確定拠出年金を10年間運用して


確定拠出年金運用年齢の上限

私の勤めていた会社は、確定拠出年金DCを取り入れたのが遅かったので、私の確定拠出年金の運用は2011年から開始して来年で10年です。

65歳で定年退職して来年で70歳になるので、確定拠出年金については、来年の誕生日2日前までに、年金か一時金を選択して現在の運用会社へ申請書類を送らないといけません。

老齢給付金の受給開始時期の上限が70歳から75歳に延長され、75歳まで運用可能になるのですが、2022年の4月から施行なので、残念ながら私は間に合いませんので対象外です。


スイッチングの締切時間

来年、年金か一時金を選択して申請書類を送る前に、株価が下がると大損をするので、その前にスイッチングして、外国株式インデックス、国内株式インデックス、国内債券インデックス、外国債券インデックス、それぞれを定期預金へ移して利益を確定しておかないといけません。

先日、確定拠出年金を運用している会社のコールセンターへのフリーダイヤルがあったので、今更ながらですが、電話をかけて疑問点を確認しておきました。

スイッチングをする場合の締切時刻は営業日午前10時です。

営業日午前10時までに申し込みしたスイッチングについては、当該営業日の受け付け扱いとなり、それ以後に申し込んだスイッチングについては、翌営業日の受け付け扱いとなります。

例えば、金曜日(営業日)の午前11時に申し込んだスイッチングは、翌週月曜日(営業日)の受け付け扱いとなります。

国内株式インデックスをスイッチングして定期預金へ移す場合、実際に売却されて売却金額が確定するのは、午前10時以降であれば、申し込んだ翌日の株式市場の終値です。

外国株式インデックスをスイッチングして定期預金へ移す場合は、時差の関係か翌々日ということになります。

この売却金額が確定する日、つまりは運用商品の売却、または購入が成立する(した)日をを約定日と言います。


スイッチングの取消

スイッチングは申し込んだ日の翌日の10時までなら取消が可能となっています。

スイッチングするのも、取消しをするのも、パソコン上でやるので、とても簡単な操作になっています。

とても簡便なので、もっと度々やっても良かったのかもしれません。

確定拠出年金法上は「少なくと3ヶ月に1回行い得るものであること」とされておりますが、私が運用指図者となっている確定拠出年金の運用会社では、コールセンターサービス及びインターネットサービスにより、いつでもスイッチングが可能となっています。

ただし、コールセンターのオペレーター応答サービス利用時間は、午前9:00~午後9:00となっていました(土日・祝日・年末年始12/31~1/3を除く)。

インターネットサービスでは、24時間スイッチング申込の受付が可能で、しかもスイッチングの手続きには手数料はかかりません。

ただし、運用商品によっては売却時や購入時に手数料がかかる場合があるようですが、詳細はコールセンターに問い合わせないと分からないようです。

私は優柔不断なので、最近一旦スイッチングしてから不安になって数時間後に取消をして、現在もタイミングを探っているところです。

約定日に売却金額が確定してから、定期預金に移されるまでは約1週間かかります。

1週間かかっても売却金額が変わるわけではありませんから安心です。

この辺は運用している会社によって随分と異なるのかもしれません。


証券取引所の株価推移を見ながら運用

因みに東京証券取引所(東証)は、9時から11時半(前場ぜんば)、12時半から15時(後場ごば)が株式取引できる時間です。

NY株式市場の取引時間は、標準時間:23:30~6:00、サマータイム:22:30~5:00となります。

「冬時間」とは、標準時間のことを指しています。

11月の第1月曜日から、標準時間(冬時間)である23:30~6:00が取引時間となります。

サマータイムの期間は「3月の第2日曜日~11月の第1日曜日まで」となっています。

最近の東京証券取引所(東証)は、NY株式市場の動きにほぼ追従すると言われています。

NY株式市場の動きを見ながら、国内株式をスイッチングというのも可能です。

午前10時までに申し込みしたスイッチングであれば、当該営業日の受け付け扱いとなるので午前5時または6時に終了したNY株式市場の終値を見てから、日本の株式が上がるか否かを判断して10時までにスイッチングすることができます。

タイミング的に可能なので、少しでも損をしないためには、NY株式市場の推移を注視することも必要です。

私の運用している確定拠出年金の運用では、評価損益が1日で3万円から7万円、多いときで最大16万円も動くことがあります。

一日当たり1万円稼ごうと思ったら大変なことですが、軽くそれ位の金額は動いてしまいます。

最近の日本の株価は動きが荒っぽくて、値動きが激しいです。

一度スイッチングして翌日10時を過ぎたら、それ位の評価損益ダウンがあり得ることを覚悟しないといけません。

確定拠出年金は、長期運用が基本ですが、利益を確保するためのスイッチングは少し神経を使って、結果はおおらかにと言うことでしょうか。


配分比率

私の配分比率は、始めた当初は定期預金55%、国内株式インデックス10%、外国株式インデックス10%、国内債券15%、外国債券10%でしたが、現在は外国株式インデックス28%、定期預金26%、国内株式24%、国内債券11%、外国債券11%になっています。

積極的に配分見直しをして、こうなったわけではなくて、途中で定期預金から一部を株式インデックスや国内債券インデックスへ移動しましたが、ほとんどがその後の評価損益の上昇で、こうのような配分となりました。

評価損益の儲けに寄与したのは外国株式インデックス、次いで国内株式インデックス、外国債券、国内債券の順です。 

最初は怖くて、定期預金の比率を多くしたのですが、リーマンショック時の株価回復時期に定期預金から株式インデックスの方に一部を移しました。

今にして思えば、全部移しておけば、現在の評価損益の儲けは倍近くになっていたかもしれません。

素人としては、株価が下がって損をしたらどうしようという心配が大きくて、妻にも抵抗されて、定期預金から移したのは一部となってしまいました。

確定拠出年金といえども、株式運用と同じですから、小心者は中々儲けることができません。

確定拠出年金で運用するときには、定期預金はほとんど増えず運用益が限りなくゼロとなってしまうので、外国株式か国内株式に割り振るべきでした。

どうしても不安な場合は、変動の少ない外国債券か国内債券に割り振るべきで、定期預金へ入れっぱなしよりはマシです。

株式もアクティブ型はリスクが高く、手数料(信託報酬)も高いので、手を出すべきではありせんが、インデックス型であれば、手数料が安く、毎日の日経やNYダウをほとんどそのまま反映するので素人でも分かりやすいです。


運用結果

最終的に評価損益の儲けのほとんどである85%を、外国株式インデックスと国内株式インデックスの運用で稼いでいます。

結果論ですが、私の場合は外国株式インデックスの方が、国内株式インデックスを評価損益率で40%も上まって稼いでいました。

衰退したと言われても、米国の方が日本よりもダイナミックに経済が動いて、より力強いということでしょうか。

このようなことが分かっていれば、最初から米国株を中心にした外国株式インデックスの配分を多くしておけばよかったと今更ながら後悔しています。

国内債券インデックス、外国債券インデックスのいずれも、あまり変動がなくて、リーマンショック回復期以外は、私の場合はここ1年のスパンでみてもせいぜい3万円程度しか動いていませんでした。

一般的に債券インデックスは株価が上がると下がり、株価が下がると上がります。

しかし、株価の上下幅とはまるで大きさが異なりますから、株式インデックスの損を債券インデックスで補うことはできません。 

ここでも私の場合、国内債券インデックスに比べて、外国債券インデックスは評価損益率で40%も上まって稼いでいました。

最初の配分は、外国債券の比率を国内債券よりも高くすべきでした。

私の確定拠出年金の運用はわずか10年あまりではありますが、運用利回りは当初目標の6%を下回ったものの、約5%となりました。

それでも、評価額は最初の運用金額の1.5倍となりました。

確定拠出年金の運用者の中には、10%の運用利回りを得た猛者もいるようですが、私のように安全運用しかできない、全くの小心者にもこれだけの運用ができたということです。

このまま株価の暴落がなければ、利益が確保できそうです。

12月の10日頃には、米国でコロナワクチンの配布が始まりそうです。

国内のコロナ第3波は、再度規制が始まっているので、3週間位で沈静化するだろうと言われています。

1月にはバイデン政権への移行が具体的に始まるので、発足時にコロナ禍で疲弊した経済への景気刺激策がとられるかもしれません。

ワクチン配布でコロナウィルスの本格的な沈静化が進めば、航空業界の復活と、人の行き来が活発になって、経済が持ち直し始めます。

その間、何度か株価上昇の期待が持てるかもしれません。

これから利益確保のためのスイッチングをしますが、このまま小幅な株価変動で推移して株価暴落がなければ、利益を確保できそうです。