Windows 10 May 2021 Update(バージョン21H1)を古い自作PCで更新


2021年5月21日に2021年の上期(春)の機能アップデート「Windows 10 May 2021 Update(バージョン21H1)」の正式提供が開始されました。

私の2006年にCPUを入れ替えた古い自作デスクトップPCにも、更新通知が、2週間も経たないうちに早速やってきました。

変更点は軽微で、品質とパフォーマンスの向上に重点を置いたバージョンのようです。

今回のMay 2021 Updateでは、新機能と呼ばれるものはほとんどなく、不具合修正やセキュリティ更新を中心としたものとなっているようです。

既にOctober 2020 Updateを適用していれば、最短5~10分程度でアップデートが完了するとのことですが、私は別のことをやっていて気が付いたら終わっていました。

再起動も1回で済むようになっています。

定期的な累積更新のプログラムと変わらないくらいの時間です。

サポート期間は18カ月で2022年12月13日まで利用可能とのことです。


変更点

主な変更点は大きく以下の3つです。

1)Windows Helloのマルチカメラ対応

Windows Helloという顔認証の生体認証機能があります。

PC内蔵カメラに加えて、USB接続カメラを標準に設定できるようになりました。

Web会議用途などで高性能な外付けUSBカメラを接続している場合などに、それを優先して使うことができるようになります。

2)Windows Defender Application Guardのパフォーマンス改善

信頼できないOfficeファイルなどを開く時に、あえて隔離された環境で開くことによって万が一に備える機能です。

従来、この機能によりファイルを開く時には、1分以上の遅延が発生していましたが、そうした問題が改善されました。

この機能は、Windows10 Proでも標準は無効になっているので、多くの家庭ユーザーにはほとんど影響がありません。

3)Windows Management Instrumentation Group Policy Serviceのアップデートにおけるパフォーマンス改善

アクティブディレクトリに変更を加えた際にその変更情報が素早く伝わらなかった問題の修正です。

テレワークなどで自宅など企業の外部で利用されているデバイスをリモート管理する際のパフォーマンスの改善です。

こちらも企業向けの機能で、
一般家庭ユーザーには影響がない機能です。

いずれの3つの変更点も、今回の21H1のアップデートは、どちらかというとリモートワーク環境の企業ユーザーを想定した改善がメインです。

小規模アップデートだけあって新しい機能は多くなく、そのほとんどは一般的なユーザーは必要とすることがない機能です。

何か新しいアプリが追加されるとか、UIが変更されるといった更新ではないので、アップデート適用後にトラブルなどが発生する可能性も低く、安心してインストールできるアップデートと言えるようです。


Windows Update

今回私の場合は、Windows Updateに自動的に更新が表示されていました。

今回の21H1は、大型アップデートと言っても、規模的には毎月の品質アップデートと同等です。

ダウンロード自体は数分で済み、再起動を含めたインストールでも短時間で済みます。


「ダウンロードしてインストール」をクリックします。


Windows 10、バージョン 21H1 の機能更新プログラム]のダウンロードが始まります。


ダウンロードが完了すると、「再起動が必要です」と表示されます。


「今すぐ再起動する」をクリックします。


「更新プログラムを構成しています」と表示されます。


設定画面でWindowsのバージョンを確認します。

バージョンが 「21H1」 にアップデートされました。


ビルド番号も「19043」に変わりました。