アニメ短篇映画「まほうのほうき(Room on the Broom)」 はネコをまほうのほうきに乗せて飛んでいた気の良い魔女がイヌや鳥、カエルを次々と乗せてやり最後に恩返しをされる話


「まほうのほうき(Room on the Broom)」 は、ジュリア・ドナルドソンによって書かれ、アクセル・シェフラーによって描かれた絵本に基づいて制作された、2012年のイギリスとドイツの3Dストップモーションコンピュータアニメーション短編映画です。

2014年アカデミー賞で最優秀アニメーション短編映画賞にノミネートされました。

監督はマックス・ラングとヤン・ラシャウアー、プロデュースは
マーティン・ポープとマイケル・ローズです

この映画の制作会社はオレンジ・アイズ・リミテッド、マジック・ライト・ピクチャーズ(ロンドン)です。

上映時間は30分です。

タイトルの “Room on the Broom” の room は部屋という意味よりホウキの空き(余裕)の意味で、「まだホウキに乗れる?」という感じで使われています。


あらすじ

ネコを乗せて空を飛んでいる魔女が帽子、リボン、魔法の杖を次々に落としてしまい、そのたびにイヌや鳥、カエルに拾ってもらい、お礼にホウキに乗せてあげるという流れでお話が進みます。

気のいい魔女はみんなを次々乗せて乗せてあげるのですが、最後には、カエルが跳んだ拍子に、とうとうホウキが折れてしまいます。

魔女の後ろに乗っていたネコ、イヌ、鳥、カエルは、折れたほうきの後ろ部分とともに地上へ落ちてしまいます。

短くなったほうきに乗った魔女は、空飛ぶドラゴンに追われます。

ドラゴンの吐いた火で短くなったほうきに火が付き、とうとうほうきも、燃え尽きて短くなってしまいます。

地上に降り立った魔女はドラゴンにつかまり、気絶してしまいます。

ドラゴンは魔女を沼地まで抱えていき、そこで魔女が食べられる寸前に、沼から怪獣が立ち上がります。

ドラゴンはびっくりして、その姿に恐れおののき、魔女を開放して、後ずさりして一目散に飛んで逃げます。

怪獣は、ネコ、イヌ、鳥、カエルが泥だらけになって化けたものでした。

魔女は目を覚まし、命を助けてくれた動物たちに、お礼を言います。

イヌが短く残ったほうきを見ると、とても皆は乗れません。

そこで、イヌ、鳥、カエルは、魔女の最初からのお供であるネコに譲って、自分たちはお別れを言います。

魔女はそこで考えます。


鍋をグラグラ煮え立たせて、残ったほうきを入れ、他に動物たちに自分の好きなものを集めさせます。

それらを次々と鍋へ入れさせ、最後に真っ赤な毒キノコを入れ呪文を唱えます。

すると眩い光が鍋から立ち上がり、豪華な椅子付きほうきが現れます。

魔女をはじめ、ネコ、イヌ、鳥、カエルの全員が豪華なほうきに乗って夜空を飛んでいきました。