiEVも100~160万円の範囲内で購入が可能です。

クリーンエネルギーの補助金を受けると、一定期間売却できない規制があるので、出回っている車種は2012年登録モデル以前になりますが、走行距離は全体的に短く、2万kmがボリュームゾーンとなっています。

三菱では駆動用バッテリーに関して5年10万kmの保証をつけており、この間にフル充電しても70%を下回ると無償で交換が受けられます。

したがって年式が新しいほど保証期間が長くなるので、中古車では2012年登録モデルの購入がお勧めです。